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  • グーグルによるモトローラの買収

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    グーグルがモトローラ・モビリティを買収するというニュースが飛び込んできました。

    Google to buy Motorola Mobility for $12.5B
    http://news.cnet.com/8301-1035_3-20092362-94/google-to-buy-motorola-mobility-for-$12.5b/

    元々モトローラという会社は A/D 変換と呼ばれる、アナログ・デジタル変換技術が優れていた会社で、アナログ信号をデジタル変換し、デジタル処理するユニットの製造には定評がありました。実際にそうした技術的バックグランドを持つためかモトローラ製の携帯電話の音はすばらしく、アメリカにいた時に最初のノキアの携帯電話からモトローラの Razr に切り替えたら、段違いに落ちが良くなり、通話しやすくなりました。

    そんなモトローラも携帯電話市場でのポジショニングはだんだんと苦しくなってきていて、Android 対応の Droid シリーズを出していましたが、Samsung や HTC のような勢いは感じられませんでした。

    そのような状況にあったモトローラをグーグルが買収するというのはとても興味深いです。

    まず、グーグルが携帯電話用の OS のみならずハードウェアも持つようになり、これでようやくアップルのようにソフトとハードの両方を自社開発できるようになったわけです。これにより、グーグルは Android を自社製端末用に思う存分最適化できるわけで、アップルのようにソフトとハードを一体化した開発を行うことで、他社がマネできないような製品開発ができるようになります。こうなると映画監督のようなスティーブ・ジョブズが絶大な決定権を持つアップルのやり方と、合議制で決まっていくグーグルのやり方がどのように市場で生き延びていくかの比較が俄然面白くなってきます。

    また、モトローラの持つハードウェア技術と、グーグルが持つソフトウェア技術が融合した結果、携帯電話のみならず新たなガジェットが世に出てくるのではないかという期待を抱かずに入られません。たとえば今までは大しておもしろくなかったラジオのデジタル化が、今後はグーグルによって新たなコンテンツを伴ったおもしろいものになるということも考えられます。

    もともとモトローラも日本の電機メーカー各社も携帯電話が出始めた初期の頃は圧倒的な強さを持っていたわけですが、昨今はその勢いは完全になくなってしまい、日本の各メーカーも単独では携帯電話事業が継続できなくなってきています。モトローラがグーグルに買収されるとなると、日本メーカーの立場はますます厳しくなるのではと思います。

  • 日本製品が海外で苦戦する理由その2〜携帯電話

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    会社から支給されている携帯電話がドコモの P-05A という機種なのだが、どうもやりたいことができなくて困っている。通話中にミュートをしようと思ってもできないし、スピーカーホンにしようと思ってもできない。アメリカにいる間にノキアやモトローラやアップルの携帯を合計5台使ったが、どの機種でもこれらの機能は必ずついていた。ところが、P-05A では、ミュートとスピーカーホンというビジネスで頻繁に使われると思っていた機能が見つからず、マニュアルにもそれらの記述が書いていなかった。ということは、本当にそれらの機能を搭載していないということなのだろうか。自分の認識が間違っていると思いたい。

    P-05A には、「おサイフケータイ」や「ワンセグ」や「MUSIC」など、仕事では別になくても困らないような機能がたくさんついているだけに、よけいに信じられないという思いが募ってくる。

    Bluetooth もついていないので、アメリカで買って、iPhone でつなげてつかっている Aliph 社の Jawbone というヘッドセットも使うことができない。

    なんだか、日本列島という極東の小さな島で、ガラパゴス島の特異な種のように、ひたすら独自の進化を遂げてきている日本製品の典型的な例を見ている気がする。一昔前なら、アメリカでもパナソニックや NEC やサンヨーの携帯電話を見かけたものだが、ここ最近ではまったく見かけなくなってしまったのは、こうした独自の進化が日本以外の市場で受け入れられなかったということなのだろう。実際に、そうした日本国外の市場で売られていた携帯電話に慣れてきた自分にとっても、P-05A のような携帯はとても使いづらく感じてしまう。

    iPhone に慣れきってしまったせいなのか、それとも自分が年を取ってしまったせいなのか、よくわからないが、自分の期待通りに製品が使えないというのは困ったものである。

    こうした携帯電話が出来上がる一つの理由として、思いつくのは、日本のビジネス習慣で、電話会議という形態が実はそんなにないということである。すなわち、集団で同じ電話番号に電話して、会議をするというビジネスのやり方が実は存在しないのではという気がする。アメリカでは、ハワイを含めると同じ国内でも3時間以上の時差があるほど広大な面積を有するので、人々がそう簡単に顔を突き合わせることができない。そのため、電話会議の需要が多い。翻って日本は交通網が発達しているのと、何かといえば実際に人と会うことが重要とされる文化が未だに根強いので、集団で会議をするのなら実際に集合するという形がとられ、みんなで一斉に同時に電話をかけて話し合うというやりかたは実は存在しなかったのかもしれない。そのため、そのような会議形式に便利なミュート機能やスピーカーホン機能は携帯電話には必要ないものとされているのかもしれない。

    こう考えると、日本のビジネス形態自身もガラバゴス化していると言える。そんな商習慣を持った国で進化した製品はやはりこれもまたガラパゴス化してしまうのかもしれない。