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  • フランスでの車の購入

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    フランスで車を買いました。


    当初は車を買わずバスや自転車でしのごうと考えました。しかし地下鉄や公共機関が発達しているパリやリヨンといった都市だったらそれも実現できたのかもしれませんが、ここ、アンティーブやソフィア・アンティポリス周辺ではそういうわけにも行かないようです。すなわち、バスはただでさえ本数が少ない上、遅れることもしょっちゅうであり、こちらでの帰宅ピークの過ぎる7時以降だと本数がさらに減ってしまいます。また、バス以外の交通機関はニースとカンヌを結ぶ電車がありますが、これもやはり本数が少なく、かつ、遅れたりストで本数が減ったりと言うことも頻繁に起きます。また、フランスでは日本に比べて休みを取りやすいので、ちょっとした長い週末や、まとまった休みが取れた時に、ぶらりとどこかにドライブしたいと思うことがあります。

    実際、この近くにもニースやカンヌ、モナコと言った世界的に有名な観光地があるほか、グラースなどの中世の面影を残した街もあちこちにありますし、2時間もドライブすればマルセイユにも行けます。


    ということで、車を買う決意をしました。

    さて、車を買うと決めた後、次に悩むのは、どの車にするかです。アメリカでベイエリアに住んでいた頃は、MINI Cooper に乗っており、大変気に入っていました。南仏の気持ちのよい日差しを受けながら、海岸沿いをカーッと軽快に飛ばすのも良いかと考えました。


    一方、こちらにきてから当初一ヶ月、レンタカーを借りて乗っていたドイツのメルセデスの A クラスも大変気に入りました。これはメルセデス社のラインアップでは一番小さいモデルになりますが、室内は広く快適です。また、車体自体がそんなに大きくないので、狭い道や駐車場での運転も容易になります。

    このモデルに似た日本車としては、日産のノートや、ホンダの Jazz (日本名 Fit) あります。Jazz のハイブリッドも魅力的ですが、こういった先端技術を要した車の場合、部品交換やメンテナンスがどうなるかというのが気になるところです。ノートについても同様に交換部品やメンテナンスが気になり、実際にフランスのルノーと提携はしているものの、日産のパーツ供給拠点やディーラーは少ないから考えた方が良いと言うことを職場の同僚に忠告されました。さらに昨年の3月に起きた地震と津波やタイで起きた洪水の影響もあり、サプライチェーンが回復しているとはいえども、パーツの供給が万全ではないかもしれないと言うことは十分考えられます。

    実際のところ、パーツの供給はいまだに回復しているとは言えない状況らしく、メルセデスのディーラーにいったときも、もう白の塗装は今展示してある分で終わりで、当分入ってこないということでした。日本にいるときも複数社でパールホワイトが選べなくなるということを聞きましたが、これは被災した一社が貝殻をつぶしてあの独特の高級感を持ったパールホワイトの色を出して造っているそうで、独占的に提供していたために起きている品不足だということでした。なんと、ヨーロッパの自動車メーカーにもこうした影響が出ているとは本当に驚きました。

    さらに、サポートネットワークがあるかどうかと言うことも気になります。当然のことながら、フランスにもアメリカの AAA や日本の JAF にあたるサービスはあるみたいですが、彼らが英語をしゃべれるとは限りません。特に今現在の自分がフランス語ができないことを考えると、もしもの時に英語が通じるサポートサービスがあるのは本当にありがたいことです。

    そんなことを考えながら、まずカンヌにあるメルセデスのディーラーに行ってみました。受け付けてくれた営業のお兄さんが英語がしゃべれて安心しました。自分たちは来たフランスに来たばかりでよくわからんがそれでも買えるかと尋ねると、「まあなんとかなるだろう。何らかの方法はある」と頼もしい返事が返ってきました。営業の鑑です。

