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  • PARIS, FRANCE

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    今日の朝食はフランスパンとコーヒーだった。朝食のあと、洗濯に近くのコインランドリーまでいった。コインを入れたが動かない。けっとばしてもたたいてもだめである。しかたがないので電話して文句をいおうとした。とりあえず書いてあった電話番号を見て、電話してみるが、話中でつながらない。まあしょせん通じたところで英語が通じないのがおちだろう。

    どうもフランスにきて、言葉が通じないことによるのだろうが、色々な不都合を感じて、イライラする。まず英語は通じない。物価は高い。そして今日は洗濯機がこわれてお金を損した。いいことがない。こんな町はさっさと抜けるに限る。15日にロンドン発の飛行機の便を、一日早めようと考えた。そのためには GULF AIRに連絡しなければならない。それにはロンドンで予約したときにもらった紙に書いてある電話番号に電話しなくてはならない。しかしそこら辺の電話からでは電話できそうにない。そこら辺の電話というのは、テレホンカードしかうけつけない。まあ多分NORD駅にいけばクレジットカードの使える電話くらいあるだろう。ついでに EUROSTARの時刻表ももらっておけばよい。

    NORD駅についた。辺りを見回すが、どの電話もクレジットカードは使えないみたいだ。しょうがないのではらをくくってテレホンカードをかうことにする。そのためにはお金が必要だ。ちかくに銀行を見つけ、クレジットカードで500フランをおろした。土産物やでワールドカップの帽子を見つけ、テレホンカードと一緒に買った。

    さて予約したときにもらった電話番号に電話したい。しかしどうやって電話すればいいのか分からない。とりあえず英語の案内が書いてあるのをみつけ、国別の番号を見てみるが、UNITED KINGDOMとか、ENGLANDとか、 BRITAINという表記が見当たらない。とりあえずそれらしいのがROYALなんとかかんとかとかいてある。44という数字が見える。確かにイギリスの国別番号はそんなもんだったなと思い、恐る恐る電話してみる。一応つながった。普通の家庭の人がでたようで、フライトの変更をしたいといって何のことだがつうじなかった。しかし英語自体は通じているようなので、とりあえずイギリスにはつながったようだ。

    次にもう一度注意深くダイヤルした。すると”Hello. This is BBC.” なんとかとこたえてきた。なんかおかしいなとおもいながら、フライトの変更をしたいというと、なんのことだか分からない様子だった。自分は飛行機会社に電話してフライトの変更をしたいのだというと、そこはBBCだからそういうのは受け付けていないという。自分の電話した番号を告げると、確かにそれはBBCのものだという。どうやらもともと紙に打ち込んであった番号が間違っていたらしい。しかたがないので、12とおし、オペレーターを呼び出そうとする。何いっているか分からないフランス語の返事があったあと、 HELLO? Do you speak English?とたずねると、一回目はきれてしまい、二回目は待ってくださいとか何とかいわれたあと、ちっとも返事が帰ってこなかった。

    とりあえずいったん電話はあきらめて、EUROSTARの時刻表をもらった。もし明日の飛行機が確保できたら、6時18分発の列車にのれば、8時半にロンドンにつけ、いい具合に空港につける。あとは飛行機次第である。もう一度12をかけ、オペレーターをよびだした。最初にでた人は英語が話せなかったらしいが、彼が待てといって、かわりにでた女性が話せた。そこでGULF AIR の電話番号を教えてもらい、事がすんだ。

    そのあとで、GULF AIRを電話した。どうやら明日の便は、ロンドン発モスクワ経由、バンコク行きというのがあるらしいが、モスクワからバンコク行きが全部埋まっているらしい。しかたがないので、明日のバンコク行きはあきらめた。こうなったら、明日の夜夜行バスでロンドンに行くのが一番おかねがかからず、よさそうだ。

    さっきクレジットカードでお金を得たとき、近くに中華料理屋があったのを思いだし、ちょうど12時半でつごうがいいので、そこで飯を繰った。そのあとで、コンコルド広場の南東にあるORNGERIE美術館に向かった。

    ORANGERIE美術館は、モネ、ルノアール、シスレー、セザンヌなどの印象派ばかりをあつめていて、比較的こじんまりとしていて見やすいときいていた。とくにモネの睡蓮は見逃せないという。たしかによくもまあこれだけ印象派ばかりが集まるなあと思わせるほど徹底した収集ぶりだった。まずセザンヌ、ルノアールの絵にこういう絵こそ自分の感覚に最もあうなあとしばし感銘しながら、一番奥のモネの睡蓮の部屋に行った。

