ニューヨーク・タイムズに、話す言語に酔って人々の思考が変わるかという興味深い記事が出ています。
Does Your Language Shape How You Think?
http://www.nytimes.com/2010/08/29/magazine/29language-t.html?_r=1
古くは20世紀の初めに MIT の構内誌に記載されて一時期話題になったトピックですが、その後そんなことはないと、話題にも上がらなくなっていたようです。ところが最近の調査の進展により、意外にそうかもしれないということが言われ始めているようです。
ニューヨーク・タイムズに、アメリカに移民する人たちが名前を変える必要性がなくなったという記事が出ています。
New Life in U.S. No Longer Means New Name
http://www.nytimes.com/2010/08/26/nyregion/26names.html?_r=1
100年くらい前、ヨーロッパからの移民が多かった頃は、入国の際にイギリス系の名前に変える人々が多く、例えば Steinweg というドイツからの移民は Steinway と、イギリス式に変えたり、Tom Lee という人はもともとは Wong Ah Ling だったということです。
移民の多くがヨーロッパからの人だったころは、人々を区別するのに有効な手段は名前しかなく、かつその名前が覚えづらかったり発音しづらかったりすると混乱を招くということで、積極的に名前を変える人が多かったのですが、最近の移民はアジアや南アメリカからの人々も増え、彼らは外見上簡単にわかるので、名前を変える必要性もないという指摘もあります。
また、Affirmative Action という、マイノリティーに属する人々の入学や雇用を積極的に促す法律があるために、イギリス系の姓以外を持っていると実はかえって有利になるということも考えられます。
要するに社会的なプレッシャーが、もはや100年前ほど強くなく、積極的に姓を変える必要性が薄れてきたということです。また、現在では免許証や社会保障番号やパスポートなど、多数の法的・公的な書類に氏名を書かなくてはならず、それらを変える手間を考えると、わざわざ名前を変えたくもないということもあります。
いずれにせよ、アメリカに入国する際は、昔ほど自分の名前を変える必要性はなくなっているというのがここでの指摘です。
ただ、そうはいっても発音しづらい人はもっと発音しやすいものに名前を変えるケースもあります。この記事の一番最後の部分で、Glauberman という人がこの名前だとややこしいので、Grant と言う名前にしたところ、電話を取り次いだ秘書の人が、最後のスペルは d ですか、それとも t ですか、と聞いてきたというエピソードが紹介されていますが、これも皮肉です。
デジタル化が進む中で、脳がリラックスして休む時間が減って来てしまっているという指摘があります。
Digital Devices Deprive Brain of Needed Downtime
http://www.nytimes.com/2010/08/25/technology/25brain.html
記事の中ではジムに通う女性が、トレッドミルと呼ばれるトレーニングマシンの画面を見ながら運動し、耳の中では iPod の音楽を聴き、通常は目線は目の前の大画面テレビにあるというような例を取りあげていますが、これってアメリカにいる頃に妻がやっていたことそのままです。
現在では、iPhone や iPad や、スマートフォンや、ケータイなどがあるおかげで、ちょっとした空き時間を利用してメールのチェックやゲームや読書ができてしまうわけですが、これは脳を常に働き続けさせ、本来必要な休息時間が取れないために、記憶の定着化の低下すなわち記憶力の低下に結びついているということです。
電車に乗っていると、ふと集中力が切れたときに窓の外の景色が移り変わるのをぼーっと見て過ごすときがありますが、あれはあれで、実は必要な時間だということを自覚しました。
今日のニューヨーク・タイムズで興味深い記事がありました。エストニアのロシア人は、たとえエストニアで生まれ育っていても、民族的にロシア人というだけで、エストニア国籍が持てない人がいるということです。
Soviet Legacy Lingers as Estonia Defines Its People
http://www.nytimes.com/2010/08/16/world/europe/16estonia.html?_r=1
エストニアは元々エストニア人が住んでいたところへ、ソ連が治めるようになってから、次々とロシア人が入り込んできたのですが、ソ連が消滅し、エストニアとして独立すると、ロシア人に対してはエストニア後のテストを受けて受からないとエストニア国籍を与えないということに決めたそうです。
エストニア国籍を持てない人は、外国人用パスポートを持ち、EU 圏内を行き来できるのだそうですが、それ以外の国や地域に行くとなると、いろいろとややこしいことになりそうです。
暑い日が続いておりますが、世界各地でも暑くなったり、洪水が多発したりするなど、この夏は大変なことになっているようです。
In Weather Chaos, a Case for Global Warming
