霊長類が出現するよりもずっと昔、5000万年以上前に地球上に存在した生物の化石を調べることにより、いかに霊長類の脳が巨大化したかを説明する試みが下記の記事で述べられている。
霊長類の脳が巨大化した理由に新説
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=18844008&expand
記事によると、研究チームがこの生物の頭蓋骨の化石をもとに、脳の三次元データを構築した。このデータによると、この生物はおそらく木の上で実をとるなどの採集生活を行っており、そのための嗅覚は発達していたようだが、視覚はよくなかったことがわかるという。この生物は霊長類や猿やキツネザルなどの共通の祖先であるが、脳があまりにも小さいため、例えば木と木の間を飛び回るというような高度に視覚を求められるような芸当はできなかっただろうとされる。
そこから、ある研究者は、こうした祖先が木と木の間を飛び回るようになって、視覚とともに脳が発達したとしている。
どうもこの説は素直に受け止めることができない。今現在木の間を飛び交っている動物たちの脳がそんなに大きくないからだ。
もっと別の考え方はできないだろうか。例えば、同じ木の上での生活でも、集団行動をしなければならなくなったとか、鳴き声によって異性を引きつけられる確率が高まり、それがやがて発声・発話につながっていったとか、何かこうちょっとでも霊長類、とりわけ人間に近い行動が欲しいと思う。今後どんな説が出てくるか楽しみである。



