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  • ネアンデルタール人

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    今月号の National Geographic では、ネアンデルタール人についての特集が組まれているが、非常に興味深い。最近の化石調査や遺伝子情報の研究をもとに、彼らの生態や生活について、かなり詳しく書かれている。

    ヨーロッパで見つかっている化石をみると、明らかに人間の手で傷つけられた傷が骨に残っているケースが結構あるのだという。このことから、ネアンデルタール人の間でカンニバリズム(人食い)の習慣があったと考えられている。しかし、肉をはいだのは同じネアンデルタール人ではなく、現世人類の祖先だったかもしれない。化石自体はヨーロッパ全域からシベリアにかけて多く見つかっており、彼らがユーラシア大陸の広大な部分を占めていたことがわかる。しかし全盛期でもヨーロッパには全部で総勢1万5千人ほどしかいなかったらしい。

    ほかにも見つかっている化石からは、大きな肺を有していたことから吸った空気が冷たくても体内で暖めることができたということ、脚が短いのは寒い地域に対応するためと考えられること、大人の男子でだいたい 150cm くらいまで成長したこと、しかし体重は 90kg くらいに達し、結構がっしりした体格だったこと、その体格を養うため、一日5000カロリーくらいの食料を必要としていたのではないかということがわかるそうだ。

    解読された DNA によれば、ネアンデルタール人は白い肌と赤い毛をもっていたそうだ。さらに言語をつかさどる能力も持っていたという。

    また、昨日のニューヨークタイムズによれば、ネアンデルタール人が住んでいた地域からムール貝や回遊魚の残骸が見つかっており、彼らがシーフードを楽しんでいたこともわかったという。

    科学が進むにつれて、こうした消えてしまった「別の人類」の姿が浮かび上がってくるのは非常におもしろい。

  • Roundabout が見直されているらしい

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    今週号の TIME 誌で、Roundabout に関して面白い記事があった。多くの都市で、ドライバーの時間とガス代を節約するために、Roundabout が導入されているのだという。

    You Want A Revolution
    http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1838753,00.html

    日本語では、Roundabout という交差点の概念に対する訳語が存在しない気がするが、あえていえば、ロータリーとなるだろうか。そのくらい馴染みのない概念であるが、ヨーロッパを旅行したことのある人なら、例えばパリのシャンゼリゼ通りの端にある Roundabout などを見たことがあるかもしれない。

    見たところややこしくて混乱して、事故が頻発しそうな気がするが、実は多くの利点があるようだ。まず、信号を設置する必要がなくなるので、電気代が節約できる。次に、各方向から来る車が停車する時間が減るので、その分のアイドリングによる無駄な時間とガス代が節約できる。さらに、既に周回軌道に入っている車のドライバーは、入ってくる車に注意しようとするので、注意力が増して、事故が減るのだそうだ。実際に、インディアナ州の Carmel という市では、Roundabout を導入してから、事故が78%も減ったのだという。

    一体この Roundabout 、どういう仕組みになっているのかというと、TIME によれば、次のようになっている。

    1. Roundabout の周回軌道に入ろうとする車は、既に周回軌道を走っている車に道を譲り、優先させなければならない。
    2. Roundabout の周回をぐるぐる回っている車は、常に一方向を走っているので、正面衝突の危険性がなくなる。また、危険な左折(日本の場合は右折)がなくなるので、それだけで事故の確率が低くなる。
    3. Roundabout の周回軌道に入ってくる車に注意しようとして、ドライバーが意識的に注意深くなり、スピードを落とすので、安全性が高まる。
    4. 信号は普通高いところに設置されているが、そういった余計なものがなくなるおかげで、ドライバーは常に目線を道路の高さにおける。従って、道を走る車や歩行者により注意深くなることができる。
    5. 交通の流れが良くなることのほかに、Roundabout の見た目は景観的にもよい。

    4 については、そもそもこういった交差点の仕組みを作っていると、どこを歩行者が通るのかがわからないので、歩行者に対する記述はちょっとでたらめっぽい。また、5 については、景観は別に信号があってもよいものはそれなりによく作れると思う。

    ということで、ちょっとこじつけっぽい記事のような気が市内でもないが、自分が考えていたのと違う状況のようなので、興味深いと感じた。

  • 北京の空気についての異なる見解

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    昨日のエントリーを書いた直後、ニューヨーク・タイムズとタイム誌にて、北京の空気についての記事を読んだ。