    一方、比較のために MINI のディーラーにも行ってみました。ニース空港に行くたびに高速を降りてすぐのところに見え、電車でも行ける場所にあるので念のためと思って行ってみたのですが、車を実際に見てみるとやはり A クラスの方がいいという結論になりました。確かに MINI は小さくて A クラスよりももっと運転しやすく、軽快で楽しい運転ができるのは間違いないのですが、レンタカーを借りていた一ヶ月の間に、広いスペースの A クラスのよさにすっかりなじんでしまい、もう別に MINI でなくてもいいかと言う気分になりました。

    実際の買い物は終わってみるとあっけなく終わりました。1月中旬に最初にディーラーを訪問し、説明を受けた後、家に帰ってウェブでどんな中古車があるか調べて、これだと思うものに目を付けて、営業の人に抑えておいてほしいとメールでお願いしました。2010年3月の製造モデルで、1万キロちょっとしか走っておらず、一番ベーシックなモデルではあるものの、電話の Bluetooth 接続ができ、しかも色もグレーで渋いのでこれを実際に見てよいと思ったら買おうと決めました。

    次に再びディーラーを訪問し、実際に車を見た後で、これで本当に良いと確認をした上で、購入手続きとなりました。

    購入手続きは、次のものが必要でした。

    • 会社に雇用されていると言うことを証明するための雇用契約書
    • 実際に給与が支払われたことを示す給与明細
    • 住んでいるところがちゃんとありますよというアパートの契約書
    • パスポート
    • 当初必要な支払いをするための小切手またはクレジットカード
    • フランスでの身分証明書となる Residency Card

    このうち、Residency Card は、申請中だったので、手元にはないといったところ、仮のものが発行されたらそれをスキャンして PDF で送ればよいと言うことでした。2月に入って、仮の Residency Card が発行された段階で、それをスキャンして PDF にして送ったところ、購入が認められました。

    ということで、最初の検討から、3週間ほどで車の購入となりました。

    ここまで振り返ってみると、自分は車そのものを評価して買うのはもちろんですが、それ以上に車への信頼性、購入時も購入後のサポートも英語でやり取りができるという安心感、購入後のサポート体制のよさ、それに外国人にもきちんと買える体制を整えておけるしっかりとした信用評価体制など、一流と言われるメーカーのしっかりとした総合的な安心感を買っているのだと言うことにも気づきました。これから思う存分購入した車を楽しんでみたいと思います。

  • 高級車でも小型エンジンを使う欧州車

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    10月にフランスに来た時に、はじめにレンタカー屋で借りた車の調子が悪かったので、なんとかしてくれと訴えてみたところ、アップグレードしてもらって、プジョー508を利用していました


    そのエンジンが1600ccしかないにも関わらず、非常にパワフルに加速して、その力強さに驚きました。と同時に、こんなグレードの高い車でも2000cc以下のエンジンを積んでいるということにも驚きました。

    すると、下記の記事でその詳細がわかりました。欧州を中心に、エンジンを小さくしてもパワーは保つと言う潮流ができつつあるようです。

    世界の潮流はHVではなく「ダウンサイジング」
    和製エコカーが「ガラケー」になる日(後編)
    http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34444

    通常日本車のこのクラスのものであれば、2000cc 以上のエンジンを積んで、そのパワフルさがマーケティング上の訴求ポイントになったりします。「大きいことはいいことだ」とでもいうのでしょうか、とにかく数字が大きければ大きいほどよいという印象づけがなされています。

    ところが、このプジョー508の場合にはもはやその概念も成り立たなくなっています。燃費を良くするためにあえて小さなエンジンを使い、ディーゼルを使うことで、大きな車体を動かすパワーを出し、最新の変速技術やアイドリングストップを駆使して、更なる燃費の向上を図るという意図は非常に理にかなっていると思いました。実際に乗ってみて、車体が大きいのにも関わらず、燃費が良いのには驚かされました。

    また、下記の記事でも述べられていますが、パワートレインはアイシン製なのですね。

    第86回 プジョー508 
    もしかしてドイツ車を超えたフランス車?
    http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20110711/1036770/?ST=life&P=1


    昔アメリカで乗っていた MINI Cooper と同じ 1600cc で、同じパワートレインであるとは最初信じられなかったですが、言われてみればたしかにそうだとも思います。さすがに MINI ほどの加速はできなかったですが、ギヤシフトのスムーズさや高速道路での必要な加速などについては 308 に比べてもかなり良いと感じました。

