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  • デザインに対するアップルとグーグルのアプローチの違い

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    つい先日の記事になりますが、ニューヨーク・タイムズがアップルとグーグルのデザインに対するアプローチについての違いを興味深く論じています。

    The Auteur vs. the Committee
    http://www.nytimes.com/2011/07/24/technology/what-apple-has-that-google-doesnt-an-auteur.html?_r=1

    アップルはちょうど映画を作る時のように、スティーブ・ジョブズという監督がいて、彼の監視下のもと美しく統一されたソフトウェアおよびハードウェア製品のデザインができるような仕組みが整っています。ここでのスティーブ・ジョブズの役割を最終決断をする映画監督になぞらえ、数々の創造的な人々が映画づくりに携わる中で、次々と最終決断をしていく映画監督が全体としての芸術作品を造るという過程にたとえているのは秀逸だと思います。

    それに対してグーグルはデザインに関して合議制をとっており、最近はまあ少しは統一感が出始めているものの、以前はグーグルの検索画面と Orkut と Google Map と Google Earth のデザインがてんでんばらばらで、ロゴがなかったら同じ会社が作ったものとは思えないような状態でした。

    これら両者の違いを英語で端的に表した人がいます。John Gruber という人が、彼のブログで次のようなタイトルのエントリーを書いています。

    “Apple Is a Design Company With Engineers; Google Is an Engineering Company With Designers.”

    (アップルはエンジニアを擁するデザインの会社であり、グーグルはデザイナーを擁するエンジニアの会社である)

    この書き方も実に的を得ていると思います。

  • 光によるデータの送受信

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    ニューヨーク・タイムズで、光を使ったデータの送受信について書かれています。

    Using Light to Send Data Across the Room
    http://bits.blogs.nytimes.com/2011/07/18/using-light-to-send-data-across-the-room/

    LED から発せられる光の強度を人間には認知できないように微妙に変化させることで、信号を伝える技術で、早くも19世紀にはあの電話でおなじみのアレクサンダー・グラハム・ベルも “Photophone” というものによって、無線でメッセージを伝えたという実績があるようです。

    光を使うので、光が見えるところがすなわち信号の届くところで、実はセキュリティーにも優れています。というのも、壁で光が遮られれば信号が伝わらなくなるわけで、実際にデモをした人が光源を手で覆い隠すと、通信が途絶えるのが確認できたということです。

    最初の段階では 10 Mbps のデータ転送速度だったそうですが、去年の実験では、500 Mbps までの速度が出たようです。

    WiFi になぞらえて、”Li-Fi” とでも呼ばれるようになるかもしれません。今後の発展が楽しみな技術です。

  • プリンターなしで生活する方法

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    ニューヨーク・タイムズで、プリンターを使わないでも生活するためのヒントが書かれています。

    Dump Your Printer to Escape the Madness
    http://nyti.ms/mXlthr

    プリンターを自分で購入せずに会社のものをつかったり、クラウドのサービスを利用したりしてスマートフォンや PC でデータを見る、PDF を使う、オンラインの署名サービスを使うといった全くプリンターを購入しないで済ませる方法が提案されています。またもし自分でプリンターを購入して使う場合には、インク切れの警告メッセージは無視して紙上の印刷が擦り切れるまで使い続ける、純正インクよりもサードパーティー製のインクを使うといったことで、インク代を安く済ませるやり方も書かれています。

    実際に自分の生活を振り返ってみると、たしかに家庭でプリンターを使って印刷することは年に一回年賀状を書く時くらいしかなくなりました。スキャナー機能を使って PDF 化したものをオンラインで見るほうが頻度としては多いくらいです。

  • コクピットもペーパーレスの時代

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    ニューヨーク・タイムズで、パイロットたちがコクピットで iPad を使い始めていると報じられています。

    The Paperless Cockpit
    http://www.nytimes.com/2011/07/05/business/05pilots.html?_r=1

    空港などでパイロットが四角い箱を持ち歩いているのを見かけますが、実はあの中は分厚いマニュアル類で、40パウンド、すなわち18キログラムにもなるそうです。それだけ重ければ持ち運ぶ時に身体に負担がかかりますし、棚に上げる時に肩や腰を痛めることにもなりかねません。また、コクピット内で調べものをする時にいちいちページをめくって知りたいことを検索しなければならないため、余計に時間がかかってしまいます。緊急事態が発生した時に、ページをめくっていながらあっという間に3、4分経ってしまうというのは大変まずく、永遠の時間のように感じられます。

    パイロットたちもこれまでに様々なデジタル機器を試してきましたが、どうやら iPad が携帯性および操作性の点で文句なしということのようです。18 キロの重さが 680 グラムにおさまることから、パイロットへの身体の負担のみならず、軽量化による航空機の燃料効率の良さにもつながります。また、データの検索機能や連携機能も優れていますし、紙だといちいちフォルダーの中身を入れ替えないといけないのに対して、iPad であれば最新データをダウンロードするだけですみます。

