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  • 無人機の進化

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    911 以降、イラクやアフガニスタンでの戦争において、ドローン (Drone) と呼ばれる無人機の活躍が顕著になってきており、昨今ではオサマ・ビン・ラディンの発見や、福島第一原子力発電所からの放射線量測定にも使われています。

    そんな無人機が着々と進化しているという記事が、ニューヨーク・タイムズで報じられています。

    War Evolves With Drones, Some Tiny as Bugs
    http://www.nytimes.com/2011/06/20/world/20drones.html?_r=

    記事によれば、様々な形態の無人機が現在開発中で、中には小型飛行船くらいのものから、虫みたいに小さいものまで研究されているようです。

    英語で、bug というのは、「盗聴器」という意味もあり、そこから “bugs with bugs”、すなわち「盗聴器を持った虫」としゃれた表現をしている人もいるみたいです。

    アメリカにいるときに、某軍事関係の人から、現在開発中の F35 戦闘機 (Joint Strike Fighter) を最後に、有人の戦闘機は開発が終了し、これからは戦闘機も無人になるということを聞きましたが、これもここで報じられている無人機への依存の流れなのでしょう。

    こうなると、アメリカ市民と戦争とのかい離ができ、アメリカ市民が何も知らないまま、他国で普通の一般市民が無人機の巻き添えになり、そのためにアメリカに敵意を持った人々が増えるのではという懸念もあるようです。

    ただ、こうしたいちゃもんみたいな懸念は新しい道具や思想が導入される初期のころにはつきもので、おそらく将来の人々は無人機が戦争で使われることに何の疑念も抱かなくなるのではないでしょうか。

  • 情報の出し方に見られる日本政府による日本国民軽視

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    今頃になって、3月12日の時点で放射性テルルが観測されていたという報告が出ています。

    国民より米国を優先する政府・保安院の欺瞞
    http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110614/273955/?ST=business&P=1

    大前研一氏の推測になりますが、特に3ページ目の次の部分が肝心です。

    あくまでも私の推測だが、保安院はテルル132が検出された事実を米国には伝えていた可能性がある。米国政府は3月16日、在日米国人に対して半径50マイル(約80キロメートル)圏内から避難するよう勧告し、大使館業務を大阪に移したとき、「ずいぶん大袈裟な反応だ」と感じた人も少なくなかったろう。しかし、それも正確な情報をいち早く保安院から得ていたと考えれば辻褄が合う。

    この推測が本当だとすれば、よく言われることですが、日本政府というのはアメリカ政府の言いなりであり、政治は日本国民のためではなく、アメリカ政府のために行われているという例が、ここでも見られます。すなわち、放射性テルルの存在により、炉心溶融はすでに明らかになっていたにもかかわらず、アメリカ政府にこれを伝えておく一方で、日本では公表しないというのは、またしても為政者による優先度の表れなのでしょう。

    一応民主主義の国に住む日本国民が選んだ政治家がアメリカ経済をよくするためにお金を使い、アメリカ市民の安全を図るために情報をコントロールし、日本国民を犠牲にしているというのは本当に残念ですが、これが現実なのでしょう。

  • スーパークールビズが浸透しない理由

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    小田嶋隆氏がスーパークールビズはなぜ浸透しないかを述べています。

    スーパークールビズは革命なんだな
    http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110609/220635/?P=5

    要は、Tシャツやアロハシャツや短パンだと、おじさんたちの威厳が保てないということらしいです。

    たしかに若くて体系が良ければ何を来ても様になるのが、年齢を重ねて肉がたるみ運動不足になってくると、同じ格好をしていてもかなり無理がでてくるということはあります。また、背広やネクタイによって社会的地位も現れるらしいのですが、自分はよくわかりません。

    Tシャツを着ていようが、短パンをはいていようが、要はきちんと本質をとらえてまっすぐな仕事ができればそれでいいのではと考えています。そういう意味ではシリコンバレーというのは非常にいい環境でした。

