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NUMMI の閉鎖

トヨタが GM と合弁で持っていたカリフォルニアの工場である NUMMI を閉鎖するという。

トヨタ、北米事業に大きな転機 NUMMI閉鎖 新体制最初の難関
http://www.chunichi.co.jp/article/car/news/CK2009072402000217.html

フリーウェイ 880 を走り、NUMMI の横を走りながら、周りに走っているカローラを見て、「ああこれらのカローラはみんな NUMMI 出身なんだろうな」と思っていたものである。自分も仕事で2回ほど訪問したことがあるだけに、非常に残念な気持ちである。

記事では老朽化しているとあるが、とはいえやはりトヨタが所有する工場だけのことはあって、二階建てのアセンブリーラインと様々な設備や器具が平然と並んでおり、さすがだなと感じた。一つのライン上でカローラや Tacoma、Vibe や Matrix など多種多様な車が効率的に流れていく姿を見て、感動したものである。訪れた2005年当時は、GM の会社自体は安定していたものの、アセンブリーライン上では、ほぼ9割方トヨタの車になっていて、たまに GM の車が見られるという程度で、「これで GM はやっていけるのだろうか」と心配になった。あのときの GM に対する危惧は、現実のものとなってしまった。だが、工場そのものが閉鎖されるだろうとは、予想だにしなかった。

4700人の従業員がいるということで、彼らの今後の行く末も心配である。あのような自動車工場はカリフォルニアでは NUMMI だけなので、工員がすぐに地元の別の会社で働くというわけにはいかないだろう。シュワルツネッガー知事が工場を留めるようトヨタに求めていた背景もよくわかる。

また、周辺への影響も心配される。直接的な影響を受ける地域コミュニティーはもちろんのこと、フリーモントからサンノゼまで延びる予定になっていた BART の計画も今後見直されることにならないだろうかと、心配になる。

もし行く機会があれば、今のうちに工場ツアーに参加しておくのがよいだろう。

報道の違い

トヨタ社長の米国訪問に関する記事を見比べて、ちょっとした違いに気づいた。

ニューヨーク・タイムズではこうなっている。

Toyota President Says New Sports Car Planned
http://www.nytimes.com/aponline/2009/08/05/business/AP-US-Toyota.html?scp=1&sq=N%20ew%20Toyota%20Planned&st=cse

豊田社長の発言のうち、北米市場に向けたスポーツカーの計画のことが見出しに取り上げられている。はっきりと豊田社長がスポーツカーの計画について発表したと書かれている。

Toyota Motor Corp. will produce a fun but affordable sports car as the world’s largest automaker seeks a return to profitability with vehicles that meet customers’ desire for fuel efficiency without sacrificing style, company president Akio Toyoda said Wednesday.

一方、朝日新聞ではこのようになっている。

トヨタ社長、米国で初講演 「市場回復信じている」
http://www.asahi.com/business/update/0805/TKY200908050316.html

見出しでは「米国で初公演」とか、「市場回復信じている」とかいう当たり障りのないことが書かれていて、トヨタとしての方向性や彼を特徴づける要素が何もみられない。

また、朝日新聞では、豊田社長がスポーツカーについて触れたとは一言も書いていない。スポーツカーについて書いてあるのは次の箇所である。

また、豊田社長の講演後に会見した北米トヨタ自動車の稲葉良ミ(よしみ、ミは目へんに見)社長は、富士重工業と共同開発する小型スポーツカーを米国にも投入する方針も明らかにした。

おそらく、豊田社長がスポーツカーについてしゃべったのにも関わらず、朝日新聞がそのことに触れていないか、豊田社長はスポーツカーについてしゃべっていないが、その後に稲葉氏がスポーツカーについて触れたので、ニューヨーク・タイムズが稲葉氏の発言を豊田社長の発言という風に見なしたのかのどちらかだろう。ただ、後者は考えづらい。あるいは、朝日新聞が何らかの理由で、豊田社長がスポーツカーについて話したということを意図的に記事に書かなかったのかもしれない。

いずれにせよ、誰が何をしたかについて注意深くみていると、新聞の報道には微妙な食い違いがあるように見えることがあることの一例である。

電球型蛍光灯の品質がイマイチ

我が家ではすべての電球を従来のエジソン発明のものでなくて、電球型蛍光灯にしている。しかし、Costco などで大量に買ってきても、最初から点かなかったり、点いてもすぐに壊れてしまうものが多いので、ちょっと気になっていた。

