
人類史上における芸術の傑作やパリの美しい街並みを生み出しているフランス人ですが、衛生面に関していえば、そうでもないと思うことがよくあります。

最近のパリではそうでもないのですが、ここ南フランスでは、街のいたるところに犬の大きな落し物を見かけます。マルシェに行くと、売り場の人々は平気でコインを客に渡した直後に野菜をつかんでいます。また、先日はとあるスーパーで、店員の人がサラダなどの陳列棚の上に直接土足で上がって上方のものを整理していました。当然、その靴は普通にトイレに入ったり落とし物が落ちている道路を歩いてきているわけです。
こうした衛生概念について、フランス文化のオリエンテーションの際に尋ねてみたところ、フランス人はそういうことはあまり気にしないということでいた。たとえお金を触った直後の手で食品を扱っていても、道に少々汚いものが落ちていても、だからといってフランス人が他の国の人々と比べて特別怪しい病気を持っているわけでもないし、ちゃんと平均寿命は80歳くらいにはなっているのだから、大したことではないというのが、オリエンテーションの講師の人の返答でいた。
フランス人自らそのように言われてしまうと、返す言葉もありません。別に統計的に優位にフランス人の間で特に流行っているという病気があるなどとも聞いたことがないですし、言われるように先進国の中で平均寿命が低いというわけでもありません。
考えてみれば、日本では周囲の人に迷惑をかけないようにとか、自分自身が予防するとか、伝染病にかからないためとか、いろいろと理由を付けてマスクをしたりすることが多く、アメリカから帰った直後は奇妙にも思えたのが、いつの間にか自分も冬になると積極にしてました。また、小さい頃から様々なところでうがいや手洗いなども徹底するように教えられました。ただ、こうした「予防策」が本当に予防しているかの信頼できるデータというのは実はあまりないといわざるをえないようです。
そう考えると、フランス人のようにそういった細かいことは気にしないで生きていく方が楽かもしれないと思います。
こうやって、ラテンののりを身につけていくのだろうかとも、最近感じています。