    この二部屋は、壁一面に、おそらく一つの絵が20mくらいでかかっている。それらが4点ずつかざられている。まさに自分が求めていた絵である。この色使い、筆の流れ、構図、どれをとってもまさにモネである。一つ一つの絵にしばし感嘆しながら、色々なことを考えた。こういう部屋でイエスやピンクフロイドの音楽をきけたら最高である。

    3時を過ぎるとルーブル美術館が安くなるので、そっちにむかった。さすがに長い列ができている。この時間はだれでも26フランで入れるので、みんなおなじように安くあげたいと考えているのだろう。まず、荷物検査と金属探知機をくぐるのに20分ほどかかり、さらにチケットを求めるのに20分くらいかかった。チケットの窓口のおばさんがやたらともたもたとしている。長い列がちっとも流れないわけがわかった。

    ルーブルの中は、ものすごい展示品であふれている。おそらく一つ一つじっくりみていったら一週間くらいかかるかも知れない。作品の説明が全てフランス語でしかかかれていないので、一つ一つ鑑賞することははなからあきらめて、はや歩きでざーっとみていくことにした。パンフレットを見て、はじめてここにミロのビーナスやモナリザがあることをしった。さすがにそれらの作品には多数の人が群がっていた。モナリザなどは、とくべつにガラスでおおわれたケースの中に特別な柵をあつらえて展示してある。

    5時ちょっと過ぎにはもうでてきた。あらためてそのでかさを外から確かめる。それにしてもI.M.PEIの建てたガラスのピラミッドは周りの建物とあっていないと思う。ガラスのピラミッドが彼らしい、直線とガラスを基調とした作りなのに対して、周りの建物は古めかしいいかにも西洋建築といった作りである。何でこんな組み合わせにしたのか時の大頭領ミッテランの考えが分からない。

    その後、RIVOLI通りをあるいていき、EUROLINEの事務所に向かった。途中でBENJAMINというなまえのカフェテリアでコーヒーとバニラアイスを頼んだ。ここでも店員はフランス語しかしゃべらず、英語がまったく通じてない。こうなるとボディーランゲージなどで通じる奴は強い。アイスクリームといっても通じず、コーヒーにクリームを入れた高い奴がでてきて、ソフトクリームをなめるしぐさをしてようやくなにをたべたいかがわかってもらえた。このバニラ、実においしい。ベルギーで食べたのも確かこんな味だった。甘みと玉子の風味が程よく絡み合い、すくうといい具合の粘性がある。その粘性が下にからみついて、実にいい感じでとけていく。日本でこういうアイスが食べられるといいのにと思った。

    6時を過ぎたので、あるいてEUROLINEのオフィスに向かった。はやくいかないと、7時にはしまってしまう。6時35分くらいについて、間に合ったろうと思ったら、もう終わりだという。これがフランスである。7時にしまるというのは、7時に従業員が帰るということなのだ。くやしいがとりあえず、時刻表だけはもらうことができた。

    そのままあるいてホステルに帰り、洗濯をすることにした。洗濯ものをかついで、さっきの洗濯屋にいくと、男が3人ものすごい形相でこちらをみた。一人の男がDO YOU SPEAK ENGLISH OR FRENCH?ときいてきたので ENGLISHというと、ここの機械はほとんど壊れているという。自分もここを使って金を損したというと彼らはもう3時間以上もここで悪戦苦闘しているという。その男が、別のランドリーに連れていってくれた。途中で彼は、長野オリンピックを見てよかったと話していた。さいわい彼に教えてもらったランドリーでは機械がまともにうごいてくれた。

    洗濯を仕掛けているあいだ、スーパーで買い物をした。コーラとビール2本と、ヨーグルトを買い、17。5ランだった。安いものである。

    いま、ホステルに帰ってきて、そのビールのうちの一つ、TOURTELというのをのんでいるが、非常にまずい。近くにいる人にきいたら、フランスのビールだという。つぎに、KRONENBOURGというのをのんでみた。これも STRASBOURGのビールだが、これはうまいと前にいたチェコ人がおしえてくれた。実際にうまい。TOURTELとは大違いである。彼によると、チェコでは PILSNER URGUELというビールがおいしいらしい。いいよい加減になったところで寝た。

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