今日のニューヨーク・タイムズで、NASA が予算不足のため、次の火星への探査を遅らすか、キャンセルするかを考えているという記事があった。
New Cost Overrun Bedevils Planned Mission to Mars
http://www.nytimes.com/2008/10/10/science/space/10rover.html?scp=3&sq=NASA&st=cse
相変わらず NASA が使える予算が限られているためか、どのオプションをとっても先行きは明るくない。現行プロジェクトで Mars Science Laboratory という SUV 位の大きさを持つ探査ロボットを火星に送ると、$100 M すなわち約100億円がよけいにかかるという。もしこのお金が今払えないとなると、延期することもできるが、そうするとゆくゆくは約300億円がさらにかかるという。一方、キャンセルするということも考えられるが、そうすると今までつぎ込んできた1700億円というお金が台無しになってしまうという。
前回のエントリーで、なるべく人を送らずに宇宙開発をする方向性にあるといった人のことを書いたが、彼曰く、火星探査の成功する確率はだいたい20%だそうだ。となると、もしこの発言が本当だとすれば、そもそもプロジェクトの立案の仕方からして問題があったのではないかという気がしてくる。
実際にこの記事でも書いてあるが、今までの小型ロボットに比べて、このロボットは車一台並みの大きさになっており、それを火星に着陸させるだけで一苦労のようだ。パラシュートで降下した後、逆噴射して、ホバークラフトみたいな装置でロボット全体を宙に浮かせ、ロボットから足を伸ばせて着地させ、その着地の間にホバークラフトみたいな装置はどこかに飛んでいくという仕掛けなのだそうだ。こんな手のこんだ着陸方法をとらなくても、もっといいやり方はないのだろうか。
なんだか新しいことをいろいろとやろうとして、ドツボにはまる典型的なプロジェクトの展開になっているような気がするのは、自分が素人の門外漢だからだろうか。
基本的にはやはり宇宙開発は継続してほしいので、予算の無駄遣いをしないで、いいやり方を見いだしてほしいものである。



