Twitter 上で、某 T 氏が紹介していたものですが、サンフランシスコの眼で見た世界というのが地図になっています。
The World According to San Francisco
http://generic1.tumblr.com/post/1250019294/the-world-according-to-san-francisco-i-was

これ、うけます。まず、サンフランシスコベイエリアが拡大されて、カリフォルニア州がアメリカ大陸の大半を占めていますが、サンフランシスコだけでなく、全米どこに行ってもだいたい自分の地元の町が世界で一番だと思っている人が多いので、彼らの認識としてはこんな感じで、自分たちの地域こそが中心だという思いなのでしょう。
サンフランシスコという土地柄、ロサンゼルスに対抗意識があるのが、LA Dodgers の脇に控えめに “(beat)” と書いてあることでうかがえます。また、北に目を転じると、ワインの産地があって、そのさらに北にはポートランドやシアトルがあるという認識です。一方、東には宗教心が深い人々がいるということで、”Jesus Land” と書かれており、ニューヨークとボストンも東海岸にあることが意識されています。
サンフランシスコに住む人々がよく観光に出かけるレイクタホやラスベガスも小さいながら、州境に書かれています。
また、サンフランシスコでは世界各国の料理を出してくれるレストランが多数あることから、飲食物にまつわるものが印象深く取り上げられており、その印象度が国の大きさになっています。メキシコのことは、メキシコ料理でおなじみのブリトーを意識してか、”BETTER BURRITOS” と書かれていますし、アイルランドが GUINNESS ビールのために、イギリスよりも大きくなっているのは興味深いです。ビールといえば、オランダの Heineken や、オーストラリアの Foster’s、さらにお酒つながりでは、ウォッカで有名ということで、ロシアの SMIRNOFF もとりあげられています。タイ料理は、サンフランシスコには結構数多くのレストランがあることからかなり強く意識されているのか、東南アジアがほとんど “THAI FOOD” で占められています。また、モンゴル料理の店も意外にところどころでみられるためか、”Mongolian Beef” として、書かれています。
WAL MART で買い物をすると、多くの製品が中国製ということもあり、中国は WAL MART のマークが全土を飾っています。また、コンピューターや IT 関連の外注先がインドになっており、カスタマーサービスに電話をかけるとインドなまりの応対がかえってくるので、インドは “CUSTOMER SERVICE” と書かれています。家具を買うときは IKEA に頼ることから、スウェーデンの箇所に IKEA が、携帯電話はノキアのものを使う人が多いことから、NOKIA がフィンランドの箇所にそれぞれ書かれています。
政治に絡む話としては、大統領のいるワシントンDCはもちろん、アラスカでのサラ・ペイリン、北朝鮮の核、ダライラマのチベット、イラクの戦争、スーダンでのダルフール紛争、エイズが広がるアフリカ、アマゾンの森林伐採が意識されていますし、趣味や嗜好品といった類のものとしては、南アフリカのワールドカップ、アイスランドの火山とビョーク、映画 The Lord of the Rings で関連深いニュージーランドも描かれています。
サンフランシスコ市内のノースビーチ地区に行くとイタリア人コミュニティがあるわけですが、イタリアはその東の地区であると認識されているのも面白いです。
さて、わが日本ですが、とりあえずサンフランシスコのすぐ西隣の大国という意識はあるようで、おそらくこの地図の中でも一番拡大率を上げて描かれています。まあたしかにサンフランシスコのサンセット地区から太陽が沈む様子を見ていると、「あのずっと向こうは日本なのだな」と意識させられてきます。しかし、一方で、単に「サンセット地区の遥か向こう側」という意味だけでなく、沈んでいきつつある国としての認識もここではひっかけて書かれているのではと思うと、「さもありなん」という気になってきます。ここではありがたいことにかなり大きく日本が描かれていますが、今のような状態が続くと、このような地図が10年後や20年後に描かれたときには、もっと小さくなってしまうのだろうかと思うと、ちょっと不安で残念な気持ちになります。