  • マツダデミオのレンタル

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    いらない荷物を処分するために、レンタカーを借りました。普段は車には乗らないので、必要な時にだけ借りればいいという方針で、こういう機会でないと車を利用しないため、車を買うのはもったいないという考えでいます。

    幸い、ネットで予約をしておくと、近くのガソリンスタンドで借りられるので便利です。返す時もそのガソリンスタンドで満タンにしてもらってそのまま返せばよいので楽です。

    今回借りた車はマツダのデミオでした。先日フランスでプジョー508を借りて運転した後だったからか、運転してすごく軽く感じられました。この「軽い」という感覚は、ハンドル操作や小回りということももちろんなのですが、走っているときの重量感という意味での軽さもありますし、ぶつかった時に壊れてしまうのではないかというような軽さもあります。

    まあしかし、今回処分する家電やら家具やらを乗せるには十分な大きさでした。音も静かで振動もほとんどなく、大変乗り心地の良い車です。また、プジョー508と違って、狭い道でもすいすいと運転しやすく、普段車に乗らない自分にとってはやはりこのくらいの大きさが扱いやすく快適に乗れます。あらためて、レンタカーで乗りなれないでかい車に乗るものではないと思いました。気を利かせてレンタカー会社が無料アップグレードを提供してきても、断ったほうがよさそうです。

    ちょうど嵐の後の秋晴れが気持ちよかったのですが、ちょっとした近所のドライブを楽しむ、というわけにはいかず、昼間になって渋滞が始まったり、快適だった道路が急に前触れもなく突然狭くなったりするのを見て、みんなよくこういう道路を我慢強く運転するなあなどと考えはじめると、なんだかそのまま運転する気にもならなくなり、用事が終わるとさっさとレンタカーを返してしまいました。結局自分にとって車にはあまり力が入らないようです。

  • とても残念なコマーシャル

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    かつて、日産自動車のラシーンという車のコマーシャルにおいて、ドラえもんとどこでもドアが登場していました。ラシーンをどこでもドアに見立てて、どこへでも連れて行ってくれるというコンセプトのもと、コマーシャルにドラえもんが登場してました。ただ、ドラえもんは一言もしゃべらず控えめな感じで出ていて、長年のドラえもんファンの印象を壊さないような配慮もされていました。藤本宏先生もご存命だった当時ですから、ある程度のイメージに沿ったコマーシャルづくりがされていたのかもしれません。


    一方、つい最近別の会社のコマーシャルで、ドラえもんが使われ始めましたが、これはとても残念なできばえで、落胆と怒りと憔悴と憤りと悲しみの念が一瞬にして同時並行でこみ上げてきました。

    元々の藤子 F 先生のストーリーでは、のび太は20代で結婚しており、結婚前日にはジャイアンに結婚を祝福され、いつまでも仲の良い幼なじみという展開になっています。

    一方、このコマーシャルでは元のストーリーに大幅に改変がなされてしまっています。30歳で独身で、あいかわらずジャイアンにいびられており、もう見ていられない思いがしました。藤子 F 先生がもしご存命だったら、果たしてこのようなコマーシャルができただろうかと思うと、大変複雑な気持ちになり、上述のような思いがしました。

    勝手にドラえもんのストーリーを考えるというのは今に始まったことではありません。よくあるのはドラえもんの最終回であり、たとえば下記の有名な「最終回」を田嶋・T・安恵氏が創作しています。

    ドラえもん 最終話/田嶋・T・安恵
    http://garakuta.rash.jp/up/070530final_dora.html

    ただこの時はこの「最終回」の出来が余りにも良かったためか、各方面に影響が出て、最終的に小学館が訴えることになり、田嶋氏が二度とこのようなことはしないというような書面を提出することになりました。

    まあいろいろと事情はあるのでしょうが、大手自動車会社がストーリーを勝手につくっても何も起きず、個人が勝手にストーリーを考えると訴えられるというのは、なんだか納得がいきません。

