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不況により変化したお金の流れ

不況の影響がここまできているかと思わせる記事がニューヨーク・タイムズにある。アメリカにいるメキシコ人が、本国のメキシコから仕送りをうけていると言うことである。

Money Trickles North as Mexicans Help Relatives

http://www.nytimes.com/2009/11/16/world/americas/16mexico.html?scp=6&sq=mexico&st=cse

つい最近までは、経済が潤っているアメリカにメキシコ人が働きにいき、母国にいる親戚に仕送りをするというのがごく一般的な光景だった。自分の住んでいたカリフォルニアには、そうして働きにきているたくさんのメキシコ人がいたし、昨年夏にコズメルに行ったときは、カリフォルニアに出稼ぎに行っていると言うメキシコの現地の人に出会った。

ところが、今やお金の流れが逆転し、メキシコにいる人が、アメリカにいるメキシコ人の親類にお金や物資を送っていると言う。すなわち、アメリカの雇用状況が余りにも悪く、職にありつけない人々が生きていくために、メキシコからの仕送りが必要になっている事態が起きていると言う。

アメリカの状況がすっかり変わってしまった昨今であるが、こうした南北間のお金の流れの変化は、ある意味で象徴的ではないだろうか。

NUMMI の閉鎖

トヨタが GM と合弁で持っていたカリフォルニアの工場である NUMMI を閉鎖するという。

トヨタ、北米事業に大きな転機 NUMMI閉鎖 新体制最初の難関
http://www.chunichi.co.jp/article/car/news/CK2009072402000217.html

フリーウェイ 880 を走り、NUMMI の横を走りながら、周りに走っているカローラを見て、「ああこれらのカローラはみんな NUMMI 出身なんだろうな」と思っていたものである。自分も仕事で2回ほど訪問したことがあるだけに、非常に残念な気持ちである。

記事では老朽化しているとあるが、とはいえやはりトヨタが所有する工場だけのことはあって、二階建てのアセンブリーラインと様々な設備や器具が平然と並んでおり、さすがだなと感じた。一つのライン上でカローラや Tacoma、Vibe や Matrix など多種多様な車が効率的に流れていく姿を見て、感動したものである。訪れた2005年当時は、GM の会社自体は安定していたものの、アセンブリーライン上では、ほぼ9割方トヨタの車になっていて、たまに GM の車が見られるという程度で、「これで GM はやっていけるのだろうか」と心配になった。あのときの GM に対する危惧は、現実のものとなってしまった。だが、工場そのものが閉鎖されるだろうとは、予想だにしなかった。

4700人の従業員がいるということで、彼らの今後の行く末も心配である。あのような自動車工場はカリフォルニアでは NUMMI だけなので、工員がすぐに地元の別の会社で働くというわけにはいかないだろう。シュワルツネッガー知事が工場を留めるようトヨタに求めていた背景もよくわかる。

また、周辺への影響も心配される。直接的な影響を受ける地域コミュニティーはもちろんのこと、フリーモントからサンノゼまで延びる予定になっていた BART の計画も今後見直されることにならないだろうかと、心配になる。

もし行く機会があれば、今のうちに工場ツアーに参加しておくのがよいだろう。

18年間

何気なくウェブをぶらぶらしていたら、次の広告を見て、懐かしく感慨深くなった。

あのCMの彼女たちは今 | ケータイも国際電話は001 | 001国際電話 | KDDI 国際電話は001
http://www.001.kddi.com/001cm/

この CM の BGM を聞くと、ちょうど国際電話の宣伝ということもあって、なんだかこれから世界にかけ出るぞという気持ちになったものだ。折しもバブルが崩壊したばかりの頃で、日本企業がもはや海外に積極的に出るという時期ではなかったが、あのファンファーレみたいな BGM を聞くとなんだか心ときめくものを感じたものである。

また、ほぼ同時期に別のサイトで、当時11歳だった女性が18年ぶりに家族と再会したというニュースを見た。

Jayceeさん誘拐事件の全貌が明るみに
http://www.chihouban.com/blog/2009/08/jaycee.html

犯人は元々性犯罪の履歴を持っていたということで、こういう事件には本当に犯人に対して憤りを感じるし、今までとらえられていた彼女のことを思うと気の毒でたまらない気持ちになる。もちろん、本人のみならず家族や親戚、友人たちもさぞかし心配したことだろう。無事に彼女が生きて帰って来れたことは喜ばしいことだが、今後の生活を考えると、大変な困難もいろいろとあるに違いない。まずはカリフォルニアのさわやかな気候と明るい人々が彼女たちを慰め、励ましてくれることを期待したい。

さて振り返ってみて自分はどうかと考えてみると、大学の先輩に「少年老い易く学なりがたし」と指導され、折々に自分に言い聞かせてきたつもりだが、なんだかあまり成長していないどころか、ある意味、91年当時に戻った気さえしてしまう。もっとも、本当に戻っていたらそれはそれでうれしいのだが。

まあ、もう一つ自分自身が抱いている考えとしては、人の成長曲線というのは実はスパイラルなのではということである。すなわち、いろいろと学んでいくと、初めのところに戻ったような錯覚に陥ることがあるが、実はそれまでの経験や歩みが積み重なって、初めのところよりも高い場所に立っているという考え方である。実際に今日までに、周囲の人々に支えられ励ましていただいたおかげで、できるようになったことや、克服できたことなどが意外にあることに気づく。そうした人々に感謝の気持ちを忘れずに、より高いレベルへと成長し、人に頼るよりも頼られる存在になりたいと思うものである。

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