    まず今朝の朝刊では、北京の空気がここ最近よくなってきており、女子マラソンも滞りなく行われたということが書かれている。

    More than Halfway Through the Games, a Rarity for Beijing: A Breath of Fresh Air
    http://www.nytimes.com/2008/08/18/sports/olympics/18beijing.html?scp=1&sq=fresh%20breath&st=cse

    記事では、オリンピック開始直前までは空気の汚れが選手に影響するのではと懸念されていたのが、先週の金曜日と土曜日は記憶に残る限りここ最近の夏では最も空気の澄んだ日だったということが書かれている。また、開会式の前日に北京に着いたアメリカ人選手二人が、しばらく韓国に滞在して、再び戻ってきたら、まるで夜から朝になったかのように空気がかわっているといったということも書いており、全体的に好意的になっている。

    一方、タイムの方は手厳しい。この記事では、245km を走る自転車競技で、8月9日に三分の一の選手が途中でリタイヤしたということを述べ、標高330mのコースがあたかも標高3000mのコースのように感じたという一人の選手の感想をのせている。これを指示する証拠として、Marywood 大学で行われた、ホッケー選手を使った実験を紹介し、汚染された空気では、自転車に乗ったときの運動の結果が5.5%落ちたと書いている。

    タイムの記事の方は、マラソンの結果が出ていないうちに書かれているとはいえ、ちょっと偏った記事といえなくもない。すなわち、自転車競技の選手名が具体的に書かれていないし、三分の一の選手が途中でリタイヤするのが普通なのか、それとも本オリンピックだけにみられる特殊な事態なのか、少なくとも記事からはわからない。また、Marywood 大学の実験もホッケー選手に自転車を乗らせており、有酸素運動という点では信頼できる。しかし、たとえ一度目と二度目の実験の両方でまともな空気を吸ったとしても、普段自転車に乗らないホッケー選手は、長い間の自転車走行になれていないために、二度目の実験ではパフォーマンスが5%くらい落ちるものなのかもしれない。そういうことをつぶさに検証する記述もないまま、タイムの主張を鵜呑みにすることはできない。

    まあいずれにせよ、昨日感じた違和感が、今日は少し解消された気がする。

  • MINI が売れているらしい

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    Business Week の今週号を見ていたら、ヨーロッパの小型車がアメリカで苦戦しているという記事があった。

    Stalled in the USA: Europe’s Small Cars
    http://www.businessweek.com/magazine/content/08_24/b4088028586549.htm?chan=search

    ドルがユーロに比べて安くなっている上、日本のメーカーと違って小型車の生産拠点をアメリカに持たないヨーロッパの自動車メーカーは、ヨーロッパからの小型車の輸入に頼らざるを得ず、必然的に価格を下げることができないのだという。従って、欧州小型車は現地生産されるアメリカ車や日本車よりも価格が高くなってしまっている。今の下降状態の景気では、当然人々は割高な車は敬遠してしまう。

    例外的に、MINI だけは、よく売れていて、5月には過去最高の売り上げを記録したのだという。これは、MINI が、かつてのマッキントッシュのような高くても売れるブランドを確立したからであり、人々はちょっとくらいのお金を出してでも、オプションをつけたり塗装をしたりするのだという。

  • 変な統計

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    今週号の TIME を読んでいたら、変な記述があった。”How to Survive A Disaster” という記事において、次のような分がある。

    Likewise, research into plane crashes has found that people who read the safety briefing cards are more likely to survive.

    これを読んだ瞬間即座に「これはおかしい」と感じた。文字通り訳せば、「(全文で書いたのと)同様に、飛行機事故の研究によれば、安全のしおりを読んだ人々はより生存しやすくなることがわかる」となる。しかしここで正確な統計は取れない。なぜなら死んでしまった人が安全のしおりを読んだかどうかはわからないからだ。確かに生き残った人が隣の席で死んでしまった人が離陸前に安全のしおりを読んでいたかを覚えているかもしれない。しかし、それが確実に読まれているのか、それとも単に眺められていたのかはわからない。

    もっとも、記事自体は要するに心構えをきちんとしておけば、いざというときに助かる可能性が高まるということをいろいろな事例を挙げながら述べているので、参考にはなる。