    また、夏に出張した時に気づいたのですが、ヨーロッパでも気温が20度台半ばを過ぎると、ネクタイや背広を着る人はほとんど見られませんでした。

    失われた20年と言われていますが、結局のところ、企業や個人のやり方がバブルあるいは冷戦終了時までの古いやり方にとらわれ続けているということでしょう。そういう意味では、氏が指摘するように、スーパークールビズというのはそういった古いやり方をかえる革命と言えるのかもしれません。

  • ファイナンシャル・タイムズによる、原発の安全性についての考察

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    ファイナンシャル・タイムズが、原発の安全性に関する特集記事を組んでいます。

    Nuclear power: Atomised approach
    http://www.ft.com/intl/cms/s/0/27e83c54-9074-11e0-9227-00144feab49a.html#axzz1ObRb23QZ

    もちろん、今回の福島第一原子力発電所の事故を受けての特集で、IAEA や WANO といった国際機関による安全性を高めるための監視や基準の強化、ドイツでのメルケル首相による原発に対する政策の転換、また同様な先進国による原発回避の動きと、対照的に新興国でみられる原発の積極的な推進などが書かれています。

    こうした記事を見ると、今回の事故は日本だけのものではなく、全世界で注目されており、何がうまくいき何がうまくいかなかったかを、全人類で共有し、原発を増設するにしろ廃炉にするにしろ、今後の原子力政策に積極的に生かしていかなくてはいけないと感じます。現在の政府や東電を見ていると、そうした意識をしっかりと持っているのか、疑問を抱かざるを得ません。

    すくなくとも、このページにある図から判断できるのは、年々事故発生率は低下しているということです。一年間に原子炉が自動停止した割合や、人口20万人・時間あたりの事故発生件数は、この20年間で急速に減ってきているという事実があります。これは、技術の進歩とともに、過去の事故や事象をもとにした再発防止策などが功を奏しているということなのでしょう。

    たとえ現在ある原発を今仮に停止するにせよ、完全に停止させて燃料棒からの放射線量が下がり、どこか安全な場所に永久貯蔵するにはまだまだ何年もかかる作業が待っています。ぜひ今回の事故の教訓を今後に生かしてほしいものです。

  • 人類の祖先は男性が生地に留まり、女性が近隣に拡散するという構図だった

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    アウストラロピテクスの歯の化石に残っているストロンチウムなどの放射性同位体の量を調べることによって、彼らの女性の方がむしろ男性よりも思春期を過ぎてから、拡散して近隣のグループに移る傾向にあったということがわかったそうです。

    Teeth of Human Ancestors Hold Clues to Their Family Life
    http://www.nytimes.com/2011/06/02/science/02social.html

    ストロンチウム 90 は現在福島第一原子力発電所の周りで見つかって問題になっていますが、その同位体の分布は地域によって異なっています。土や岩石にこうした分布の偏りがあると、その分布の偏りがそのまま草木に吸収され、アウストラロピテクスが食物を摂取すると、そうした分布はそのまま歯のエナメル質に残るので、このエナメル質の内部に含まれるストロンチウムの同位体の分布を考察することにより、その個体がどの辺りに住んでいたかがわかるということです。

    実はチンパンジーの群れや狩猟民族では、オスや男性よりもメスや女性の方が生地を離れる傾向が既に見られており、今回の研究結果により、少なくとも我々の祖先がそうした傾向に合致した社会的行動をとっていたことがわかりました。

    UCLA の Joan B. Silk 教授は、

    It’s really nice to see there is biological continuity from chimpanzees to australopithecines,”

    と述べ、チンパンジーとアウストラロピテクスの間の連続性が見られるというのは非常に良いとしています。

    実はこの教授、自分が UCLA に行った時に教わった先生で、留学したからには日本でなかなか学べないことを勉強しようと思い、一般教養でとらなくてもよいのですが、彼女の人類学の授業をとりました。人気のある授業で、行動みたいな教室で大勢が授業を受けていましたが、大学院生による個別のセッションもあり、教える側と授業を受ける側とで割と緊密なやり取りがあったと思います。実際に化石のレプリカを触りながら、脊髄の穴が頭蓋骨の下ではなく側面にあることから、まだこの個体は直立歩行ではなく、前脚を地面につきながら歩いていたとか言うような考察をしたり、実際に近隣の動物園に行ってサルやチンパンジーやゴリラの観察をしてレポートを出すといったことをしたり、大変多くのことを学んだ授業でした。元々人類の歴史には興味がありましたが、この授業のおかげでかなり多くの理解を深められ、以後新聞で人類の祖先の話題が出てくるたびに積極的に追いかけるようになっています。

