アメリカの大きな道路を我が物顔で走るハマーという大きな車が、日本ではエコカーと認定されているのだそうです。
In Japan, the Hummer Is Now Officially Green
http://www.nytimes.com/2010/02/13/business/global/13hummer.html
もともとは、日本のエコカー減税が日本車に有利でアメリカ車を閉め出していると言う指摘をアメリカの田舎の議員が言い出して、それがアメリカ議会で問題となり、クリントン国務長官が「アメリカ車も日本のエコカー基準で認定されるようにしてほしい」という要望を岡田外務大臣に話し、日本政府がアメリカ車もエコカー減税に加えるという流れになって、このような事態になっているようです。
実に嘆かわしい事だと思います。
アメリカ国内のエコカー減税と市場競争の結果、消費者はエコカーとして日本や韓国の車を選ぶという結果が出ているにも関わらず、デトロイトの自動車メーカーが議員に泣きつき、それが政治の場で議論され、ゆくゆくは日本政府が全く分けのわからない判断基準で、アメリカ人でも燃費が悪いと言って乗らない車をエコカーとして認定してしまうことになりました。
ブッシュパパ大統領が90年代に日本を訪れたときに、デトロイトの三大メーカーは日本の狭い公道を走る小さくて燃費のよい車から、真摯に車づくりの行方を学んでいれば、その後 SUV やトラックに売り上げの源泉をたよりっきりにせずに、燃費のよい車づくりを着々と進められたはずで、その結果自分たちの車の市場での競争力が、高められたはずです。そのような努力をせず、90年代に政府に泣きついた自動車メーカーが、今回またも政府に泣きつき、自分たちの車を売れるようにお願いするというのは、ますます自分たちの車の競争力をなくしている気がします。根本原因は彼らがつくる車が、いつまでたっても燃費が悪く、故障しやすいということで、アメリカ人でさえも乗らなくなっていることにあるのですから。
一方、日本政府も非常に情けない限りです。断固としてこのような圧力に屈せず、自分たちがつくったエコカーの基準に固執していればよかったのですが、そのポリシーを曲げたために、変なダブルスタンダードができてしまいました。
今後このハマー、売れるのでしょうか。