http://www.nytimes.com/2010/08/15/science/earth/15climate.html?_r=1
ニューヨークの NASA で働いているという、Gavin Schmidt 氏の発言が印象的です。
ロシアの熱波が地球温暖化と関係しているかといわれれば、個人的にはイエスと思いたいが、科学者としてはまだ証明できていない。
一方で、カリフォルニアは冷夏だと聞きます。涼みにカリフォルニアに行きたいと思うくらいです。
ニューヨーク・タイムズで、人類の祖先が340万年も前から石器を使って、動物の肉をはいで食べていたかもしれないという記事がありました。
Lucy’s Kin Carved Up a Meaty Meal, Scientists Say
http://www.nytimes.com/2010/08/12/science/12tools.html?scp=1&sq=Lucy&st=Search
これを読んで、いくつかの考えが浮かびました。というのも、この記事で報告されているように、もし340万年も前から人の祖先が石器を使って肉を食べていたとしたら、それはそれで興味深いことで、もし肉に飢えていたのなら、彼らは狩猟民族だったのか、それとも記事にあるように、落ちている死体やほかの肉食動物が食べた残骸を食べていたのか気になります。また、一方で、今週配達された Time には、動物たちが人間が考えていた以上に賢いということが書かれており、道具を使ってえさにありつく動物の例として、鳥やラッコやチンパンジーなど、けっこうたくさん挙げられます。
またさらには、実は見つかった化石の傷跡は、人類の祖先がつけたものではなく、何かの偶発的な要因で、ついたとも考えられます。
アフリカはこれから急速に経済発展が進んでいきそうですが、人々の経済活動が活発化し、建設工事が増えるにつれ、もっとたくさんの発見がもたらされるのかもしれません。
アリゾナの砂漠を横切ろうとして亡くなってしまう人々が増えているということです。
An Arizona Morgue Grows Crowded
http://nyti.ms/9t0U3T
ニューヨーク・タイムズの名物サッカー記者である Rob Hughes 氏が、駒野選手にエールを送っています。
Victory, Defeat and Fate in One Cruel Moment
http://www.nytimes.com/2010/07/01/sports/soccer/01iht-WCSOCCER.html?scp=1&sq=komano&st=cse
記事はおおむね日本代表に好意的で、特に PK を外した駒野選手に同情的です。印象深いのが、1994年のアメリカ大会決勝で PK を外したロベルト・バッジオ氏との比較で、一番最後に氏は駒野選手に電話して、PK を外してもまだまだ次の人生があるさと慰めたらどうかと提案しています。
まあ昔からワールドカップなどの大舞台での PK 戦というのはスター選手が結構外しているもので、そういえばジーコもプラティニも外しているのを思い出します。
アラビア語圏の CNN といわれるアルジャジーラが、日本経済についてあつかっています。
Japan’s shrinking economy
http://english.aljazeera.net/focus/2010/06/20106227360114700.html
出だしが秀逸です。曰く、日本にいると、何でも効率的であり、自動販売機にしろ、ATM にしろ、信号機にしろ、電話にしろ、インターネットにしろ、すべてが当然のように動き、何か問題が起きればすぐに直る、しかし、経済だけはそうはいかないということです。
確かにその通りだとおもいます。
ウォールストリートジャーナルにて、日本の物価が安くなったことが書かれています。
Japan’s $4 Wine, Courtesy of Wal-Mart
http://blogs.wsj.com/wine/2010/06/18/japans-4-wine-courtesy-of-wal-mart/
近くの西友でもお弁当が300円以下で売られていたり、ジーンズが1000円以下で売られていたりすると、どうやって利益を得ているのだろうかと疑問を持たざるを得ません。しかも、アメリカの Walmart から資本が入っているとはいえ、本国の店舗とは違い、24時間オープンでも店内はとてもきれいで店員さんの態度もとてもよく、おそらく製品の安さとサービスを考えると、世界でも品質の高いモノが最も安くサービスがよいといっても過言ではないかもしれません。
ただ、いくら安いといえども安すぎる食事というのはちょっと怖い気がします。大量につくるから安くできるのでしょうが、その分つくりおきができるように防腐剤や保存料が入っているでしょうし、材料もそれこそ中国辺りの農薬がたくさんかかったものかもしれません。
西友ではスーツも売られています。確かに1万円以下でスーツの上下が買えて、自分がスーツを着るようになった大学時代、すなわち20年ほど前から考えると、考えられない事態になっています。しかし、やはり売れる既製品を作っているからか、自分がきられるような丈の長くて身体にしっくりとなじむような製品はやはり見つからないです。
安いのは単純に考えればよいとおもわれがちですが、でもここまで安いと、何か犠牲を払っているのではと、不安になる今日この頃です。