宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)を読みました。宇宙の成り立ちや今後についての説明を方向付ける出だしから始まり、電磁気学、相対性理論、量子力学と物理学の発展を見て行き、基礎知識をつけて行きながら、いよいよここ半世紀くらいで急激に発展してきた標準理論についての解説に入ります。この文脈の中で日本人ノーベル賞受賞者の功績も述べられているので、なぜ小林さん、益川さん、南部さんがノーベル賞を取れたかについても、わかりやすく理解できるようになっています。
最新の研究成果まで含めて、ここまでわかりやすく素粒子物理を解説する一般向けの本はいままでなかったのではないでしょうか。
個人的にも、大学院の修士まで勉強した素粒子物理学ですが、この本で非常に良い復習ができるとともに、そこから十数年経ってわかってきた様々なことについても概要を知ることができました。
宇宙の創成や、加速しながら膨張する宇宙の姿がどうなっているかについて、考えるのがわくわくするという人や、なぜ世の中は物質で満たされていて半物質は実験室で作る以外に存在しないのか、なぜ加速器を建設して、電子と陽電子、あるいは陽子どうしをぶつける実験をすると宇宙の創成がわかるのか、といった疑問を持つ人にとっては、非常に刺激的な内容だと思います。
おすすめの一冊です。




