物語の所々に、1984年に起きた出来事が紹介されていますが、一方でこの本ならではの事象も出てきます。村上春樹氏は実際の出来事も架空の出来事もどちらも詳細な描写で、巧みに記述しているので、読んでいるうちに現実とフィクションとの境界がいつのまにかおぼろげになっていきます。そうしていつの間にか、主人公と読者が、この小説で特徴的な、月が二つ出ている世界に入り込んでいきますが、他の全ての記述はあたかも事実を語るかのごとく、きわめて精巧な描写がなされているので、現実と架空の差がわずかしか感じられない、少し不思議な感覚にみまわれます。そういう意味では、藤子F先生の SF (少し不思議) の世界に通じるところがあります。すなわち、日常生活からちょっと変わった、少し不思議な世界が、マンガと小説という違いはあるにせよ、どちらも共通した世界感を描いていると感じられます。
たまっていた CD を iTunes ですべて WAV 形式にしました。これで、メディアとはもうお別れです。本も CD もなるべく手持ちのものとして持たないで、身軽にしておき、家の中の居住空間を広くしようという考えから、引っ越し後の数ヶ月、読まなくなった本や聴かなくなった CD、遊ばなくなったゲームや視なくなった DVD を Book off に売ってました。
しかし、Book off だと結構自分でこだわっていたものが安く買い取られることになり、ショックを受けることがあります。まあ引き取っていただけるだけでもありがたいのですが、やはりこだわりをもっていたものや、愛着のあるものが10円というようになってしまうと、さすがにちょっとダメージをうけます。
生涯初めて買った CD はさすがに売る気にならず、未だにとっております。それに準じるものとして、高校時代からハマり始めたプログレの CD も結構こだわりのあるものです。なるべく買わないようにしようと吟味して選んできたつもりですが、それでも100枚ほどたまっていました。これを丸ごと Book off へ売ると言うことにはちょっと気が引けました。
そこで、学生時代によくお世話になった新宿の disk union プログレ館に持っていくことにしました。ここでしたら、紙ジャケットや特定年代の特定盤が高く売られていたりするので、それなりに吟味した上で評価してもらえると思いました。
そんな彼が UCLA Medical Center で亡くなったというのはショックである。自分が16年前に留学していたのが UCLA であり、つい半年ほど前にも LA を旅行したときにちょうどこの地を訪れたばかりである。妻とともにキャンパスを歩きながら、Medical Center が広がるサウスキャンパスも工事が全部完了してすっかりきれいになったものだとしゃべっていたところだった。Northridge の地震で崩れた駐車場の下敷きになった人が、ヘリコプターで運ばれたのもこの病院で、そのときに復旧した直後のテレビをキャンパス内の寮で見ていたら、実際の生のヘリコプターの音と、テレビのスピーカーからのヘリコプターの音が同時に聞こえてきた、なんて話もしていた。まさにその病院にマイケル・ジャクソンが運ばれて、亡くなったということである。そのためか、どうも彼の死が身近に感じられてしまう。