
フランスへの出張のため、昨年10月に就航したばかりのエアバス A380 に乗りました。これまで何度も A380 が離発着する空港を訪れているものの、一度も目にすることがなく、今回ようやく自分が乗客として乗るにあたって、初めて見ることができました。本来ならば、2月末で切れてしまうユナイテッドのレッドカーペットクラブを使うために、スターアライアンス系の航空会社を使いたかったのですが、エールフランスが最安値だったことと、目的地まで乗り換えなしで行けるということから、今回の便を選びました。

ボーイング 747 をこえる大型機の開発の話題は実は1990年代前半の学生時代に、通学途中で読んでいた TIME 誌で話題を目にして以来、気になっていました。当初はボーイングも参加するはずだったこの計画ですが、やがてボーイングが手を引き、エアバスがヨーロッパ各国政府と連携して開発を進めることになり、どれだけ大きな飛行機ができるのだろうかと大変興味深く話題をおいかけていました。2006年くらいには、開発途中の翼を輸送するシーンがビデオで紹介され、どこかのヨーロッパの小さな街を輸送車が通るというので、町中の邪魔な看板や標識をはずして、ぎりぎりのスペースで翼一式が運ばれるシーンが印象的でした。

出発時間の2時間前に成田空港に到着し、チェックインをすると、出発が10分早まるということでした。おなかがすいたのでしばらくはお預けとなる寿司を食べ、セキュリティーチェックと出国審査を終えたら、もう50分前の搭乗時間になってました。

ゲートに行ってみると、KLM のボーイング 747 の隣に搭乗する A380 がたたずんでおり、その巨大さが一目でわかります。747 の場合、コックピットのある位置が一番高くなっていますが、A380 の場合は、コックピットよりもさらに胴体の天井部分が上にあり、このために機体が一層大きく見えます。また、747 の場合には、胴体の前方が膨らんでいて、その後後方に行くにつれてでっぱりが下がるので、割とスマートな印象を受けますが、A380 は、盛り上がりがそのまま胴体後方部まで続くので、これがまた機体をさらに大きく見える効果を引き出し、どこかずんぐりむっくりな印象をもたらしています。
発券のときは、一階席の通路側だったのですが、自動チェックインのときに、二階席の非常口付近と思われる窓側の席が空いていることが分かり、ここなら自由に出入りできてしかも窓側でさらには脚も延ばせるだろうということで、座席を変更しました。

この二階席に行くために、ゲートからは二本の通路ができており、左側が一階席用、右側が二階席用と別れていました。さすがにこれだけ大きな機体なので、搭乗時は乗客でごった返すのかと思っていましたが、この二本の通路のおかげなのか、それほど混雑することもなく、スムーズにゲートの入口を通過できました。
ゲートの入口から通路を入っていくと、二階席に向かってゆるやかな坂になっています。これを建設するために、A380 が各地の空港を訪れ、ターミナルのゲートを合わせる確認作業をしていたという記事を思い出しました。見るものすべてが物珍しい観光客のように、あちこち写真を撮りながら、機内へと向かいました。


機内は最新鋭の機体だけあって、何もかも真新しく美しいです。二階席で、席の並びは、2-4-2 となっており、昨日ソウルから羽田に帰るときに利用した A330 と同じような構成と広さを保っています。二階席でこれだけの広さがあるのかと思うと、驚かされます。


窓側の席の横には、物入れがあり、これが大変重宝します。自分のカバンや PC や iPad などをいれておき、必要になったらそれらをすぐに取り出せるようにすることができ、かつ足元のスペースは何も置かないで自由に足を配置できます。座席間のスペースは、標準的なエアバス機のエコノミークラスの配置という感じです。窓からの景色を眺めると、やたらと地上までの距離があることに気付きました。ビルの10階くらいから地上を眺めているような感覚です。


機内エンターテイメントシステムも充実しており、特徴的なのは USB 差し込み口があり、ここに USB メモリーを差し込むと自動的に認識してくれ、目的地に関する情報や、フライトに関する情報などをダウンロードできます。また、iPhone / iPod / iPad ケーブルを差し込めば、それらの充電ができます。さすがにエコノミークラスに電源はないのですが、USB 差し込み口のおかげで iPhone が充電できて大変うれしいです。

また、離陸時には、垂直尾翼のてっぺんに備え付けられたカメラからの機体全体の様子が映し出され、これがまた圧巻でした。窓からの景色と、カメラの映像を見比べて、離陸の様子が見られるのは面白い体験でした。

さすがにエールフランスだけあって、食事のレベルは高いと思いました。また、食事が出ない間は、乗客が自由にギャレースペースに行き、飲み物やアイスクリーム、サンドウィッチに、カップラーメンを食べることができるのもうれしいです。





































