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  • コズメル11日目

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    朝起きたら、どうも腕全体が重苦しく、不安になった。身支度を整えてしばらくすると、重苦しさが無くなってきたが、なんだか腕の中からじわーっと熱くなったような感じである。昨日感じた身体全体のだるさはなくなっているが、とにかく腕全体がちょうど筋肉痛のときから回復するときのような、じわーっとほてった感覚がある。しかししばらくするとこの感覚もなくなってきたので、気にしないで様子をみることにした。

    Chankanaab 国立公園


    10時に Chankanaab 国立公園での Dolphin Swimming を予約していたので、9時半にタクシーに

    乗っていってみた。3分も経たないうちに着いたが、$5 もとられた。どうも施設が立派で、客の数の割には職員の数が多いなと感じながら、入場券を買うためにチケット売り場に行くと、二人で $34 となった。ずいぶん高い気がしたが、なかなかできる体験ではないので、よかろうと思い、中に入った。

    Dolphin Swimming は、飼いならされたイルカたちと、観光客が一緒に泳いだり、ダンスしたりできるというものである。係の人から触っていいところといけないところなどの説明をうけた。彼らによると、生まれてから3ヶ月ほどの乳飲み子の間はトレーニングができないが、乳離れがすぎたあたりからトレーニングを開始し、一人前に客前に出るようになるには1年以上かかるのだという。

    妻がイルカと戯れている姿を撮ろうと、彼女についていったら、ある地点から立ち入り禁止となってしまった。彼女にカメラマンとビデオ撮影クルーがついていった。精一杯カメラをズームしても彼女がイルカと遊んでいる姿は点にしか見えない。あとで写真とビデオを高い値段で売ってくるに違いないと思っていたら、セットで $55 という値段だった。せっかくなので、買うことにしたが、ビデオはあの短時間でよくここまでというほど、きっちりと編集されていた。Dolphin Swimming 終了後、10 分後にはもう撮影後のビデオが見られたのにはびっくりした。

    Dolphin Swimming 自体は、3手に分かれて、妻は静止しながらイルカと戯れるものだった。イルカが彼女の前を横切ったり、一緒にダンスしたり、彼女の合図にあわせてピーピー泣いたりするものだった。別のグループでは、両足を二匹のイルカが支えて、水面をたったまま移動するものや、イルカと一緒に文字通り泳ぐものもあった。

    Dolphin Swimming のあと、高い入場料を払ったのだからと、園内をぶらついてみようと思った。しかし暑い日差しに体が弱りやすくなっている上、確保していた水もなくなったので、いったんホテルに帰ることにした。

    San Miguel ダウンタウン

    ホテルに帰った後、昨日修正箇所を発見した診断書を持って、病院に行った。到着すると、多くのアメリカ人たちが病院を取り巻いていた。中に入ると、エルネストが忙しそうに多数のアメリカ人を相手にしていた。どうもタイミングが悪かったらしく、いつも丁寧に対応してくれる彼もこのときばかりは “I am super busy” と言うくらい本当に忙しそうだった。一つ一つの間違いをざっと確認した後、今日の午後にまたきてくれればそのときまでに修正しておくということだった。

    そろそろお昼時なので、ダウンタウンの中で昼食をとることにした。しかし日曜日だけはクルーズ船が寄港しない日ということで、ダウンタウン内の店やレストランが軒並み閉まっている。時計台のある広場の周りにいくつかの店があり、客引きをしていたので、一番客引きが少ない店に入ったら、そこが Dive House ダウンタウン店の真横だった。おなじみの顔をしたスタッフが入れ替わり出入りしているなと思っていたら、けいこさんが現れた。とりあえず治療からは解放されて、現状はよくなっているということを告げると、彼女も安心したといってくれ、「これからもダイビングを続けてくださいね」と励ましの言葉を投げかけてくれた。その後、出された料理もなかなかおいしかった。ソースの味がとても良く、このような絶妙なソースの味わいを出すメキシコ料理はアメリカではなかなか味わえないと思った。

