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Archive for the Category "Magazine"

各報道機関によって異なる写真 11月 14

同じ事象を扱うにしても、各報道機関でこんなにも扱いが違うのかと驚かされるのが、各社ウェブサイトに見られる次の写真である。

産經新聞

時事通信

毎日新聞

朝日新聞

戦後、GHQ がマッカーサー元帥と昭和天皇が並んだ、かの有名な写真を配布して、内外に衝撃的な印象を与えたのは有名だが、そのくらい写真と言うのはたくさんのことを物語ってくれる。そうしたことを考えながら、こうした各報道機関の写真の載せ方を比較してみると、それぞれの報道姿勢が伺えるような気がする。

このときの模様は、ニューヨーク・タイムズでは、次のように報道されている

Upon arriving at the palace, Obama greeted the emperor and empress with a deep bow and many subsequent smaller bows.

つまり、一階深々とお辞儀したあと、オバマ大統領は何度も軽い会釈をしたと言うのである。この一文で天皇陛下と皇后陛下を前にしたオバマ大統領の誠実さと丁寧さがうかがえる。プロのカメラマンが撮る写真であるから、この間に撮影された写真の枚数は相当な数に及ぶはずである。その中から各社が上記の写真を選び出すと言うのは、それなりの意図があるということだろうか。

アルディがもたらす人類の祖先をめぐる新たな展開 10月 11

今月初め、日本のメディアでも報道された、440万年前の人類の祖先に関する研究結果について、TIME が詳しく特集を組んでいたので読んでみた。

Ardi Is a New Piece for the Evolution Puzzle
http://www.time.com/time/health/article/0,8599,1927200,00.html

アルディピテクス・ラミダス (Ardipitecus ramidus) と名付けられたこの化石は、40年ほど前にビートルズの Lucy in the Sky がかかっている中で見つかったルーシーの化石よりも120万年古い。略されて「アルディ」と名付けられたこの化石において、とりわけすばらしいのは、生物学上必要とされる頭蓋骨、歯、骨盤、腕と脚、そして手足と、全ての部位がそろっていることで、発掘に参加していたカリフォルニア大学バークレー校の Tim White 氏の生の声によれば、

“To understand the biology, the parts you really want are the skull and teeth, the pelvis, the limbs and the hands and the feet. And we have all of them.”

ということで、彼の興奮ぶりが伝わってくるようである。これらの骨は、他の植物や動物などの15万点にも登る化石とともに発掘され、かつてないほどの情報量がもたらされている。10月2日付けのサイエンス誌では、1994年から15年に渡ってエチオピアで発掘された出土品と調査結果を、10カ国から参加した47人による11の論文でまとめている。

歯を見ると、彼らは雑食性だったようである。また、男性(オス?)の犬歯は、ゴリラやチンパンジーのそれと比べて鈍く、仲間同士で女性(メス?)をめぐって争ったようではなさそうだ。

この犬歯をもって、アルディたちが二足歩行をしていたのではないかという研究者もいる。すなわち、彼らは争うよりも社会的な行動をすることを好み、子育てや食探しのために二足歩行を始めたとする説である。

二足歩行の証拠は、骨盤と脚と足の骨に見られるが、同時に枝をつかみやすいような柔軟性を持つ手と、指が対峙して枝をつかみやすくなっている足を見ると、彼らが木の枝を上り下りしていた証拠もあり、アルディが完全に草原地帯に住んでいたというわけではないらしい。以前ならば人類の祖先は森から草原地帯へと住処を変え、そこで食べ物を得やすく、敵から逃れやすくなるように二足歩行が発達したという考えが定説だった。しかし、アルディが森の中で住んでいたということになると、むしろ違う考え方をとらざるを得ず、二足歩行により、子育てと食べ物の運搬がしやすくなったと考える方がよいとする研究者もいる。この辺りの見解は、古生物学者の間でも分かれているようだ。

