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  • タオ島でのダイビングとゴマモンガラの襲撃〜タイ七日目

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    昨日一日ゆっくりしたお陰で、腹の痛みもなくなり、体力も回復しました。そこでダイビングを再び行うことにしました。朝食をとったあと、7時10分に迎えにきた車に乗り、途中のホテルに寄り、他の日本人の人々4人を拾いました。彼らと一緒にタオ島に行くのかと思ったら、フェリーで彼らは行くということで、港で我々二人を残して4人とも降りていき、我々はおとといと同じ船着き場に行きました。

    案内された船に乗り込むと、今日のガイドであるあやこさんという人が挨拶にこられました。「昨日と同じボートですよね」と言われるので、よく見てみるとこの前は左側にあったトイレが右側にあり、この前はヤマハのエンジンだったのが今日はホンダのエンジンになっており、いろいろとちがうところがあります。「この前と違います」と言うと、「あれ、この船に乗って Sail Rock に行ったと聞いているのだけどな」と言うので、「さて本当に大丈夫なサービスなのだろうか」と少しだけ心配になりました。

    船には日本人は我々夫婦とガイドのあやこさんの三人だけで、あとはヨーロッパおよびオーストラリアからの人々で総勢20名以上が乗り込んでいました。


    スピードボートで一時間半ほど移動して、タオ島につくと、どこかのアミューズメントパークか何かのアトラクションのセットみたいな入り江に船が止まり、しばしその光景に見とれました。ここに停泊して、一本目を潜ります。


    ポイント名は、マンゴーベイといい、その名の通り、周囲のマンゴーの木からの由来だそうです。エントリー方法はビーチからで、過去数年間ボートエントリーだった自分にとって、ビーチエントリーは何年かぶりでした。


    ビーチエントリーで問題となるのは浮力のコントロールです。自分が20本に満たない頃は、水深1メートルから2メートルくらいが実に難しく、すぐに浮いては誰かに引っ張ってもらうということをしていました。まだ経験本数が20本に満たない妻が浮いてしまわないか心配でしたが、心配無用でした。すぐに水深4メートルくらいのところまで、問題なくたどり着くことができました。


    このポイントは比較的透明度がよく、サンゴや魚の種類も多くて、沖縄の海を彷彿とさせます。ヒメスズメダイや、タイワンカマスの群れや、ゴマアイゴ、ヒメアイゴなどを見て入り江の口まで移動しました。


    すると、なにやら船の陰のようなものが現れました。親と思ってよく耳を澄ませてもエンジン音は聞こえてきません。しばらくしてその陰がホソヒラアジの大群であることがわかりました。おそらく数千に上る群れが、大群をなして陰を作っていました。これには圧巻され、しばし写真を撮り続けました。


    ほかに見えた魚としては、ツキチョウチョウウオ、ヨメヒメジ、ホシカザリハゼなどでした。結局最大水深は 7.3 メートルで、潜水時間は36分、タンク内の残圧も 130 bar と、オープンウォーター取り立ての人みたいなダイビングでしたが、ビーチに上がった後身体への負担が軽いことがわかり、非常に楽で楽しいダイビングでした。妻もこのダイビングが今までの中で一番楽しかったと喜んでいました。


    ビーチに戻った後、しばらく沖合に行ってしまった船を待っていました。その間、浜辺で蝶の大群と戯れて遊んでいました。南の島の浜辺で蝶がこのようにひらひらと大量に舞う姿はなんだか幻想的でした。


    二本目はお昼ご飯を食べた後、Twin Rocks というポイントで行いました。ここは砂地が多く、ハゼが大量に見られるポイントだということです。


    エントリー後、まずゴマモンガラが現れました。このあたりのゴマモンガラは危険だというので、うわーこいつからは逃げないとと思っていると、フィンに思いっきりがつんとゴマモンガラがアタックしてきました。幸い、フィンに衝撃を受けただけで、何の被害もなかったのでそのままガイドのあやこさんについて行きました。


