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  • くるみ割り人形

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    サンフランシスコの War Memorial Opera House にて、Nutcracker のバレエをみてきた。さすがにサンフランシスコで行われるだけあって、規模も大きく、手のこった仕掛けがあった。

    出だしが20世紀初頭のサンフランシスコの町並みのスライドショーから始まる。Ferry Building や Market 通り沿いの白黒写真がうつされ、やがてある一軒だけが色塗りされた画像が出てきたところで幕が開き、舞台が始まる。ここからしばらくは一般的な劇のようだったが、どことなく舞台上の人々の動きがバレエを基礎としているのがわかる。

    やがてある女の子の夢の中に入るころにはバレエらしい踊りが繰り広げられる。夢の中のシーンでは、巨大化したネズミとおもちゃの兵隊みたいな人たちが戦うという場面もあったが、踊りながらも戦いの迫力を伝えようとしているのが感じられた。また、それまで飾られていたクリスマスツリーがこのシーンで巨大化したりするなど、舞台での大道具の仕掛けもこっていた。

    ところどころで小さい子供たちも一緒に踊っていたが、彼らはバレエ学校で学んでいるらしい。そのためか、会場にはたくさんの子供たちが親たちに連れられて見に来ていた。

    積み上げられた箱から人が出てくるなどといった手品も所々でみられた。バレエを広く一般大衆に親しみやすく見せるエンターテイメントとしての創作に仕上げているのがわかる。

    休憩が終わって広範になると、もっぱら踊りが繰り広げられる。スペインやアラブ、中国やフランス、そしてロシアの踊りが出てくるのだが、こういうのは普通はなんとなくうそくさくてちゃちくなってしまうものであるが、そこは世界中から人々が集まるコスモポリタンなサンフランシスコだけあって、どの踊りもきちんとそれなりの衣装をつけたダンサーたちがすばらしく演じていた。もちろん、中国の踊りはアジア系の人々が踊っていた。

    金曜日の午後ということで、意外に空いている席があった。事実、我々の席も無料でよりいい席にアップグレードしてもらえた。前から8列目で、舞台がみやすかった。オーケストラはちょうど陰に隠れる位置だったが、音響もまあまあよかった。

    さすがにサンフランシスコでのくるみ割り人形だけあって、サンフランシスコでのスライドショーや、手品など斬新なアイディアが盛り込まれていたが、バレエとしての基本はきちんと押さえている。そういう意味で、バレエの好きな人にもそうでない人にも楽しめるようなエンターテイメントになっていた。

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