ダーウィンの進化論からすれば、アルディは猿から人への進化のちょうど中間に属するぴったりの存在となるらしい。ゴリラやチンパンジーは、手も足も同様に木の枝を巧みにつかめるような柔軟性がある一方、足に土踏まずがないために、二足歩行をしようとすると、左右によろめいてしまう。アルディの場合は、チンパンジーよりもよりものを巧みにつかめる手をもつ一方で、下半身はチンパンジーよりもより二足歩行に適した構造になっている。しかし、ルーシーなどのアウストラロピテクスや人間のような土踏まずはまだ発達しておらず、アルディたちも左右によろめきながら二足歩行していたらしい。

asahi.com には、アルディの復元図が出ているが、サルトも人とも言えぬマンガみたいな姿をしている。というか、むしろ猿と人との中間を目指してあえてそのように描いたと見えなくもない。しかし、自分たちが子供の頃のネアンデルタール人がこれと大差ないように描かれていたのに対して、最近の最新の研究成果をもとにした復元模型はだいぶ生物としての息吹が感じられるようになってきていることを考えると、近い将来研究が進むにつれて、より説得力のある復元ができるようになるだろう。

オバマ大統領のノーベル平和賞受賞 10月 09

オバマ大統領が今年のノーベル平和賞を受賞することになったとのことだが、どうも腑に落ちない。就任してまだ9ヶ月であり、これといった実績が出ている訳ではない。むしろ、今はまだ種をまいている段階で、これから芽が出てきて花が咲くのはもっと先という感がある。世界中の国々を自分たちの味方か、さもなくば敵だと割り切っていた前大統領と違って、対話により各国と友好関係を結ぼうとしている姿勢や、核兵器の削減に取り組む姿勢、および環境対策に真摯に立ち向かっていこうとしている点は評価できるものの、全て今始まったばかりの段階であり、結果が出て評価が出せるのは先の話である。

と思っていたら、アメリカ人も同じことを思っているようで、現時点での TIME 誌のオンライン投票では、賛成票と反対票がきっちりと 50% 対 50% になっている。

Screen shot 2009-10-09 at 11.37.54 PM

物理や化学と行った分野でさえも、ノーベル賞の選考には時々首を傾げるものがあるが、経済や平和の分野になると、ますます客観性よりも主観とか将来性のようなものが入ってくる気がする。今回はその典型例とでも言えるだろうか。

日本科学未来館 8月 26

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お台場にある日本科学未来館に行ってみた。前から興味があったのだが、今回の訪問の主目的は、「地球と宇宙の環境科学展~消えた生き物の謎と秘密~」という特別展で展示されている、復元されたネアンデルタール人である。

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このネアンデルタール人は、オランダで普段は死体から肉付けをして生前の姿を取り戻す仕事をしている双子の兄弟が、復元したものである。昨年の秋にアメリカでこの記事を読んで以来、実物が見たいと興味を持っていたのだが、日本で見られるとは思わなかった。

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普段は骨だけしか紹介されないネアンデルタール人だが、いざ肉付けされた写真をこうやってみて見ると、けっこうどこかであったことのあるような顔をして、親しみがわいてくる。化石と DNA 情報の両方から、復元を試みたということで、それなりに現実味はある。たとえば、白い肌と赤毛であることは、DNA 鑑定の結果からだそうだ。目の色をどうするか悩んで、兄弟は当初青にしたらしいが、青い目は人類において7000年前に発生したものらしいということで、急遽変更になったという。

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今回の特別展の目玉であるはずなのだが、恐竜や他の絶滅した生物に比べると、大変地味なひっそりとした展示になっていた。個人的にはもうちょっと目立つようにあつらえてもよかったのではないかと思った。

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ただ、やはり先カンブリア紀のアノマノカリスやティラノサウルスのほぼ実物大のロボットの展示は目立つし、子供たちもこれらを見て喜んでいる。特にティラノサウルスのロボットは迫力がある。そばで見ているとやはりロボットみたいなガクガクした動きにはなっているものの、顔が自分のところに近寄ってくると、それなりに怖い気分になった。

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もちろん、ロボットのように動いていなくても、大きな化石が静かに展示されているだけでも迫力がある。

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展示企画者が意図していたのかどうかはわからないが、モアとドードーが隣り合って展示されていたのには感動した。ドラえもんで「モアよドードーよ永遠に」を読んだことのある人なら、ピンとくるはずである。