    ゴマモンガラから逃げた後、砂地に入り、ハゼのオンパレードです。コガネハゼ、ギンガハゼ、ダテハゼなどが、テッポウエビと共生しているのが見られます。すでに推進は10メートルくらいになっており、一本目に比べて二本目を深く潜るというのは、減圧症をやっている自分の身体にはよくないので、深度に注意しながら砂地に着底し、写真を撮りました。


    その途中、トウアカクマノミが生息する場所も通りました。昔だったらトウアカクマノミなどは大して珍しくもないと思ったのですが、今では重宝がられて、彼らの住むイソギンチャクから半径2メートルくらいが石で囲われており、ここに入るなというがごとく、保護されています。


    しばらく移動すると、オブジェのようなものが出てきました。イグアナや、タコ、カメが見られます。カメの甲羅には “KAMEZO” と書かれており、明らかに日本人が加わっていることが予想できます。また、ダイバーがちょうどくぐり抜けられやすいような輪も設置してあり、浮力コントロールのための練習の場所として利用されているポイントのようです。

    枝サンゴが見事に群生している場所を過ぎると、いよいよ今回のダイビングも終わりです。とおもったところ、またもやゴマモンガラが現れました。今回は妻とガイドのあやこさんにアタックしてきました。あやこさんがスレートに「血出てない?」と書いて、彼女の額のところの確認を求めてきたので、ちょっと確認してみると、出ていないように思えました。出ていてもすぐに水で流れてしまうので、判定はできないですが、だらだらと血が流れているわけではなさそうなので、とりあえず OK サインを出しておきました。


    エギジット後、皆の無事を確認し合うと、妻は足に傷跡が、あやこさんはおでこに傷跡が生々しく残っており、ゴマモンガラの強襲のすさまじさを物語っています。妻はウェットスーツが5ミリですが、それでも血がにじみ出ています。彼女はかまれた後しばらくは何が起きたかわからず、ショックだったと話してくれました。

    ガイドのあやこさんの傷も生々しかったですが、本人は割とケロッとしており、消毒して放っておけばいいというようなノリです。自分のことよりも妻のことを気にしてくれ、帰り際にショップに立ち寄り、消毒剤を幹部にあててくれ、島の水道水はそれほどしんらいできないので、水道の水で洗った後、ペットボトルの飲み水で幹部を洗った方がよいと教えてくれました。


    ホテルに帰って、シャワーを浴びた後、しばらく一眠りして休憩した後、日が暮れる前に夕食を食べに行こうということになり、ちょっと調べた後、ボプットビーチ (Bophut Beach) にある Villa Bianca というイタリアンレストランに行くことにしました。ほとんど日本やアメリカで食べる値段と変わらない価格帯でしたが、本格的なイタリア料理を食べることができました。連日の脂っこくて辛いタイ料理からちょっと休憩して、あまり脂っこくないものを食べたかったのですが、そういう意味でも、特にピザがよかったです。ベースの組み合わせに、自分たちの気に入ったトッピングを乗っけてもらうのですが、薄いベースはかりっとしていて胃に負担がこなくて、またトッピングの素材もよく、非常においしくいただけました。


    その後デザートにアイスクリームを食べて、ホテルに帰りました。

  • セイル・ロックでのダイビング〜タイ五日目

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    朝食は7時からだったのですが、ダイビングサービスが7時20分にくるということで、今日もフライング気味に10分前くらいから食べ始め、食べ終わってから迎えにきた車に乗り込みました。


    港に着くと、日本人ガイドが二人ほどいて、あとはイギリス人やオーストラリア人を中心に、多国籍な雰囲気を醸し出していました。しのぶさんという方が挨拶に来られ、今日のガイドをしてくださるということです。妻は潜降が難しく、自分は減圧症発病後初めてのダイビングで不安があるということを述べると、しのぶさんは、最大水深を20mにして、ゆっくりとダイビングしようと提案してくれました。


    船に乗り込み、スピードボートでセイル・ロック (Sail Rock) というポイントまで、1時間弱で行きました。ここで日本潜ったあと、昼ご飯を食べるということです。ブリーフィング時の注意点としては、

