ニューヨーク・タイムズで、原子爆弾が落ちた時に生き残った人は、むやみに逃げない方が良いとする報告を報じています。
U.S. Rethinks Strategy for the Unthinkable
http://nyti.ms/gHJDt4
報告によると、原爆投下後の強烈な爆発を生き延びることができたら、次に考慮すべきは放射能であり、できるだけ放射能を浴びないように室内にとどまった方が良いとしています。車に乗っていた場合には、その中にいた方が、外に出るよりもよっぽど良いようです。
もちろん、同じ屋内にとどまるにしても、やはり構造がしっかりした鉄筋コンクリートのビルの中側にいた方が、木造平屋建てにとどまっているよりも被爆の危険が少なくなり、さらに地下にいた方が、地上にいるよりもより安全だということです。
興味深いのは、今この時期にこういった報道がなされることです。記事でも書かれていますが、ブッシュ政権の時に既にこの報告書は出来上がっていたものの、公開したときの混乱を恐れて何もなされなかったそうです。タイミング的にも、ハリケーンのカトリーナが来襲したときの危機対応があまりにも杜撰だったので、原爆への対応がきちんと政府主導でできるのかという懸念も広まっていて、公開に踏み切れなかったようです。オバマ大統領になってから、核廃絶に向けた動きが高まってきて、それとともにこういった原爆投下後の対処法の見直しも公開すべきだという機運が高まっているのかもしれません。あるいは、Wikileaks で、既に公開された情報の一部なのかもしれません。
冷戦時代と違って、今気にしなくてはならないのは、テロリストが核爆弾を発射させることで、この場合は、国家間の戦争で恐れられていた何発もの核爆弾が降ってくるというよりも、一発の核兵器に対しての対応策を検討した方が良いということもあるようです。それだけ時代が変わっているということなのでしょう。