マンガがらみで言うと、宇宙エレベーターや太陽光エネルギー発電の説明では、ガンダム00をつかって紹介されていた。

ナショナルジオグラフィックも絡んでいるので、各個人の祖先がどのような経路で現在地にたどり着いたかを教えてくれるジェノグラフィックプロジェクトに関しての展示もあった。このプロジェクトについての詳細はまた後日述べたいと思う。残念ながら、日本語での検査キットの配布が行われていないので、日本ではほとんど無名のプロジェクトだが、大変に面白いプロジェクトであるので、もっと広めてほしいと思う。著名人がテストした結果が展示されていたが、同じ日本人でもこれだけ違う結果が出るものかと、感心した。ある人のものは自分がやったときと同じような、中国の雲南地方出身を示すものだったし、別の人の結果は、彼女の祖先の多くがベーリング海を渡ってアメリカ大陸に進んでいったというものだった。

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常設展示では、子供たちが理科に興味を持ってもらえるような展示や案内が主体となっているが、大人でも楽しめる内容になっている。夏休みということで、家族連れが多い。しんかい2000や、H2 ロケットの模型、スーパーカミオカンデの模型や高エネルギー加速器研究機構 (KEK) での B 粒子実験など、最新の国家規模での研究や、調査の最新状況、および最新技術の展示がなされている。

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マーケティング的な見地からすれば、スーパーカミオカンデや、KEK での展示は、小柴氏や小林氏、益川氏のノーベル賞受賞につながった実験をもっと積極的にアピールした方が、集客効果が上がると思う。しかし一方で、彼らがノーベル賞を取ったのは他にも様々な研究成果や実験結果が積み重なった結果であり、特に何かの実験を際立たせて世間一般の人々にアピールするものでもなく、現状の展示の仕方で十分だという見方もとれる。

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ただ、子供たちに理科に対する興味と関心を高め、大人たちにももっと科学技術に対する積極的かつ肯定的な見方をひきつけるべきだという考えに立てば、ニュースなどの報道で話題になっていることをきっかけとして、お父さん、お母さん、および子供たちをひきつける要素がもっとあってもいいのではと思った(そういう意味では、宇宙エレベーターと太陽光発電のところでガンダム00が使われているのはいいアイディアだと思う)。

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帰りは、フジテレビ前の空き地にて、ススキとコスモスを見ながら、秋の気配を感じた。このあとでガンダムを見に行ったが、それはまた別のエントリーに欠くことにしよう。

アメリカで出回っている9割方のお札にコカインがついているらしい 8月 18

最近何かと薬物に関する話題が多い中、アメリカで出回っているお札の9割ほどに、コカインが微量に含まれているという記事をオンライン版の TIME 誌で見つけた。

Nearly 90% of U.S. money has traces of cocaine
http://wellness.blogs.time.com/2009/08/16/nearly-90-of-u-s-money-has-traces-of-cocaine/

記事では、2年前の調査では、67%だったのだが、この2年間でここまで増えているのは、コカイン使用者が増えていることと関係しているとある。また、コカインがいったんお札につくと、レジスターに入れられて他のものと混ざったり、お札の数を数える機械にかけられたりすることで、容易に他のお札にも微量のコカインが付着しやすいのだという。

ただ、付着したコカインの量は微量で、0.006〜1240 マイクログラムだという。

興味深いのは、中国や日本でも12%から20%のお札でコカインが発見されるという。つまり、一万年冊を千円札に両替してもらったら、一枚はコカインが付着しているかもしれないということになる。

ここではコカインが調査対象となっているが、他の薬物も考えると、意外と多くのお札が薬物を伴っているかもしれないと予想がつく。9割のお札ということだから、アメリカに住んでいた自分がコカインの付着したお札を平然と使っていたというのは当然のことになるだろうし、今でも財布の中にコカイン付きのお札を持っているかもしれない。そうなると案外、気軽には「私は薬物とは無縁だ」などとは言えないかもしれない。微量とはいえども、あまり歓迎できない話ではある。

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芸能人逮捕は現政権の戦略? 8月 11

我が家ではテレビをおいておらず、新聞もとっていないのだが、ネットを通して世の中の動向はそれなりに把握できる。

ここ2週間ほどのうちに、ネット上でも日を追うごとに芸能人逮捕に関する記事や情報が増えているのが否が応でもわかる。どうもこれは、ある何らかのグループが意図的にこのタイミングを狙って、彼らの逮捕を計画していたのではないだろうかという気がする。今月末の選挙を前に、7月末までは自民党が負け、民主党に追い風が吹くというような議論が活発だったわけだが、それが一瞬にして流れが変わってしまったことを考えると、どう考えても現政権の意図が込められているような気がしてならない。

