今日の帰りがけ、車を運転していたら、明らかに日本人の出張者の方々と思われる集団を見ました。細身の身体に細身のシルエットの黒いスーツで、男性が四、五人、女性がやはり黒いスーツで一人という構成でした。
南仏のこの地でそもそもネクタイスーツをきちんとそろえてきている人を見る機会はほとんどないのですが、さらにそのスーツと色が全員同じというのはとても異様に見えました。たまに、どこかのオフィスを訪問すると思われる集団を見ることはありますが、今日見た集団のように全員が同じようなスーツを着ているということはまずなく、全員バラバラの色やスタイルの服を着ていて、ネクタイもしている人もいればしていない人もいるという具合で、バラエティーがあります。
フランスに移る前に日本で勤務していた時にも感じたのですが、年々、日本で黒のスーツを着る人が多くなってきた気がします。特に若い人たちが就職活動の時に着るスーツを黒で統一するようになってしまったので、ますますその傾向に拍車がかかっているのかもしれません。ただ、個人個人の大胆な発想が求められるようになった昨今、こうした服装で染まってしまった集団にいる中で、独創的な発想やひらめきが生まれるかと言えば、そうはならないのではという気がします。それどころか、こうして多くの人が無難な服装や他の人々と同じ服を着て安全策をとろうとすることによって、ますます競争力のない集団が出来上がって行くのではという危機感さえ覚えます。
そんな中、下記の記事を見かけました。
環境省、クールビズは「今年も5月から」…そもそもスーツ着用は必要?
http://blogos.com/discussion/2012-04-23/coolbiz/
記事にもありますが、そもそももうスーツを着る必要がなくなっていると思います。そもそもスーツにネクタイという出で立ちは寒い時には防寒着として有効かもしれないですが、湿気の多い日本の夏にはまったくそぐわない衣服です。省エネ、エコという観点からもやめた方がよいと思います。また、これからの日本の産業の世界に置ける競争力ということを考えても、同じビジネススーツを着て思考停止になるよりは、一人一人が考えて着るものを選ぶようになることで、独自の発想や独創的な思考が尊重されるようになってほしいと思います。



