朝はプールに行くことにした.昨晩何気なくこの辺を走っていればたぶんプールに出くわすのではなどと考えて運転していたら,見つかったプールに行った.昨日の受付のおばさんの話によると,土曜日は7時からやっているそうである.普段の平日は6時半からやっているというから驚きである.7時半頃に到着すると,すでに多数の人々が泳いでいた.
こちらの50mプールは深い.水深1.9mくらいある.186cmある自分がすっぽり中に沈んでしまう.泳ぎ方はみんなまちまちで,豪快に筋力だけで進む人もいる.前回泳いだときは日本を発つ2日ほど前だったが,ゴーグルを忘れたために平泳ぎのみだった.今回クロールで泳いだら,とたんにつかれてしまった.50m泳ぐだけでへとへとである.なんとか500mから600mほど泳いで,ホテルに戻り,朝食をとった.
昨日Jensに誘われて,今日はMercedesの博物館に行くことになっている.Klausの奥さんの話によると,今日はF1のレーシングカーが構内を走るデモが行われるという.待ち合わせたGoldberg駅に20分ほど歩いて行き,一番最後の車両がとまるプラットホームで彼らを待った.
ドイツの鉄道では,駅員が切符を切るということはない.自動販売機で各自が目的地までの切符を買い,電車に乗るだけである.抜き打ちで検査があるらしいが,そんなにめったにこないので,やろうと思えば無賃乗車もできるだろう.
うまいこと11時過ぎの電車で彼らに合流したあと,Stuttgartに向かった.目的地はサッカー場のある駅である.ここから歩いてすぐのところに博物館はあった.性格にいうと,ここはMercedesの事業所の一つで,その中のある建物が博物館になっている.
構内にはいるとBenzの様々なモデルがずらりと並んでいる.これだけでーんと並んでいると圧巻である.
奥にはいるとコースがもうけられていて,ここを数々のモデルが走る.車庫には見慣れないスポーツタイプのベンツも並んでいる.しばらく見ていると物凄い爆音とともにF1レーシングカーやスポーツタイプのクーペが走ってくる.サイレンを鳴しながら走ってくるレスキューカーもあるが,あたかもそれが日本の週末の暴走族と警察の追っ掛あいみたいにも聞こえる.レーシングカーのエンジン音がやたらと高かったが,あれは車体が軽いからのようだ.実際に10g軽くするだけでサーキット2週分のガソリンが稼げるという.少ないガソリンで多くは知れるというのは,ピットインの時に有効である.ピットインの様子もデモで紹介され,だいたい5秒台でタイヤ交換をしていた.自動的にネジを絞めたり緩めたりできる装置があるのでこれだけ速くできるらしい.クラシックカーでも同じことをやっていたが,手動でやらなければならないので,30秒弱かかっていた.
博物館内には,世界で一番最初といわれるエンジンから現代のモデルまでの変遷が紹介されている.はじめは自転車にエンジンをつけたようなものが,徐々にタイヤの幅が厚くなり,金属部分が多くなり,最高速度と馬力が上がる.初期のモデルはハンドルが右についていたようである.それが1930年代には左につくようになっていた.もうこのころには最高速度は200km/hを越えているので驚きである.また,このころに日本の天皇が乗ったというモデルも飾られていた.
途中でこのイベントに誘ってくれたKlausのおごりでトルコ料理,ケバブを食べた.肉とパンの組合わせがなかなかいいと思った.
イギリス人のFredieとわかれたあと,帰りがけにStuttgartの喫茶店でケーキとコーヒーを食べた.こちらは日本のように喫茶店はほとんど若い女性だけで占められるということはなく,男三人がどうどうと入っても何ともない.実際にこの喫茶店にたどり着くまでにいくつかの店を回ったが,すべてしまっていた.土曜日も5時を過ぎるとあっという間に皆閉めてしまうようである.この店でKlausのおすすめでレモンフレーバーのケーキを食べたが,美味しかった.
StuttgartからはJensとたわいもない話をして,帰ってきた.Goldbergの駅で降りたあと,ホテルへと向かう途中の道すがら,何かごそごそと動く音が聞こえた.よく見ると針もぐらみたいなのが丸まっている.靴でこんこんとたたいても反応しない.しばらくみているとごそごそと動きだし,向こう側に逃げようとする.しかし金網があるので逃げられない.そのまま放っておいて,戻ることにした. ホテルに帰ってから,デジカメのデータをPCに転送しようと試みたが,どうもファイルを認識してくれない.PCカードを介するやり方はこの前も失敗したが,また同じことが起きている.日本に帰ってからオリンパスのサポートに問い合わせることにして,しばらく普通のカメラを使うことにする.