全世界で、6割の大人たちが、牛乳を消化できないという研究結果が出ている。
Sixty percent of adults can’t digest milk
http://www.usatoday.com/tech/science/2009-08-30-lactose-intolerance_N.htm?csp=usat.me
記事は、PLoS Computational Biology という雑誌に掲載された論文からの話題である。牛乳の中に含まれるラクトースを消化できる遺伝子が発生したのは、7500年ほど前のバルカン中央部からヨーロッパ中央部のことで、現在では、この遺伝子はオランダ、スカンジナビア半島、およびアイルランドで多く見られるという。
記事によると、大人になってから牛乳を消化できるのは、世界平均では40%以下だそうである。人種や住む地域によってこの数値は異なるようで、アメリカインディアンでは 0%、すなわち大人になるとだれも牛乳を消化できないのだそうだ。日本人も含まれるアジア人で、5% というから、クラスに40人いたとすると、本来なら二人しか牛乳が消化できないはずである。
給食に出てきた牛乳が飲めない子がいた場合、自分はよくもらって飲んでいたのだが、今考えると実にかわいそうなことをしたものである。というか、そもそもほとんどの人が飲めないはずのものを一律に配るというのは非効率的だし、もっと安くて体に良いものを提供してもいいという議論が出てくるべきである。
牛乳が飲めない子に対する認識も変わってもいいだろう。記事でも書かれているように今のところ牛乳が飲めないことが病気みたいに思われているが、本来なら、離乳した人間がお乳、しかも他の動物のものを飲んでいるということがおかしいと考えられるべきで、少なくともほ乳類の中で他の動物の乳を飲むようなことをしているのは人間および飼われているペットくらいなものである。