    その後、海岸沿いの道を歩いていると、昨日「タクシーで2時間半の島一周ツアーをやってあげるよ」と誘ってきたにいちゃんに出会った。実はちょうど島の反対側にいってみたいと、彼を捜していたところだったので、ちょうど良いと思い、彼にわかりやすい英語を話すタクシーの運転手を探してもらい、探し出してきた彼にツアーを頼んだ。

    島一周ツアー

    島の東側は、自然にできた砂浜がいくつかあり、地元の人たちでにぎわっていた。時折ライフルを持った兵士や警官がおり、物々しい雰囲気を醸し出していたが、運転手によると、彼らは夕方以降、人が立ち寄らないように見張りをするのだそうだ。ちょうど5月から8月は、カメの産卵の時期であるので、夕方から朝にかけては、いっさいの人の出入りを禁じているのだそうだ。このような厳格な取り決めをしっかりと施行して、自然を守ろうとするコズメルの人々の思いには本当に敬服する気がした。

    東側の波は、海が静かな状態であったにもかかわらず、結構高かった。荒れているときには、8〜9m にも達するということだった。海の透明度は抜群で、白い砂地をこの水が覆うと、エメラルドグリーンの非常に美しい光を放っている。妻が入ってみたいとしきりにつぶやいていたので、入ってみたらと提案すると、タオルを持ってこなかったので、止めておくという。自分も減圧症を患っていなかったら、ぜひ入ってシュノーケルを楽しみたい海だったが、どうも今は、強い日差しにちょっとの時間でもあたると、えらい疲れる気がして、なかなかそういう気にもなれなかった。

    いくつかのビーチに止まってもらった後、島の南部にある El Cedral というマヤの遺跡に連れて行ってもらった。ここは毎年5月にお祭りが開かれる場所で、いってみるとカトリックの教会がでーんと建っていた。その横にどことなく申し訳なさそうに、半分崩れたような小さなマヤの遺跡があった。午前中に Chankanaab 国立公園の中をうろついたときに、マヤの遺跡のレプリカを並べたところを通っていたので、「ああこれか」と思える建物の形を認識することができたが、注意しなかったら、見過ごして通り過ぎてしまうようであった。まあ小さいからしょうがないのかもしれないが、今回いけなかった Chichen Itza の遺跡がみられなかったことが本当に悔やまれる。

    ダウンタウンに戻り、病院前でおろしてもらい、ツアー料として $70 を運転手に払った。その後病院に入ると、エルネストがまだ診断書の修正を終えていないということで、申し訳なさそうな顔をしていた。彼がものすごく忙しそうだということは、よくわかるので、立場を理解すると言うと、今晩のうちに修正して、ホテルまで届けてくれるという。本当に彼にはありがたい気持ちでいっぱいになる。

    Chedraui

    病院から、Chedraui まで歩いていき、明日の分の食料を調達した。そのあとで、昨日いった La Isla に妻もいきたいというので、二人でいき、一緒に食事した。昨日自分が注文した6番のセットに彼女も感激し、おいしそうに味わっていた。自分は今度は1番のセットを $6 で食べてみたが、こちらは三つのタコスが豆のスープと、グアカモーレおよびチップのセットと一緒になって出された。これもまた非常においしく、とくにグアカモーレのアボカドとライムがうまく絡んだペーストが、タコスと組み合わせると大変絶妙な味わいとなる。昨日と同じパターンで、アイスクリームを楽しんだ後、ホテルに戻った。

    ホテルのプールで夕方、軽く水浴びをした後、シャワーを浴びて寝た。ちょうど寝入った11時頃にホテルのフロントから電話があり、届け物があるので、今からくるという。妻が対応してくれて、届けられたものはエルネストからの診断書だった。本当に彼のまじめな仕事ぶりと、約束を果たす義理には頭が下がる。もっとも、まちがいがなければここまで面倒なことにはならないのだろうが、彼の忙しさからすると本当に気の毒になってくる。

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