前原国交相が羽田空港をハブ化すると発言したことで、物議をかもしている。
前原国交相:羽田をハブ空港に転換 第4滑走路完成を機に
http://mainichi.jp/select/today/news/20091012k0000e010022000c.html?link_id=RTH02
成田空港の農民の今までの苦労とか、関西国際空港の存在意義を高めたいとか、いろいろな意見があるのだろうが、純粋に羽田空港をもっと国際空港として使うことは利用者としてはうれしいことである。なんといっても成田空港は遠すぎて不便だし、深夜に飛ぶことができないので、長距離便で現地に着く時間が限られてしまうという難点がある。
羽田が24時間対応になり、国際便をもっと自由に飛ばせるようになれば、利便性はかなりよくなる。気軽に近隣諸国に飛びやすくなるし、夜中に出発して明け方に現地に着くという便も利用できるようになる。
もっとも、羽田空港の滑走路が、最大で 3,000 m であることを考えると、燃料を満タンに積んだ Boeing 747 や、Airbus 380 が欧米へ行く長距離路線に羽田空港を使うことは現実的ではないだろう。これらについては、今後も引き続き 4,000 m ある成田空港の A 滑走路を使わざるを得ない。
こう考えると、羽田空港ハブ化ということは、せいぜい中距離の国際拠点を結ぶことくらいしかできない。前原国交相は、仁川空港を意識しているようだが、滑走路の短さを考えると、大型機の長距離便も含めた完全国際ハブ空港としては羽田空港は機能できない。これについてはどう考えても仁川空港に軍配が上がってしまう。ということで、アジア各国や太平洋に浮かぶハワイやグアムなどの島々、およびオセアニア、あるいはロシアといった国や地域の国際便が乗り入れる拠点として、羽田が機能し、成田や関空はアメリカ東海岸やヨーロッパ西側などの長距離を扱うという棲み分けをせざるを得ない。この時点で、単純に前原国交相の案にわだかまりを持っている人は、いったん頭を冷やしてこうした点を見直すべきだろう。
この、中近距離は羽田、長距離は成田という棲み分けは、飛行機に乗る時間から考えても都合が良さそうだ。というのも、羽田から出る便が搭乗時間数時間であり、成田から出る便が10時間以上の長時間フライトになることから、東京都心からの空港までの移動距離もフライト時間に比例していれば、納得がいく。今までは高々4、5時間のフライトでグアムに行くときも、2、3時間かけて成田空港まで行くということがあったが、羽田から飛ぶようになれば、その移動時間が減るのはかなりありがたい。




はまぞおくん
10月 13th, 2009 00:25
前原個人は好きではないけど、ハワイに行くのに成田は遠い。アジア重視という外交路線にも合っていると思う。どうも地方自治体の長も含めて、政権が変わったことの意味が分かっていないのか、あるいはすぐに自民党に戻るような気がしているのか、どちらかなのかと思う。その意味では国会議員以上に地方の政治家、いやまずマスコミが現実を見ようとしていないんだろう。
Shuji
10月 13th, 2009 22:32
> はまぞおくんさま
こういう案が表立って出てくることからして、政権が民主党になってよかったと思います。日本では何にも考えないで儀式やおまじないのごとく昔からの考えややり方を踏襲する風潮が余りにも多く、それが高齢化と自民党長期政権でますます拍車がかかっていたと思います。地方自治体はもちろん、マスコミも昭和、冷戦、自民党の枠組みから抜けて、現実の世の中で起きていることを見つめてほしいと思います。世界各国の空港事情をしっかりと見ていれば、どう考えても成田の使い勝手の悪さは浮き彫りにされると思うのですが。
はまぞおくん
10月 14th, 2009 00:52
逆に首長とかが海外に遊びに行く時は、荷物は子分に持たせて、ビジネスとかファーストで行くから余計分からないんじゃないかなあ。
Shuji
10月 18th, 2009 09:45
> はまぞおくんさま
なるほど。自分で苦労してスーツケース持って駅の階段の上り下りしていないから、国民の苦労が見えないのですね。最近は僕は空港直行バスを使ってますが、このサービスができる前は、海外旅行の全行程の中で一番つらいのは成田空港に行くまでと成田空港から帰るときでした。