そうしたら、そのことを扱う記事がニューヨーク・タイムズで出ていた。

Do New Bulbs Save Energy if They Don’t Work?
http://www.nytimes.com/2009/03/28/business/energy-environment/28bulbs.html?scp=1&sq=fluorescent&st=cse

記事では、サンフランシスコ在住の夫婦がやはり自分と同じ疑問を持っていて、せっかく電球型蛍光灯をたくさん買ってきてもすぐに壊れてしまうと嘆いているのが紹介されている。

結局のところ、電球型蛍光灯の普及を促した政府の方針により、価格が下げられた一方品質が犠牲となっているようだ。そのため、パッケージングがよくなかったり、使われている部品が品質の基準を満たさないものだったりするようだ。その結果、買ってきても点かなかったり、点いても熱に弱いためにすぐに寿命がきてしまうなどの現象が発生しやすいようだ。(はっきりとニューヨーク・タイムズが、部品の多くは中国製であると書いているのも興味深い。)

ここで品質が悪いために電球型蛍光灯の使用が控えられてしまうというのは本末転倒である。こういうときこそ、アメリカ政府がきちんと粗悪品が入らないように監視して、消費者が品質およびエネルギー効率の両方の点で優れた電球を安く買えるように規制および指導するように音頭をとるべきだと思う。

もみがら入りの靴

今朝のニューヨークタイムズで、アシックスがもみがら入りの靴を選手に提供しているという記事があった。

Can Rice Lead to Gold? Marathon Will Offer Test
http://www.nytimes.com/2008/06/11/sports/olympics/11shoes.html?scp=1&sq=mimura&st=nyt

この記事によると、アシックスの三村仁司氏が靴底にもみがらを混入して、クッション性を高め、通気性を良くして内部の温度を下げ、かつ水はけの悪い表面でもすべりにくく、さらに軽い靴を開発し、オリンピック選手に提供しているのだという。

このような靴底は、オリンピック選手のみならず、様々な場面で使える気がする。グーグルでみると、看護婦用や主婦用の靴があるらしいが、ビジネス用の革靴に用いてもかなり受けはよいのではないだろうか。というか、ぜひ売り出してほしいものである。出張時などは、何足も靴を持っていく訳にもいかず、一足で歩き回るので、このような靴があると非常に重宝する。

MINI が売れているらしい

Business Week の今週号を見ていたら、ヨーロッパの小型車がアメリカで苦戦しているという記事があった。

Stalled in the USA: Europe’s Small Cars
http://www.businessweek.com/magazine/content/08_24/b4088028586549.htm?chan=search

ドルがユーロに比べて安くなっている上、日本のメーカーと違って小型車の生産拠点をアメリカに持たないヨーロッパの自動車メーカーは、ヨーロッパからの小型車の輸入に頼らざるを得ず、必然的に価格を下げることができないのだという。従って、欧州小型車は現地生産されるアメリカ車や日本車よりも価格が高くなってしまっている。今の下降状態の景気では、当然人々は割高な車は敬遠してしまう。

例外的に、MINI だけは、よく売れていて、5月には過去最高の売り上げを記録したのだという。これは、MINI が、かつてのマッキントッシュのような高くても売れるブランドを確立したからであり、人々はちょっとくらいのお金を出してでも、オプションをつけたり塗装をしたりするのだという。

国内回帰

出張中にドイツとスウェーデンの代理店の人々にあって、面白いことを聞いた。彼らの国でも製造業者がそれぞれの国に帰ってくる傾向が出ているという。主な理由は原油高による輸送費の高騰だそうだ。

日本でもウェブで検索すると、たとえばここのサイトのような説明に出くわす。いわく、高品質・高付加価値の製品を生み出す上で、日本国内でも製造していかなければならないとか、製造ノウハウや機密事項の流出をふせぐといったことが主な理由になるが、ここ1年くらいでは原油が高騰しているので、今の時点で同じような調査を行うと、きっと輸送費が高いということも挙がるかもしれない。

ただ、一方で生産を現地シフトすれば、原材料を現地調達し、同時に為替リスクも防げるというメリットも出てくる。

いずれにせよ、先進製造各国でにたような兆候が出てきていることは興味深い。

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