    • ウニのトゲに注意。
    • ゴマモンガラが大型で凶暴なので、特別に警戒を要する。ゴマモンガラ (Trigger Fish) を見たら、手でトリガーの形を作って警告するので、逃げるべきとのこと。
    • 毒を持ったオコゼが岩と同化した色でたたずんでいることがあるので、岩を触るときは注意すること。

    といったことが指摘されました。


    一本目は半時計回りにセイル・ロックの周りを回りました。潜降後、洞窟をくぐり抜け、しばらくは透明度の悪い状態が続きましたが 、入水したところを6時とすると、ちょうど12時のところに来たくらいで透明度が良くなり、魚影も濃くなりました。クマザサハナムロ、タカサゴ、ユメウメイロ、ツバメウオ、ギンガメアジ、ホソカマスなどの群れが充実しています。また、ハナビラクマノミやツキチョウチョウウオ、ヒメアイゴ、オニハタタテダイなども見られました。


    一本目を終えて、船の上で水面休息していると、横揺れが激しく、このために妻が酔ってしまいました。大体こういうときは、自分の経験から言うと水中に入ってしまった方が酔いが収まるので、エントリーを勧めましたが、船尾からエントリーしたあと、船の先にあるロープにたどり着くまでの水面移動で断念し、彼女は今回は潜らないことにしました。


    潜降後、今度は時計回りにぐるりと岩を回りました。一本目に見た魚以外にも、ウツボの幼魚、ヒメアイゴ、カニ、ハリセンボンなどを見ました。

    二本目を終えたあと、船上で昼食となりました。昼食はチキンカレーと骨つきチキンです。妻は気持ち悪そうに船で寝ており、結局昼食はとりませんでした。これがあとで運命の分かれ道となりました。


    スピードボートで1時間弱で船着き場に戻り、朝集合した場所に戻ると、急に腹の調子が悪くなってきました。トイレに駆け込むと、下痢をしていることがわかりました。そういえば何となく気になっていた腹部の周りの痛みをこの頃から自覚するようになりました。

    ホテルに帰ってから、シャワーを浴び、しばらく寝てみましたが、どうも腹の調子はよくありません。再びトイレに駆け込み、お腹の中のものを出しておきました。しかしそうはいっても腹は減るもので、フロントで何かおすすめの料理はこの近くにないかと尋ねると、近くに安くてうまいタイ料理屋があるということでした。

    歩いても行ける距離だということなのですが、この頃までにすっかり体力を消耗しており、まだ太陽が明るく照りつける中、どうも歩きにはならず、ピックアップトラックを改造したタクシーに乗り込みました。ところが、このタクシー、直接目的地には行かず、チャウエンビーチを通り、ぐるりと遠回りをしてようやく目的地のタイ料理屋に到着しました。(その後の調べでわかったのですが、どうやらこれ、島の各地を巡回しているバスなんですね)


    タイ料理屋に着いたものの、どうもここで食べる気が起こりません。ただでさえ、連日脂っこくて香辛料の利いた料理を食べていて、今になって腹を壊しているところへ、さらに脂っこいタイ料理をなんとなく嫌な予感がするレストランで食べることは、いくら人の進めとはいえ、抵抗があります。ホテルに帰る道すがらもし何か見つかったらそこへ入ろうと思っていると、Krua F. B. という、タイ料理とヨーロッパ料理の両方を出すという店がありました。ここでスパゲティーを食べ、空腹をしのぎました。

    帰りがけ、虫除けスプレーを買いに薬局に立ち寄り、ついでに腹が痛くて下痢をしている旨を告げてみました。すると、何か食べた表紙に変なウイルスかなにかに伝染したのに違いないと、教えてくれ、下痢を止める薬と感染した菌を殺す薬をくれました。その上で、鶏肉と魚とオレンジジュースと牛乳はとらない方がよいとアドバイスしてくれたので、しばらくは薬を飲んで彼の指示に従い、安静にすることにしました。ホテルに帰り、シャワーを浴びてさっさと就寝することにしました。