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  • 東電批判にみられる無責任

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    別に東京電力の見方をしているわけでもないのですが、今回の福島第一原子力発電所の事故に関して、東電を非難する人たちをみると、どうも違和感を感じます。というのも、本来非難されるべきは、日本の国策として原子力推進を進めた政治家と官僚、およびその政治家を支持した国民ではないかと思うからです。すなわち、自民党支配が戦後の長きに渡って続いたわけですが、自民党を支持した人々というのは間接的に原子力発電推進を指示していたわけで、彼らが東電を非難するのは結局天に向かってつばを吐いているような気がしてならないのです。

    そこで、特に中年以降の人たちが東電に対してさんざん文句を言っているのをみると、あの人たちの中で、どのくらいの人々が無意識のうちに自民党を支持することによって、国策としての原子力推進を進める原子力村の成り立ちに貢献したのだろうかとおもってしまい、どうも無責任だなあと思ってしまいます。

    実際に、70年代から80年代にかけて、日本政府は積極的に原子力発電の増設に懸命だったようです。

    特集ワイド:「国策民営」 日本の原子力、戦後史のツケ
    http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110420dde012040004000c.html

  • 「想定外」という責任逃れと思考放棄

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    今回の震災後によく見聞きする言葉に「想定外」という表現があります。今までも使われることはありましたが、今回ほど良く使われることはなかったと思います。

    これ、責任ある立場の人がやたらと使うと、自分たちの責任を逃れようとしているとともに、私たちは無能ですからこれ以上聞かないでくださいと言っているようにも聞こえます。本当にこういう人たちはさっさと退場して、もっと若くて能力のある人に仕事を変わってもらいたいと思います。「想定外」と表現することによって、自ら思考を停止してしまい、それ以上の行動や次の計画を立てることを放棄しているからです。

    そもそも世の中は常に動いているものであり、予測不能のことでいっぱいなはずです。それがいつの間にか日本では自民党が50年以上の長期政権を保ってしまったせいか、不変と思われがちなものや、この場合にはこうするといった不文律や慣習などがあちこちで出来上がってしまい、それを変えようとするのを拒む人々が増えてしまっています。

    考えてみれば、坂本龍馬が活躍した幕末も、徳川幕府が200年以上に渡る長期政権を保ってきたせいかあくまでそれまでの習慣や思考パターンを維持しようと努力する勢力と、そうではなく日本国外から迫る危機に対応して、徳川幕府に変わる新政府樹立を目指した人々の対立があったわけです。

    アメリカで良かったと思うことは、物事をゼロベースで考えることができることです。すなわち、今までに培われていた習慣や価値観や思考パターンから離れてゼロから新しいものを考え直し、作り直す土壌があることです。これによって、今まで難しかったコンピューターの操作がアップルによってマッキントッシュという形で親しみやすい GUI がもたらされたり、PC の販売の仕方を Built To Order に変えて、在庫を極限まで減らす Michael Dell みたいな人が現れたりするわけです。サンフランシスコベイエリアにいるときも、こうしたゼロベースで考え、問題解決を図って行く生活に慣れただけに、日本の今の為政者や企業のトップにあたる人たちが問題を解決する前に「想定外」と言いながら、これからどう対処して行くかを考えもしなくなっていることに非常に憤りを感じます。

    ボーダーレスワールドと呼ばれるように、世界中のモノと叡智が瞬時に飛び交うことができるようになった今、また専門知識が細分化して全体を見通すことが各専門家だけではしづらくなっている今だからこそ、積極的に情報開示して外部からの意見を国内外問わず求める態度が必要なのではと思います。

  • 政権交代

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    自分が投票権を得た頃からずっと変わっていなかったことの一つに、政官財の癒着がある。この癒着が解きほぐれるどころか、最近ではマスコミも学会もこれら三者に寄り添うようになってきていて、ますますたちが悪くなると感じていた。

    新しい政権が政策立案および実行できるかどうかという議論はひとまず置いておいて、まずは政権が変わったことがこの癒着の解消のきっかけになればと思う。

  • 芸能人逮捕は現政権の戦略?

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    我が家ではテレビをおいておらず、新聞もとっていないのだが、ネットを通して世の中の動向はそれなりに把握できる。

    ここ2週間ほどのうちに、ネット上でも日を追うごとに芸能人逮捕に関する記事や情報が増えているのが否が応でもわかる。どうもこれは、ある何らかのグループが意図的にこのタイミングを狙って、彼らの逮捕を計画していたのではないだろうかという気がする。今月末の選挙を前に、7月末までは自民党が負け、民主党に追い風が吹くというような議論が活発だったわけだが、それが一瞬にして流れが変わってしまったことを考えると、どう考えても現政権の意図が込められているような気がしてならない。

    こんなときに便利なのが、「Google トレンド」である。ある語句がグーグルで検索された頻度が時系列で示されるので、どんな言葉を人々が検索したかがわかる。

    試しに「自民党」を入力して調べてみると、こんな具合である。

    「自民党」の検索トレンド

    「自民党」の検索トレンド

    7月末にいつもに比べて検索が2倍になったが、これはマニフェスト発表の効果だろう。

    一方、「酒井法子」と入力してみると、こんな具合である。

    「酒井法子」の検索トレンド

    「酒井法子」の検索トレンド

    8月2日までほとんど0の指数だったのが、8月3日に彼女の夫が逮捕されてから、検索トラフィックが一気に上がっているのがわかる。

    両キーワードを比較してみるとこのようになる。

    「酒井法子」と「自民党」の検索トレンド

    「酒井法子」と「自民党」の検索トレンド

    「自民党」が圧倒的に「酒井法子」に埋もれてしまっているのがわかる。8月だけのトレンドをみると、下のようになる。

    8月の「酒井法子」と「自民党」の検索トレンド

    8月の「酒井法子」と「自民党」の検索トレンド

    縦軸は検索数の指数なので、両キーワードの相対的な検索数をみることができる。8月に入ってからの「酒井法子」検索「自民党」検索に比べて以下に多いかがよくわかる。

    「ニュース参照数」の方は、Google がどこまでのウェブページをニュースと見なすかによるので、これはあまり当てにならないと個人的に考えている。

    最後に、「酒井法子」がどの国や地域で検索されたかを示すのが、下の図である。

    Picture 5

    台湾人や香港人の友人から、酒井法子が当地で人気があると聞いていたが、この検索トレンドからもその傾向が伺える。興味深いのは、数の上では圧倒的に大陸の中国の方が人口が多いのにも関わらず、香港からの検索が圧倒的に多いことであり、台湾と大陸中国の数がほぼ同じになっている。中央政府が仕掛けているインターネット検閲のおかげだろうか。

    いずれにせよ、このような検索トレンドからも、人々の関心が酒井法子に集まっていることがよくわかる。

    そんな人々の熱狂ぶりをさますかのように、台風と地震がきている。あまりこうした自然災害はきてほしくないが、政権維持を是が非でも死守したい勢力にとっては、マスコミの報道がこのような災害によって拡散することで、やがて自分たちにも矛先がくるかもしれないという点において、真の意味での厄介者だろう。だが、現政権がこれまでに構築した既得権益の享受にありつけない人々(=若者?)にとっては、台風や地震によって、マスコミが目覚め、再び自民党のこれまでの政策に疑問符を持つようになれば、見方も変わってくるかもしれない。もっとも、そのために犠牲者はなるべくでてほしくないのだが…。