こんなときに便利なのが、「Google トレンド」である。ある語句がグーグルで検索された頻度が時系列で示されるので、どんな言葉を人々が検索したかがわかる。

試しに「自民党」を入力して調べてみると、こんな具合である。

「自民党」の検索トレンド

「自民党」の検索トレンド

7月末にいつもに比べて検索が2倍になったが、これはマニフェスト発表の効果だろう。

一方、「酒井法子」と入力してみると、こんな具合である。

「酒井法子」の検索トレンド

「酒井法子」の検索トレンド

8月2日までほとんど0の指数だったのが、8月3日に彼女の夫が逮捕されてから、検索トラフィックが一気に上がっているのがわかる。

両キーワードを比較してみるとこのようになる。

「酒井法子」と「自民党」の検索トレンド

「酒井法子」と「自民党」の検索トレンド

「自民党」が圧倒的に「酒井法子」に埋もれてしまっているのがわかる。8月だけのトレンドをみると、下のようになる。

8月の「酒井法子」と「自民党」の検索トレンド

8月の「酒井法子」と「自民党」の検索トレンド

縦軸は検索数の指数なので、両キーワードの相対的な検索数をみることができる。8月に入ってからの「酒井法子」検索「自民党」検索に比べて以下に多いかがよくわかる。

「ニュース参照数」の方は、Google がどこまでのウェブページをニュースと見なすかによるので、これはあまり当てにならないと個人的に考えている。

最後に、「酒井法子」がどの国や地域で検索されたかを示すのが、下の図である。

Picture 5

台湾人や香港人の友人から、酒井法子が当地で人気があると聞いていたが、この検索トレンドからもその傾向が伺える。興味深いのは、数の上では圧倒的に大陸の中国の方が人口が多いのにも関わらず、香港からの検索が圧倒的に多いことであり、台湾と大陸中国の数がほぼ同じになっている。中央政府が仕掛けているインターネット検閲のおかげだろうか。

いずれにせよ、このような検索トレンドからも、人々の関心が酒井法子に集まっていることがよくわかる。

そんな人々の熱狂ぶりをさますかのように、台風と地震がきている。あまりこうした自然災害はきてほしくないが、政権維持を是が非でも死守したい勢力にとっては、マスコミの報道がこのような災害によって拡散することで、やがて自分たちにも矛先がくるかもしれないという点において、真の意味での厄介者だろう。だが、現政権がこれまでに構築した既得権益の享受にありつけない人々(=若者?)にとっては、台風や地震によって、マスコミが目覚め、再び自民党のこれまでの政策に疑問符を持つようになれば、見方も変わってくるかもしれない。もっとも、そのために犠牲者はなるべくでてほしくないのだが…。

結婚すると太る!? 8月 03

ちょっと前の Time 誌を見てたら、結婚したり、同棲したりして男女が一緒に暮らしだすと太りやすいという調査結果が出ているという記事を見つけた。

First Comes Love, Then Comes Obesity?
http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1907143,00.html

研究結果によれば、結婚したカップルは、独身でデートしているカップルよりも2倍太りやすいのだそうだ。また、男女による違いもあるらしく、女性は長年付き添えば付き添うほど太っていきやすいのに対して、男性ははじめの1、2年が太りやすい時期なのだそうだ。

約7000人を対象とした調査だそうなので、統計的な誤差はないはずである。母集団がどこの地域の人々なのかが興味深いが、感覚的にはまあそんなものかなという気がする。

ところでこの記事にもう一つ面白い点がある。この調査を論文にした研究者の代表の名前が、Natalie The というのだそうだ。はじめ誤植かと思ったが、二回出てくるので、どうやらこれが名字のようだ。発音の仕方は、舌を噛みながら摩擦音を出す、日本人にとって難しい例の発音なのだろうか。

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発想力テスト 7月 26

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090724-00000001-president-bus_all にあった、発想力に関するテストをやってみた。以下に自分の答を書いてみたのだが、自分で考えたい人は、スクロールする前に上記のサイトに行ってみる事をお勧めする。












■ 問1:犯人は誰だ

殺人事件の容疑者として、X氏が逮捕されました。使用されたナイフには、X氏の指紋がべったりとついていたし、X氏にはアリバイもありません。しかも彼には殺人を犯す十分な動機まであったのです。しかし、事件を担当するY刑事は、X氏が犯人ではないと確信していました。なぜでしょう?

