今学んでいるオンラインの講座で、モスバーガーに関するケーススタディーがある。これをやっていると、無性にモスバーガーが食べたくなってきた。というわけで、今日近所のモスバーガーに行って、モスバーガーセットと、玄米フレークシェイク、およびきんぴらライスバーガーを食べてみた。昔からモスバーガーはファーストフードの中でもかなりまともな方だと思っていたし、ケーススタディーでもモスバーガーは、顧客を大事にし、安全と安心と健康を重んじた高付加価値の商品を提供しているという理念を見ているので、期待は高くならざるをえなかった。しかし、期待を高くしすぎたからか、それとも自分が妻の作るマクロビオティック料理や、近所で食べる和菓子屋さんの手作りの和菓子を好むからか、モスバーガーの味をいまいちおいしいと感じられなくなったことに気づいた。
まず、看板商品のモスバーガーは味がぎこちないと感じた。パンやトマトやソースの素材はとても良く、一つ一つのクオリティーが高い。単品でそのまま食べても結構いけそうである。しかし、それらの素材と肉がアンバランスになっている。すなわち、肉の味とそれ以外の味がかみ合っていないのである。総合的にはアメリカで食べた In n out やサンフランシスコダウンタウンにある Mediterranean Flames の方がおいしいと言わざるを得ない。
ちょうどこれは美味しんぼで、ハンバーガーの味は、全体としての素材のバランスが取れていないと美味しくないと言っていたことに合致する。モスバーガーの場合、せっかくの肉以外の素材の良さが、肉の質のせいで台無しになってしまっている。まあもっとも、ここ半年以上、普段は肉を食べなくなったので、肉の味をあまりおいしいと感じなくなったせいもあるのかもしれない。
玄米フレークシェイクも食べてみたが、これもイマイチだった。変な味はしないので素材はそんなに悪くないと想像できるが、近所の和菓子屋さんで食べられる手作りのあんみつに比べると、なんだかパッとしない。なにかものたりない味になってしまっている。
フレンチフライポテトはおいしかった。これはちょうど良いあげ加減で、油もそれなりのものをつかっていることがわかる。
これらだけだと物足りないので、きんぴらライスバーガーを頼んで食べてみたら、これはおいしかった。よく巷で売られているきんぴらに、長期の保存ができるように甘くしてあるものが存在するが、モスバーガーの場合、この変な甘さがない。いい具合いにのりが挟まっていて、これらの組み合わせがそれら全体をつつみこんでいるご飯とうまくバランスが取れている。これでやっと満足の行く食事ができた気分になった。
モスバーガーは、89年にハワイに進出しているが、2005年に撤退してしまっている。せっかく素材にこだわり、安全に安心のできるメニューを提供し、高い顧客満足度とリピート率を誇っているのに、なぜ撤退せざるを得なかったのか疑問に思っていた。特に Super Size Meが上映され、マクドナルドのメニューがいかに危険であるかが知らしめられたことと、昨今のエコへの意識の高まりから、モスバーガーの企業理念にとってはむしろ追い風がふいていると感じていた。しかし今日実際にモスバーガーを食べてみて、その撤退理由がわかった気がする。すなわち単純に他においしいところがあるからだというのが今日の結論である。
あるいは、上記に述べたように、自分の舌がかわってしまっているのかもしれない。実際に日本に来たことのあるアメリカの友人の間では、モスバーガーの評価は結構高かった(名前はよくないとされているが)。なので、これは単に自分の独断と偏見に満ちた意見かもしれない。ただ、期待を高くしたために、ハンバーガーの評価がよくないものになってしまったということも考えられる。ただ、ライスバーガーは非常に満足のいくものだった。
モスバーガーのコンセプト自体は今の時代に非常にマッチしたものであるはずである。うまくメニューをこしらえることができれば、非常に高いビジネスチャンスがあるように思えてならない。