    業界では有名な Leakey 家のことや、Alan Walker といった業界では有名な人たちのこともこの授業を通して知りました。

    Silk 先生は当時妊娠されていて、授業の最後で、大きくなったお腹をさすりながら、

    これから君たちはいろいろなことを学び、いろいろな考えを持つにいたるかもしれない。しかし恐れることはない。なぜなら君らの考えは正しいのだから。

    というようなことを言われ、えらく興奮したものでした。

  • NYT による津波の危険性の過小評価と現場への評価の報道

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    ニューヨーク・タイムズで、日本政府が原発に対する津波への備えが甘かったとする IAEA の報告を報じるとともに、福島原発の現場で作業している人々をたたえる同報告も報じています。

    Report Finds Japan Underestimated Tsunami Danger
    http://www.nytimes.com/2011/06/02/world/asia/02japan.html?_r=1

    さりげなく、管首相への退陣要求と絡めて書かれているところに、何らかの意図が感じられます。

    ニューヨーク・タイムズを見ている限り、このことくらいしか日本の政局の話題が書かれていませんが、日本の新聞のウェブサイトをみると、どこも管首相が退陣するだのしないだのの話題で埋まっており、本当に日本のマスコミは政局を追うのが好きなのだと感心します。

  • 原発という麻薬に犯される過疎の町

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    ニューヨーク・タイムズで、震災後の福島第一原発の事故があったにもかかわらず、過疎の町での原発依存の体質は改まらないという報道がされています。

    In Japan, a Culture That Promotes Nuclear Dependency
    http://www.nytimes.com/2011/05/31/world/asia/31japan.html?_r=1

    島根や青森などのかつての漁村や過疎の町が、原発建設に伴う補助金や公共施設などの箱モノや、原発での雇用といった経済的な恩恵にあやかろうと決断したために、70年代や80年代には原発建設反対を訴えていた人々も、周囲がそうしてお金で意見を封じ込まれるうちにだんだんと原発賛成派に変わっていき、最後まで原発反対を唱えていた人は逆に白い目で見られるというようなことが起きているのだそうです。

    ネットでの議論や通勤途中で見る新聞や雑誌の記事を見る限りにおいては、一見日本全国が原発建設反対の様相を呈しているように思えてきます。しかし、実際にこうした地方の町が現実としてこれまで原発がないと行政や生活が成り立たなくなるほど、原発への依存体質ができあがってしまったことを考えると、このニューヨーク・タイムズの記事は真実味があると思います。

    記事で紹介されている元島根県八束郡鹿島町は、現在では松江市になっており、これにより松江市は47都道府県で唯一県庁所在地に原発がある市になっています。ここで町長を目指した中村氏は、

    “They call it a nuclear power plant, but it should actually be called a political power plant,” Mr. Nakamura joked.

    というように、原発のことを英語で言う Nuclear Power Plant ではなく、Political Power Plant すなわち政治力推進所とでも呼ぶべきだと言っているくらいです。

    ここでも明治時代以来の中央集権化のひずみが見られていると思います。明治時代からバブル崩壊まで、中央集権のもと、東京でいったん集めたお金を地方へばらまくという図式で、明治時代の富国強兵や戦後の高度成長が実現できましたが、もはや国としてそうした成長曲線が描けなくなっている今、統治体制も変わるべきだと思います。すなわち、中央での権力と財力を徹底的に地方にゆだねるようにし、地方独自でそれぞれの発展を目指すのです。島根県の過疎の町と青森県の過疎の町が同様な発展を目指そうとするのはそもそも無理があり、その土地独特の歴史や風土や郷土文化や、地理的な特性を生かした経済発展が考えられるはずです。そのためには、大前研一氏が主張する道州制のように、全国を現在の都道府県よりももっと大きい単位で区切り、その核道や州で独自の発展や安全政策を目指す体制を作ることが必要で、今こそまさにそうしたグランドデザインを考えるにふさわしい時期だと思います。