実は Y 刑事が犯人だから。

■ 問2:アリとキリギリス

アリは夏中働いて、冬の間の食べ物をせっせと蓄えました。キリギリスは夏中楽しく歌って過ごしました。あなたがキリギリスだったとして、その冬をどうやって乗りきりますか?

冬眠する。アリの食べ物を強奪する。食べ物の豊富なところに移動する、など。

■ 問3:以心伝心?

ある映画館では、普通席の入場券は1300円、指定席は1800円でした。一人目のお客が、黙って2000円を出すと、窓口の女性は「普通席ですか、指定席ですか?」と尋ねました。ところが、二人目のお客が黙って2000円を出したら、「指定席ですね」と言っておつりの200円を返してよこしました。なぜ指定席とわかったのでしょう?

二人がペアで、一人目が相席を頼んだから。

■ 問4:隣人はあなた

A〜Hという経営者8人が、中華料理屋の大きな丸テーブルを囲んで食事(※図参照)。ところがある新聞がスッパ抜いて、大きな汚職事件に発展しました。ボスであるAの右隣が逮捕された経営者。誰なのか推理してください。

A「Gは隣にいなかった」
B「Aの右隣じゃないし、正面でもなかった」
C「Aの正面じゃない」
D「Fの正面だった」
E「Dの隣だった」
F「Aの左隣だった」
G「Dの隣じゃなかった」
H「Fの隣だった」

C が該当する。

■ 問5:南向きの家

「この家は北向きだからねえ」
窓の日当たりが悪いとお母さんがため息をつきました。するといたずらっ子のサトシくん、
「四方がみんな南向きの窓の家だって建てられるよ」
「え、ホント?」
さて、どうしたらいいでしょう。

北極点に家を建てればよい。

■ 問6:横一線

自動車レースに参加したマサヒコくん、1時間に7周しか回れません。ところが、シンノスケは1時間に8周、ジョンは1時間に9周です。幸い、テツオが1時間に6周ペースなので、最下位だけはまぬがれそう。では、スタートしてから、また4人がピッタリ横並びになるのは、何時間後のことでしょう?

一時間後。

■ 問7:離婚できる?

誰よりも論理的な弁護士、ノザキ氏のところへ、中年男が訪ねてきました。
「私たち夫婦は、何事も意見が食い違い、年中ケンカばかりしています」
「それはお気の毒ですね」
「ついては、離婚したいと思うのですが、いかがでしょうか」
「それは不可能ですね」
ノザキ氏はなぜ、冷たく言い放ったのでしょうか?

中年男の話が本当であれば、彼の意見と彼の妻の意見は食い違う。そこで、彼が離婚したいと思うと、妻は離婚したがらない。離婚は両者の意見が合わないと成立しないので、彼は離婚できない。

■ 問8:ウソつきは何人?

政治家が100人います。彼らは「正直」か「ウソつき」のどちらかです。そして、(1)少なくとも一人は正直、誰でもいいから二人選ぶと、(2)少なくとも一人はウソつき。では、正直が何人で、ウソつきが何人?

任意の二人を選ぶと、(2) により、少なくともそのどちらかはウソつきでなければならず、二人とも正直である事はないと行っている。だが、(1) により、少なくとも100人中一人は正直であると行っている。そこで、100人中一人だけ正直で、99人が嘘つきなら、つじつまがあう。

■ 問9:脚の長さと数学力

ある統計学者が、町の住民6000人の全員に対して、数学の試験を行いました。それと同時に住民の脚の長さを測定しました。その結果、数学の能力と、脚の長さとの間には、強い相関があることがわかりました。コレはいったいどういうことなのでしょうか。

たとえば住民が赤ちゃんと大人で構成されていれば、数学が全くできない赤ちゃんの脚は短く、数学ができる大人は同時に脚が長いという相関が出る。

■ 問10:うまい分担は

3人の男性が、同時に理髪店を訪れました。大至急、調髪とヒゲ剃りをやってくれ、と要求します。しかし店には理容師が2人しかいなくて、調髪に1人あたり15分、ヒゲ剃りに1人あたり5分かかります。さあ、全部で何分かければ終わるでしょうか。