    他にもいろいろと残念な点はあるのですが、あまり考えたくないので、ただ一点、上記のポイント、つまり個人と巨大組織の行動に対する世間の反応の違いについて、注目して書いてみました。

  • でぶ MINI

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    今回のフランス滞在中に、結構頻繁に MINI Countryman を見ました。

    日本では、商標上の都合から、MINI Crossover となっているのですが、ほとんど見たことがありません。何しろサイズが、4120 × 1790 × 1550 (mm) と、3ナンバーとなります。MINI という名前の割に、もう普通の駐車場には入らない大きさになってしまっているわけで、その故か日本ではあまり見られません。

    それに対して、フランスではアメリカほど広くはないものの、日本よりは道路事情もいいためか、結構多くの Countryman を見ました。

    ただ、端から見ていて、従来の MINI (といってもこの場合 BMW から出ている新型 MINI を指しますが) と比べると、やはり一回り大きく、機動力があるように思えません。なんだか思い車体をよっこらしょとふうふう言いながら動かしているような感じさえ見られます。実際、Wikipedia によると、

    It uses the same engines as the Mini Hatch/Clubman range

    とあり、従来型 MINI と同じエンジンを積んでいるということで、重く見えるのはこのせいかもしれません。

    詳しくは、フェルディナンド・ヤマグチさんの記事に書かれていますが、やはり走らせた感は重く、小回りも利かないということで、MINI 本来の機敏さが無くなっているということは否めないようです。

    ファンの方には申し訳ないのですが、勝手ながら「でぶ MINI」というあだ名を付けさせていただくことにしました。「でぶ」というのは確かに太っているというネガティブなイメージもありますが、一方でコミカルな愛着感もあるかと思います。従来の MINI と同じエンジンを載せながらはひはひ言って、まるで汗でもかいているかのように一生懸命坂道を上っている MINI Crossover をみて、これは「でぶ MINI」だと感じざるを得ませんでした。

  • 装甲車による違法駐車取り締まり

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    リトアニアの市長が違法駐車したメルセデス・ベンツを装甲車で押しつぶしています。

    リトアニアの市長、違法駐車にブチ切れ自ら装甲車で実力行使に及ぶ
    http://dailynewsagency.com/2011/08/02/russian-towing/

    ヨーロッパに行くと、都市部で自転車レーンが充実しているところが多く、うらやましいです。また、カリフォルニアでもベイエリアやロサンゼルスでは結構自転車専用レーンが充実していて、快適にツーリングができました。ただ、やはりどこでもこの手の違法駐車はつきもので、駐車車両があるたびにそれをよけるために車道に食い込み、怖い思いをしなければなりません。

    そういう意味で、このリトアニア市長には「よくやってくれた」と思います。

    日本でもやってほしいくらいですが、日本では装甲車が走れないほど狭い道が多く、そんな道でさえも違法駐車が多くて迷惑です。

    日本の駐車違反取り締まりは厳しくなったと言われていますが、まだまだ甘く、ただでさえ狭い道をさらに狭くして渋滞を招いている光景が頻繁に見られます。もっと厳しくてもよいと思います。アメリカではほんの数分停めただけでチケットを切られたという例がよく見られ、自分もやられたことがあります。でもそのおかげで日本よりも断然に走りやすい道路が維持できているわけで、こういうところはもっともっと厳しくなってほしいと思います。

  • 被災地で活躍する電気自動車

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    被災地で三菱の i-MiEV や、日産のリーフなどの電気自動車が活躍しているという記事がニューヨーク・タイムズで書かれています。

    After Disaster Hit Japan, Electric Cars Stepped Up
    http://www.nytimes.com/2011/05/08/automobiles/08JAPAN.html?_r=1&ref=global-home

    原発事故で、電気の供給力が減る中、電気自動車への需要が減るのかと思っていたら、実はそうではなく、電気需要の少ない夜間に充電しておけば、昼間全く充電することなく走り回ることができ、ガソリンの供給が減った時期にも大活躍だったということです。