    今からでも遅くないので、伝統の漁業や特産品を生かした経済発展をもう一度考え直してほしいと思います。普段都会に住む人々が、実際に人口数千人の町を訪れて期待するのはおいしい空気と水と料理であり、場違いな体育館やテニスコートやサッカー場は見たくありません。また、そうしたあるがままの自然と伝統的な文化遺産こそが、日本として世界中の人々を引き付ける観光名物になるということを、人々は自覚してほしいと思います。

    ただ、東京の人ですら、日本が世界に誇るブランド観光名物である、築地市場を移転するということに、大した議論が起きないくらいなので、やはりこの国は全体として鎖国しながら自滅していくしかないのでしょうか。

    一方で、もし国として本当に原発が必要であるという判断を下すのなら、以前にも書いているように原子力の基礎的な知識は義務教育での必修とし、人々が原発に対して賛成だとか反対だとか言いながら思考停止に陥るのを防ぎ、現在稼働中の原発の安全性をいかに高めるかの技術的および組織的体制を強化するとともに、使用済み核燃料の処理方法、および原発の次に来るべきエネルギー政策をきちんと考えたいものです。

  • がっかりさせられるトップの発言

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    企業のトップにしろ、国のトップにしろ、困難に陥った際にどのような言葉を発するかによって、その組織のみならず、内外の人々に多大な影響を及ぼすものです。

    今回のソニーのネットワークからの顧客情報流出についての、ストリンガー会長のコメントは、かなりがっかりさせられるものでした。

    ネットワーク保護問題の難しさを強調=ソニー会長
    http://jp.wsj.com/Business-Companies/Technology/node_237588

    での記事によると、

    「残念ながら、これはまだ問題の始まりというか、大問題の序章」で「すばらしい新世界(Brave New World)ではなく、悪の新世界」の始まりだと同会長は述べた。

    ということですが、どうも釈然としません。すなわち、単なる言い訳のようにしか聞こえないのです。

    本当に情報の保護が難しかったら、今頃は金融機関や軍事情報や、国家機密情報などがもっと漏れているのではないでしょうか。インターネットで機密文書の開示をしているウィキリークスもありますが、実はあそこで発表されている事項はあまり大した機密情報ではないという指摘もあります。

    ソニーほどの会社であれば、今回の顧客情報漏れがどのようにしておきたかを徹底的に解明し、防止策を講じるくらいのことは本気でやればできるはずです。これができないということは、何か根本的な問題を抱えているのではないかという気がしてきます。

  • ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版による福島第一原発事故直後の様子

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    下記のウォール・ストリート・ジャーナルのサイトで、福島第一原子力発電所での地震直後の様子がよくまとめられています。

    福島第1原発、事故直後の新事実が明らかに―WSJ分析
    http://jp.wsj.com/Japan/node_237921

    東電が公開した2000ページにも及ぶ日誌からの抜粋ですが、これだけ読んでも、緊迫した様子がうかがえます。

  • 社会主義に向う資本主義国

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    ウォールストリートジャーナルが、社説で日本が社会主義に向っていると報じています。

    Japan Stumbles Toward Honest Socialism
    http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703509104576328803202504630.html?mod=googlenews_wsj

    東電に対する公的資金注入に対する批判を皮肉を混めて語っています。確かに JAL に対しても公的資金を投入して倒産・解体を防いでいますので、今回もそうした動きが出るということでしょう。

    政府・官僚・産業界・マスコミ・御用学者のもたれ合いと癒着が今回の原発事故につながっていると言う見方をこのブログで書いていますが、こういうところでもあいかわらずのもたれ合いが見られます。すなわち、本来の資本主義国家であれば、当然東電の資本に何も介入せずに、なるがままに東電の行方を見送るのでしょうが、こうして公的資金、すなわち税金を注ぎ込むところに、社会主義的な計画経済の一端を見る気がします。

    現状維持死守超法規的統治と日本の政治機構を表す表現をここ最近いくつか並べていますが、この流れで、今回新たに「社会主義」という表現もぴったり来るのではと思いました。