


前日に大急ぎでとったチケットは、サンフランシスコを夜中の12時に出て、ヒューストンおよびマイアミ経由で乗り継ぎ2回を経てグランドケイマンにつくというものだった。マイアミまではコンチネンタルでいくのだが、なんと、ファーストクラスがとれた。しかしファーストクラスといっても、国際線のビジネスクラスみたいなものだったが、それでも快適には変わりない。唯一の難点は、ヒューストンでとまってしまうことである。マイアミまでの直行便だったらさぞかし良かったのにと悔やまれる。
グランドケイマンの空港は、いかにも地方の空港という感じで、一本の滑走路と、小さなターミナルビルがあるだけだった。といっても、入国審査や税関があるので、必要最低限の設備はあった。
気になるのは宿とダイビングサービスである。前日に航空券を予約したが、ネットでのホテルの検索は困難を極め、最低のホテル料金が Broc Resort というホテルの $89 であり、しかもそのホテルの今日日曜日の分はすでに空きがなかった。他のホテルでは、$220 というのが最低になっている。観光案内所に行って、空きがないかと探してもらったら、この前のハリケーンのせいで、住民たちが長期の安宿に泊まっているため、全くといっていいほどないらしい。Broc のホテルはどうかと聞いたら、あれは別の島田ということだった。この島で一番安いホテルは結局のところ、Courtyard Marriott の $220 というものであり、この部屋を取らなければ強制送還されるとのことだった。聞くところによると、この島では浜でレンタカーの中で寝泊まりしたり、テントを張ったりするのは法律違反だそうで、必ず滞在者は宿に泊まらないといけないのだという。結局高くても宿に泊まった方が、留置所にとまるよりも安上がりになりそうなので、一番安い Courtyard Marriott の部屋を取ることにした。まあ普段の生活をきりつめるまでである。
島はイギリス領ということで、車は左側通行である。なぜか日本車が多く、特にトヨタおよびホンダが多い。さすがにモルジブのように「なんとか公園管理所」とか平気で書かれているような車はないが、カローラとか、ウィンダムとか、タウンエースなどの年季の入ったものが走っている。アメ車もみられ、ハンドルは左右どちらでも良いらしい。
とても風が強く、ハードコンタクトにはものすごくつらい。涙を流して異物を除去しようとすると、隣で運転していたタクシーのおばちゃんに「お前は大丈夫か」と尋ねられた。この風のせいで目がやられていると答えると、あたしもアレルギーで風には弱いのよ、わかるはなど答えてくれた。彼女は車から降りるとき、”Enjoy hospitality, not hospital” と声をかけてくれたしゃれのわかる人である。
ホテルにチェックインしたが、普段出張でとまるホテルと全く変わりがない。ダイビング旅行といえば、たいていぼろっちい合宿所みたいなところか、コテージのようなところにとまるものと相場が決まっているので、正直言って、あまりリゾートに来た気がしなかった。しかし窓の外には海が見渡せる、いわゆる「オーシャンビュー」な部屋なため、昼間はすごく心地が良い。
時間はまだ三時を過ぎたところであり、ダイビングショップの予約にはまだ間に合う。部屋の片隅に eithernet ケーブルがあるのを発見し、持って来た iBook をつなげてネットをうろうろしたが、どのダイブ屋をあたれば良いか見当がつかない。階下におりて、フロント近くで観光地によくあるパンフレット類のありったけをもってきて、しばらく物色した。すると、いくつか良さそうな感じのダイブ屋が出て来た。10% オフのクーポンをつけているダイブ屋もあったが、こういうところはたいてい大人数でガイドもあまりよくないので近づかない方が良い。二番目に見つけたダイブ屋が「最大8ダイバーまで」ということをうたっているので、これなら安心できるだろうと思い、電話してみたところ、明日から6日間、大丈夫とのことだった。予約を入れて、明日のダイビングの支度をした。
気がついたら夕方になっていたので、ホテルの一階にあるレストランで豚肉料理を食べた。ネットでグランドケイマンを訪れた日本人の感想に夜と、飯はまずいということだったが、ここの豚肉の味付けはまあまあだった。