    こういったペーパーレス化は、今後他の分野でも進んで行くことでしょう。

  • エンジニアとしての生き方

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    シアトル郊外レッドモンドのマイクロソフト本社で Windows 95 や IE の開発を行い、近年は iOS 向けのアプリケーションを精力的にリリースしておられる中島聡さんが書かれているブログをもとにしたエンジニアとしての生き方 IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書)を読みました。基本的にはブログの内容に対して、本のための加筆が加えられているのですが、以前に読んだ記事でも一本一本の質が高い上に、構成の仕方もうまくできているので、二回目に読む記事を読んでも違和感なく流れて読むことができました。

    中島氏のエントリーはソフトウェアエンジニアとして、ソフトの開発について大いに学ぶことが多いのですが、プロフェッショナルとしての働き方、世界に通用する人材となるための自己実現についての考え方、経営者としての考え方、外から見た日本の姿など、他の様々な側面についても大変勉強になります。

    実際に、自分の専門以外にも幅広く興味を持ち、専門書以外の本を読むことを勧めたり、人的ネットワークの重要性を説いたりしている点は、他の多くの成功している人と共通している訴えです。

    エンジニアの人にもそうでない人にもおすすめの本です。

  • スティーブ・ジョブズ、宇宙船みたいなビル建設を市議会で訴える

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    今週初めに WWDC にて、新 OS と iCloud を発表した直後の火曜日に、スティーブ・ジョブズが、クパティーノ市の市議会で、宇宙船みたいな形をして、世界一をめざすオフィスビルを市内に建設しようと訴えている様子がビデオで見られます。

    意外なエピソードも披露されています。ジョブズが13歳の時に、電話帳を見て、当時彼のアイドルであったヒューレット・パッカードの創業者の一人、ビル・ヒューレット に電話して、周波数カウンターのスペアパーツを直々にもらい、さらに夏休みにインターンシップで、当時クパチーノにあった HP の拠点で働く機会ももらい、やがて後に彼らがビジネスを縮小するときにその土地を売却することになった時に購入することになったのだそうです。

    彼の提案は、次の通りです。

    • 12,000人を収容する宇宙船みたいな円形ビルを建設
    • ビル建設にあたっては、アップルが世界中に作ったアップルストアの建築ノウハウを駆使
    • ビル以外の緑地を現在の土地よりも3.5倍に、植樹を現在の土地にあるものよりも6割増す
    • 地下駐車場および4階建ての駐車場建設
    • 天然ガスによる発電施設、グリッドによるバックアップ体制も整える

    新施設を建設する市側へのメリットとして、

    1. 市内でで最も多くの納税額を誇る企業からの税収
    2. 優秀な社員とその家族が住み続け、市民でありつづけること
    3. バイオフューエルを使ったバスサービス網の導入

    を挙げています。

    入居のターゲットは2015年だそうです。

    ステージ上で、自社製品を発表するときと同じ語り口で自社ビル建設を訴え、用意した Keynote 製と思われるプレゼンテーションスライドを使って視覚的に説明し、市議会議員を説得しています。

    こんな素晴らしいプレゼンテーションをされたら、市側が拒否する理由はないと思います。実際に彼がゆさぶりをかけていますが、近隣のマウンテン・ビュー市やほかの市に行くことも検討していることだそうです。クパティーノ市にしてみたら、さらなる観光名所となるはずですし、いろいろなメリットを考えると、この訴えは通るのではと個人的に思いますし、通ってほしいと思います。

  • Google Chrome の翻訳機能が結構使える

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    仕事柄他国のサイトを訪問して調べものをすることがよくあるのですが、最近 Chrome ブラウザーを使うようになって気づいたことに、翻訳機能が重宝するということがあります。

    韓国語で書かれたサイトはほぼ問題なく日本語で読めますし、フランス語であれば、日本語にも訳せるのですが、よくわからない表現が出てきたりするので、英語にすると、かなりわかるようになります。

    そういえば、今月 Chrome OS を搭載したラップトップが出始めるようですが、そのうち Linux みたいにどのマシンにでもインストールかにならないかと期待しています。そうすると、こうした自動翻訳機能が標準機能として実装されてくるのかもしれません。

  • 高橋名人は立派な企業人だった

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    子供の頃夢中になって遊んだファミコンは、大変なブームになりましたが、その頃非常に話題になった高橋名人が、ハドソンを退社することを宣言しています。

    高橋名人、ハドソンを退社
    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1105/23/news034.html

