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  • デザインに対するアップルとグーグルのアプローチの違い

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    つい先日の記事になりますが、ニューヨーク・タイムズがアップルとグーグルのデザインに対するアプローチについての違いを興味深く論じています。

    The Auteur vs. the Committee
    http://www.nytimes.com/2011/07/24/technology/what-apple-has-that-google-doesnt-an-auteur.html?_r=1

    アップルはちょうど映画を作る時のように、スティーブ・ジョブズという監督がいて、彼の監視下のもと美しく統一されたソフトウェアおよびハードウェア製品のデザインができるような仕組みが整っています。ここでのスティーブ・ジョブズの役割を最終決断をする映画監督になぞらえ、数々の創造的な人々が映画づくりに携わる中で、次々と最終決断をしていく映画監督が全体としての芸術作品を造るという過程にたとえているのは秀逸だと思います。

    それに対してグーグルはデザインに関して合議制をとっており、最近はまあ少しは統一感が出始めているものの、以前はグーグルの検索画面と Orkut と Google Map と Google Earth のデザインがてんでんばらばらで、ロゴがなかったら同じ会社が作ったものとは思えないような状態でした。

    これら両者の違いを英語で端的に表した人がいます。John Gruber という人が、彼のブログで次のようなタイトルのエントリーを書いています。

    “Apple Is a Design Company With Engineers; Google Is an Engineering Company With Designers.”

    (アップルはエンジニアを擁するデザインの会社であり、グーグルはデザイナーを擁するエンジニアの会社である)

    この書き方も実に的を得ていると思います。

  • スティーブ・ジョブズ、宇宙船みたいなビル建設を市議会で訴える

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    今週初めに WWDC にて、新 OS と iCloud を発表した直後の火曜日に、スティーブ・ジョブズが、クパティーノ市の市議会で、宇宙船みたいな形をして、世界一をめざすオフィスビルを市内に建設しようと訴えている様子がビデオで見られます。

    意外なエピソードも披露されています。ジョブズが13歳の時に、電話帳を見て、当時彼のアイドルであったヒューレット・パッカードの創業者の一人、ビル・ヒューレット に電話して、周波数カウンターのスペアパーツを直々にもらい、さらに夏休みにインターンシップで、当時クパチーノにあった HP の拠点で働く機会ももらい、やがて後に彼らがビジネスを縮小するときにその土地を売却することになった時に購入することになったのだそうです。

    彼の提案は、次の通りです。

    • 12,000人を収容する宇宙船みたいな円形ビルを建設
    • ビル建設にあたっては、アップルが世界中に作ったアップルストアの建築ノウハウを駆使
    • ビル以外の緑地を現在の土地よりも3.5倍に、植樹を現在の土地にあるものよりも6割増す
    • 地下駐車場および4階建ての駐車場建設
    • 天然ガスによる発電施設、グリッドによるバックアップ体制も整える

    新施設を建設する市側へのメリットとして、

    1. 市内でで最も多くの納税額を誇る企業からの税収
    2. 優秀な社員とその家族が住み続け、市民でありつづけること
    3. バイオフューエルを使ったバスサービス網の導入

    を挙げています。

    入居のターゲットは2015年だそうです。

    ステージ上で、自社製品を発表するときと同じ語り口で自社ビル建設を訴え、用意した Keynote 製と思われるプレゼンテーションスライドを使って視覚的に説明し、市議会議員を説得しています。

    こんな素晴らしいプレゼンテーションをされたら、市側が拒否する理由はないと思います。実際に彼がゆさぶりをかけていますが、近隣のマウンテン・ビュー市やほかの市に行くことも検討していることだそうです。クパティーノ市にしてみたら、さらなる観光名所となるはずですし、いろいろなメリットを考えると、この訴えは通るのではと個人的に思いますし、通ってほしいと思います。

  • 23歳の頃のスティーブ・ジョブズ

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    23歳でおそらく初めてテレビに出たときと思われるスティーブ・ジョブズの姿がニューヨーク・タイムズで報じられています。

    A 23-Year-Old Steve Jobs on TV
    http://bits.blogs.nytimes.com/2011/02/09/a-23-year-old-steve-jobs-on-tv/?smid=tw-nytimestech

    トイレに行きたいかと言われて、最初は行かなくていいから水を持ってきてくれと言っていますが、やがて緊張が高まってきたのか、トイレはどこだ、吐きそうだ、冗談じゃないぞというようになっています。現在の彼のステージ上でのプレゼンテーションは、世界中でお手本としてあがめ奉られていますが、彼にもこんな時期があったのかと思うと、親しみがわいてきます。

  • いつまでたっても Flash に対応しない iPhone

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    iPhone がいつまでたっても Flash をサポートせず、なぜだろうと思いながら暮らし続けて2年以上がたつ。そんな中、次の興味深い記事を見つけた。

    iPhoneでいまだFlashがサポートされないのは……
    http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0902/03/news063.html

    半年以上前に掲載された記事であるが、今読んでも説得力がある。この記事の要旨は

    • 技術的には iPhone で Flash をサポートすることは可能なはずである
    • iPhone で Flash をサポートすると、アプリケーションに対するアップルの支配権を崩しかねない

    という二点である。

    一点目については、記事でも触れられているが、ベースが Mac OS X である iPhone のプラットホーム上に Flash がのらないはずはない。そもそも国内の携帯電話メーカーは、ほぼ 100% Flash をサポートした携帯電話を出荷しているので、ベースがよりしっかりしている iPhone で、Flash が実現できない技術的な理由を見いだすのは難しい。

    もう一点は、政治的な考察であるが、理由としてはこちらがむしろ説得力を持つ。

    この記事が出されてから、iPhone のファームウェアは既に 3.0 および 3.1 と2回アップグレードを繰り返している。その間にコピー&ペーストや、Notes の Mac 母艦との同期など、待ち望まれていた機能が実装されてきているが、Flash の方は未だに実現できていない。記事で書かれているように、アップルとしては、 App Store によるアプリケーション配信を充実させていきたいのであろう。その試みが、先頃リリースされた iTunes バージョン 9.0 でも見られる。こうなると、ますますそれ以外のアプリケーション供給チャネルをアップルが認めたがらなくなる傾向が見えてきてしまう。

    Adobe 側としては、そんなアップルの牙城を Flash でもって切り崩したいという意図もあるに違いない。

    アップルが独自のアプリケーション配信チャネルを自分だけのものに留めておきたい気持ちはわからなくはないが、世の中の GUI を備えたインターネット接続機器のほとんどが Flash をサポートしている中、iPhone だけがサポートしないというのはきわめて異質に見える。かつて Steve Jobs 氏が「iPhone でユーザーアプリの実行は認めない」と繰り返していたのが、後になってその方針を覆したのと同様に、現在サポートしていない Flash をサポートする方針転換の日が来ることを期待したい。