無線 LAN または WiFi ルーターが複数台ある場合、片方をインターネット接続プロバイダーにつなぎ、もう片方を離れた場所に起き、そこをハブとしてネットワーク構築をしたい場合がある。すなわち、通常は親機として PC やゲーム機などの子機が一つのインターネット回線を使うのにもちいる無線 LAN ルーターだが、複数台の片方を親にして、もう片方を子機にして、無線でつなぐやりかたである。例えば一階にブロードバンド接続のためのモデムがあり、そこに無線 LAN ルーターをつなげ、もう一つの無線 LAN ルーターを二階におき、二階のルーターに PC やらネットワーク対応プリンターや、NAS をくっつけるようなケースがこれに該当する。この機能は場合によっては、リピーター機能とも呼ばれるようだし、メーカーによっては、WDS (Wireless Distribution System) と呼ぶところもある。
今回は、NEC の Aterm WBR75H と、バッファローの WHR-HP-G54 を使うことにした。両者とも、 WDS 接続をするには、同じメーカーのものを組み合わせなければダメだというようなことを、メーカーウェブサイトやマニュアルでちらほら見かけるが、「そんなことはないだろう」と思って試してみたら、すんなりと接続ができた。
ポイントとしては、次の点に注意することである。
- 両機ともリピーターもしくは WDS 機能に対応していることを確認する。
- 両機の無線 LAN カードの MAC アドレスを確認する。
- 両機ともおなじ無線チャンネルを使う。Auto ではうまくいかない。
- 子機を HUB モードにする。
以下は、上記の Aterm WBR75H と Buffalo WHR-HP-G54 での設定例である。基本的には上事項をふまえればどの無線 LAN ルーターでも可能だろう。
今回の設定では、WHR-HP-G54 をブロードバンドモデムに接続する親機とし、WBR75H を子側すなわち中継局とした。以下ではそれぞれを親機および子機と呼ぶことにする。
- 親機の設定画面にブラウザーで接続する。
- 親機で AOSS 接続を開始する。
- [無線設定 > 無線基本] と選んでいき、無線チャンネルを任意の数字に設定する。
- 同じ [無線設定] 下の [リピータ機能] において、「リピータ機能(WDS)」を「使用する」に設定する。
- 同画面において、「通信可能なアクセスポイント」に子機の無線 LAN カードの MAC アドレスを入力する。
- 子機の設定画面にブラウザーで接続する。
- [詳細設定 > 無線 LAN 側設定] と選ぶ。
- 「アクセスポイント設定」の「ネットワーク名」と「使用チャネル」をそれぞれ親機で設定したものにする。
- 「暗号化 (WEP)」の項目で、親機で設定した暗号化キーを指定する。
- [詳細設定 > 無線LAN側設定(WDS)] と選んでいき、「WDS 対応子機の編集」において、親機の無線 LAN カードの MAC アドレスを入力する
- 「WDS 対応子機エントリ」で、「最新の状態に更新」をクリックし、登録した MAC アドレスのエントリー番号のチェックボックスをオンにする。
- 子機側面の開閉カバーを開け、ディップスイッチの3をオンにする。
うまくつながらない場合は、SSID やチャネル、暗号化キーの不一致、HUB モードの設定しわすれ、MAC アドレス指定間違いなどがうたがわしい。
ネット接続スピードを測ってみると、中継局となる子機の無線 LAN ルーターにつながった PC (孫機) は、親機に直接つなげた場合に比べてスループットが半分に低下する。困るのは、無線で PC を接続しようとすると、PC が近接のアンテナからシグナルを拾おうとするので、親機ではなく子機からの接続になってしまい、接続速度が低下してしまうことである。これについては別途対策を考えたい。