調髪に一人当たり15分、ヒゲ剃りに一人当たり5分かかるという事は、一人当たりに要する作業時間は20分ということになる。それが三人に対して必要だから、合計60分の作業時間が必要である。今、理容師は二人しかいないのだから、おのおの30分ずつ働けばよい。そこで仮に理容師二人を A と B とし、客三人を p、q、r とすると、たとえば、理容師 A が最初に客 p を散髪する。この間に理容師 B は客 q と r についてのヒゲ剃りを行う。r のヒゲ剃りが終わるや、理容師 B はただちに r の散髪を行う。r の散髪の間に p の散髪が終わるので、理容師 A は今度は q の散髪を行う。理容師 B が r の散髪を終えたところで B は p のヒゲ剃りを行う。これで30分ですべての作業が終わる。

ということで回答を出してみた。解答を見てみたが、どうも納得できないものもある。

問1:Y刑事が真犯人だから。刑事という設定は目くらまし。推理小説を読んでいると、この手の発想に慣れてくる。

まあそういうもんだろう。

問2:コンサートを開き、ためこんだ食べ物をアリたちに持ってきてもらう。竹内靖雄『イソップ寓話の経済倫理学』より。

この解答はなるほどと思った。でも、なんとなくどこかでこの話を読んだ気もしないでもない。

この解答の前提としては、キリギリスがコンサートを開いて客を集められるほど演奏力および集客力があるということである。地方巡業の売り出し中の歌手みたいに、主催者側の方が客側よりも人数が多いというような状態になったら、こういうのんきな解答では食っていけない。


問3:1000円札1枚と500円玉2個で払ったから。500円玉1個なら普通席だが、それより多いので指定席とわかる。

これもなるほどなと思う。

問4:C。まずFの席が決まり、次にDとHが決まり、……と、以下すべて埋まる。

これは落ち着いて図を書いていけばすぐにわかる。

問5:北極点に建てる。北極点から見たら、360度すべての方向が真南になる。

北とか南とかの定義に振り返れば、こういう発想も出てくるだろう。

問6:4人とも1時間にちょうど何周かずつ回るので、1時間後。最小公倍数なんか計算する必要はない。

問題をよく読めば、答えが出ている。

問7:何事も意見が食い違うのなら、妻は離婚に反対するはずだから。

これも難しくない。

問8:正直が一人、ウソつきが99人。もし正直な政治家が二人いたら、その二人を組み合わせたときに与えられた条件と合致しない。

これも落ち着いて考えれば解答は一つしかない。

問9:「町の全員」には、赤ん坊や子供も入っているから。統計データはしばしばウソをつくという一例。

自分の場合、ひねくれているというか、素直でないというか、何か統計的な発表があると、「本当か」「実はなにか隠されているのではないか」と疑ってしまう癖がある。この問題では、「算数」ではなく「数学」と書いてある事から、なんとなく怪しさを感じた。

問10:30分で終わる。順番に職人Aは客1、客2のヘアカット、職人Bは客2のヒゲ、客3のヘアカットとヒゲ、客Aのヒゲを並行して担当すればよい。

一人一人の生産性と必要な仕事量を考えれば、自ずと答えが出る。

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金持ち父さん貧乏父さん 7月 25

金持ち父さん貧乏父さんを読んだ。今まで読んでいなかったのが悔やまれるくらい、もっと早く読んでおくべき本だと思った。お金に関して学ぶ事の必要性が全編を通じて説かれているが、確かにその通りだと思った。キャッシュフローに気をつける事とか、資産を殖やして負債を増やすなとか、お金に関して非常にためになる事が書かれている。ただ、この本に書いてある事をそのまま実践しようとするわけにはいかないだろう。あくまで、ここで書かれている考え方、思想を参考にすべきだと思った。

気がついてみれば、お金に関して知らない事というのは本当に多い。その最大の理由は、世間的にお金について語るのはよくない事という観念があるからだろう。自分が生まれ育った日本でもそうだし、この本がベストセラーになっているほとんどの国でもそうなのかもしれない。

最後の「実践の書」という章の記述は特に参考になる。自分の今後の参考のためにも、キーワードを箇条書きにしておきたい。

資産を殖やすことができないという人にとっての大きな障害:

  1. お金を失う事に対する恐怖心
  2. 悪い方にばかり考えて臆病になる
  3. 忙しい事を理由に怠ける
  4. 自分への支払いを後回しにする悪い習慣
  5. 無知を隠すために傲慢になる