    このことと絡んでかどうかはわからないのですが、高橋名人が東京大学で語った公開講座の内容が下記サイトで見られます。

    “高橋名人”という社会現象――高橋利幸氏、ファミコンブームを振り返る
    http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0903/12/news087_3.html

    当時を思い出しながら一気に読みました。高橋名人が現れた頃は、既に中学生になっていて、名人に影響される小学生のように、ファミコンに夢中になって熱中するということはなかったですが、それでも上記の記事に出てくるバンゲリングベイやロードランナーはやりました。もちろんドラクエも今までに前シリーズやってます。そういったゲームをやっているあいだにも、自然と高橋名人のことは見聞きしました。

    小学生の頃に読んでいたコロコロコミックも読まなくなっており、○○キャラバンといった企画があるのはメディア等を通して知っていましたが、小学生向けの企画という認識で、よくやっているなあという程度の感想しか持っていませんでした。今その裏話を読むと、本当にすごい勢いで働かれていたのだと感心しました。

    高橋名人と言えば有名な16連射についても書かれています。本当に16連射以上のボタン押しができていたとはびっくりしました。また、毛利名人がアルバイトだったということも驚きました。

    そういう企画も含めて、ハドソンの広告塔として、高橋名人は本当にすばらしい活躍をされていたのだと、感心しました。立派な起業人を勤められたと思います。

    ちなみに自分が小学生の頃は、「裏技」という言葉もない頃でしたが、自分もいくつか技を見つけました。ドンキーコングではしごの上で位置を調整して、樽が来た時にジャンプすると、もし樽がその下のはしごを下りて行くと、2~3,000 点が入る「2~3,000 点ジャンプ」や、ポパイで一度ホウレンソウを食べて強くなってブルータスをぶっ飛ばした後、ブルータスが出現する位置よりもちょっと内側に立ち、ブルータスが現れた瞬間にコントローラーの内側への方向キーを押しながらぶん殴るボタンを押すと、もう一度ブルータスをぶっ飛ばせるという「もう一度ブルータス飛ばし」などです。

  • がっかりさせられるトップの発言

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    企業のトップにしろ、国のトップにしろ、困難に陥った際にどのような言葉を発するかによって、その組織のみならず、内外の人々に多大な影響を及ぼすものです。

    今回のソニーのネットワークからの顧客情報流出についての、ストリンガー会長のコメントは、かなりがっかりさせられるものでした。

    ネットワーク保護問題の難しさを強調=ソニー会長
    http://jp.wsj.com/Business-Companies/Technology/node_237588

    での記事によると、

    「残念ながら、これはまだ問題の始まりというか、大問題の序章」で「すばらしい新世界(Brave New World)ではなく、悪の新世界」の始まりだと同会長は述べた。

    ということですが、どうも釈然としません。すなわち、単なる言い訳のようにしか聞こえないのです。

    本当に情報の保護が難しかったら、今頃は金融機関や軍事情報や、国家機密情報などがもっと漏れているのではないでしょうか。インターネットで機密文書の開示をしているウィキリークスもありますが、実はあそこで発表されている事項はあまり大した機密情報ではないという指摘もあります。

    ソニーほどの会社であれば、今回の顧客情報漏れがどのようにしておきたかを徹底的に解明し、防止策を講じるくらいのことは本気でやればできるはずです。これができないということは、何か根本的な問題を抱えているのではないかという気がしてきます。

  • 津波で流されてしまったオブジェクトの行く末

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    今回の震災での津波によって流されてしまったオブジェクトが太平洋を渡ってハワイやカリフォルニアに行き着く様子をシミュレーションした動画が公開されています。

    How Japan’s Tsunami Massive Debris Plume Will Hit California and Hawaii
    http://m.gizmodo.com/5789995/the-japan-tsunami-debris-plume-will-hit-california-and-hawaii?skyline=true&s=i

    来年、再来年と時が経つに連れて、ハワイやアメリカ西海岸に「○○水産」と書いてあるタンクや、瓦屋根や宮城米が入っている米袋が届くのかもしれません。

    ただ、今避難されている方々が大切にしていたものがこうして流れて行ってしまうと言うことを自分のこととして想像すると、ほんとうに言葉を失ってしまうほど悲しい思いがしてきます。さらに、行方不明となった方々がこうした漂流物の中に紛れ込んでいるかもしれないことを考えると、単なる漂流物として扱えないのではとも思います。

    上記の文章の中では、debris つまり漂流物というか、がらくたというか、破片というか、そんなようなものを表す言葉を使っているのですが、モノだけでなく、人も流されてしまっていることを考えると、どうもしっくり来ません。ソフトウェアの世界では、モノも人も全て包含して抽象的に扱う場合にオブジェクトという言葉を使って抽象化しますが、どうもこれくらいしか適切な表現が思い浮かばないので、タイトルは「オブジェクト」としてみました。