    瓦礫の上を難なく走れる Hummer や、SUV の方が、こういうときは便利かと思いがちですが、そうではなく、ガソリンを大量に消費するので、かえって使い勝手が悪く、小回りが利いて、仕事中に給油や充電の必要がない i-MiEV の方が本当の意味で使えるようです。i-MiEV によって、必要な物資を運んだり、医師が診察に出かけたりと、ありがたく使われているとのことです。

    電気自動車については、これまで懐疑的な見方をしてきましたが、この記事を読んで初めて、ああなるほど、こういった時に威力を発揮するのかと思いました。

  • パリでよく見かける小型車

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    ソウルでは大型乗用車をよく見かけると先週書いたばかりですが、パリでは小型車が数多く走っています。それも、かなり高い確率で、ハッチバック型、つまり後ろが出っ張っていないタイプの車をよく見かけます。

    数年前にパリを訪問した時も同じことを感じました。こちらではガソリン代がリッター 1.40 ユーロくらいで、日本に比べても高く感じられます。このガソリンの高さが小型車の根強い人気につながっているのかもしれません。

  • ソウルでよく見かける大型規格の普通乗用車

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    ソウルに出張に来ました。毎回来て感じるのですが、ソウルには多くの大きな乗用車が走っています。日本では3ナンバークラスの乗用車があふれており、アメリカでよく見かけるような大きな SUV も多く見られます。日本では普通乗用車よりも燃費のいい軽自動車やエンジン排気量の小さい小型乗用車が増えているのとは対照的です。道路が広いせいもあるのでしょうが、日本ではかなり大きく見える LEXUS LS460 や MURANO といった車がそれほど大きく見えません。それだけ、韓国の地元メーカーが出す大きな車があふれており、BMW の 7 シリーズや、Audi A6 や A8 などのヨーロッパ車、クライスラー C300 などのアメリカ車と並んでも堂々としています。韓国経済の勢いを感じさせるところです。

    そう言えば、日本でもバブルのころはシーマをきっかけとして、車が大型化した時代がありました。日本初の3ナンバー専用ボディーと言われたシーマが「シーマ現象」なる言葉が生まれるほどよく売れ、クラウンやセドリック・グロリアなども3ナンバーを超えるようになり、後に出てきた多くの車も3ナンバーを超えて大型化しました。しかし、経済の低迷と、環境意識の変化から、今ではプリウスやフィットなどの燃費のいい車や、求め安い軽自動車が売れるようになっています。

    今後韓国車は大型化し続けるのか、それとも日本と同様に燃費のいい車が多くなっていくのか、注目したいところです。

  • 売り上げ1兆円を越えても「中小企業」

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    俺は、中小企業のおやじを読みました。浜松の町工場から、世界に名だたる自動車メーカーの一つに数え上げられるまでに会社を成長させ、インドの四輪市場では4割以上のシェアを抑えるまでの会社をゼロから作り上げ、「今日のインドをつくった人、育てた人」として選ばれた外国人の中で、マザー・テレサやソニア・ガンジーさんとともに並び称されるまでの人物であり、本当にすごい人なのですが、その著者のおごらない謙遜した姿勢と常に前向きな見方が、非常にエネルギッシュに書かれており、大変好感の持てる本でした。

    著者が社長として自ら関わった GM との提携話や、ハンガリーへの進出における苦労話、インドでの工場立ち上げの話は、現在内にこもがちになってしまった今の日本からすると、非常に勇ましく感じられます。また、47万円のアルト開発の件や、ジムニー、ワゴンRの発売までのいきさつなども興味深いです。さらにはそれらの車や工場にまつわる、ものづくりに対する鈴木社長の信念と哲学が語られていて、これもまた非常に勉強になります。

    本書で紹介されている鈴木氏のいろいろな言葉も参考になります。自分がとりわけ好きなのは、

    「重力と光はタダだ」

    というものです。ベルトコンベヤーを使わずに、重力でユニットが滑り落ちていく、蛍光灯を設置せずに、太陽光を取り入れるといった工夫により、コストを削減しようという考えですが、非常に理にかなったもので、現在のエコの考え方にも通じると思います。