もっとも、これらの5つの点は、何をするにあたっても重要な心構えである。

お金に関する才能を目覚めさせるための10のステップも抑えておきたい。

  1. 強い目的意識を持つ — 精神の力
  2. 毎日自分で道を選ぶ — 選択する力
  3. 友人を慎重に選ぶ — 協力の力
  4. 新しいやり方を次々と仕入れる — 速習の力
  5. 自分に対する支払いをまず済ませる — 自制の力
    とくに自分自身のビジネスを始めるために必要な管理能力

    1. キャッシュフローの管理
    2. 人の管理
    3. 自分の時間の管理
  6. ブローカーにたっぷり払う — 忠告の力
  7. もとはかならず取り戻す — ただで何かを手に入れる力
  8. ぜいたく品は資産に買わせる — 焦点を絞る事の力
  9. ヒーローを持つ — 神話の力
  10. 教える事で得る — 与える事の力

これらのポイントのいくつかも考えてみればお金持ちになるだけでなく、何かに成功するためにも使える考え方である。

最近の Time 誌では、ロバート・キヨサキ氏に対する10の質問が載っている。その様子はビデオでも見られる。本に書いてある事と繰り返しになる部分もあるが、ここでも様々な点が学び取れる。できる人と行動するようにすること、人々を貧しくさせる4つの要素 (税金、借金、インフレ、退職後の計画) のこと、キヨサキ氏は1400のアパートを持ち、8つの油田を持っているという事、貧富の差が激しくなり、アメリカが第三世界に近づいているという事、自信をつけるには規律と訓練が必要だという事、彼は海兵隊で心理的、情緒的、肉体的、そして精神的に強くなれた事、戦争中彼のために他の人が死んでいったことにより途中でものごとを投げ出せなくなった事、多くの人は臆病であること、そして最後に富を築くには、腰を上げて師を求め賢くなる事だ、不屈の念と規律とで自分を駆り立てる事だと述べている。

Google で彼の事を調べるといろいろ出てくるが、こんなサイトでいろいろな関連グッズや情報をうっている事もわかる。抜け目ないなあと感じた。ただ、このサイト内に映っている彼の姿がそれぞれ別人のように見えるのは自分の気のせいだろうか。

TIME 誌で紹介された象印 5月 09

今週号の TIME で象印のことが紹介されている。面白いので書き留めておきたい。

Zojirushi: Recipe for a New Strategy

http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1893078,00.html

記事では、熱伝導 (日本では IH: Induction Heating として有名) と圧力を使って、白米、玄米、餅米などをすし用、カレー用、おかゆ用などに使用できる $1000 もする炊飯器や、Mr. Bento と呼ばれる冷たいものも暖かいものも保温できる弁当箱、日本の省スペースな家庭に向けて考案されたが、アメリカでは、大量に作らなくてよくて、余分なものを捨てなくてよくなるということで受けているホームベーカリー、一瞬にしてお湯を沸かすポット、さらには老人がお茶を入れようとポットのてっぺんを押し下げると、遠くはなれた家族に自動的にメールが送信され、その人がいつも通りに生活しているということがわかる i-Pot と呼ばれるポットなどを紹介している。こうしたニッチなアイディア商品のおかげで、安い家電商品が出回り、ますます厳しくなっていく市場において、5000人ほどの従業員を抱える象印が、約600億円の売り上げを保ち続けていると書いている。

象印の戦略は、ナンバー1になることを目指さず、むしろほかがやらないようなことをやって、付加価値の高い製品を送り出すということである。象印アメリカの営業部長の人の話では、「唯一の存在」を目指すのだそうだ。これは、パナソニックやブラウンといった競合との直接対決を避け、象印の強みである熱伝導と絶縁技術を生かした製品に集中するということだ。

TIME は、このような戦略を持つ象印を任天堂になぞらえている。すなわち、両社とも狭い市場においてより巨大な競合を打ち負かせており、社員数も5000人程度であり、経営陣も少なく押さえてある。また、両社の製品が洗練された工業デザインを採用しているということも挙げている。

記事の最後で、象印は米だけでなくリゾットも調理できる炊飯器も出していると紹介している。これは知らなかったが、考えてみるとこうやって炊飯器の守備範囲が広がることで、購買層が広がるのは間違いない訳で、「うーむ。やるなあ」と感心してしまった。

今後の日本がとるべき道として、このような高級志向でマージンの高い製品やサービスを世に送り出すことだと、北野幸伯氏は彼の昨年の著書で主張しているが、象印はまさにこの方向に進んでいると感じた。

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