グーグルがブラウザー向けの 3D 環境として、オープンソースの API である、O3D という規格を出している。
O3D API
http://code.google.com/apis/o3d/
上記のページから、Windows および Mac 向けのプラグインをダウンロードしてインストールすると、Firefox などのブラウザーでたとえば下記のページのようなデモをみることができる。
簡単なゲーム
http://o3d.googlecode.com/svn/trunk/samples/pingpong/o3dPingPong.html
かなり気合いを込めて作られたもの
http://o3d.googlecode.com/svn/trunk/samples/beachdemo/beachdemo.html
マウスにより、画面上にて三次元物体の操作が可能なもの
http://o3d.googlecode.com/svn/trunk/samples/home-configurators/homedesigner.html
まだまだ実験的段階ではあるものの、3D に必要な操作体系は一通り用意されているようだし、テクスチャーマッピング、マテリアル定義、アニメーション、ツリー構造などもきちんと定義されている。
注目すべきは、API が JavaScript で用意されていることで、これにより様々な環境で同じコードが使えるので昨今増えてきている Mac ユーザーも Windows ユーザーと同じような 3D アプリを享受できる。実際に上記のすべてのデモは、自分が持つ MacBook Pro 上の Firefox で問題なく高速に動いた。MacBook Pro が持つ ATI のグラフィックスカードを駆使しているためか、ビーチのデモも大変スムーズに描画されている。
グラフィックスドライバーを直接いじる部分は、このページで示されているように、OpenGL と DirectX の両方に対応しており、プラットフォームを限定することもない。また、C/C++ で書かれているので、高速な処理が実現できている。そうした下位モジュールを JavaScript のラッパーで包み込んで API を作り上げているところはさすがに Google らしい。
今後注目していきたい 3D API である。




yuki
6月 27th, 2009 03:52
へーー
javascriptでラップっていうのはいいね
似たようなことを長らく提供してる日本の会社があったと思うのですが、これがもしも普及しちゃったら、killされちゃう?
Shuji
6月 27th, 2009 05:10
> yuki さん
発想がそもそも違うので、対象となるマーケットが異なると思います。すなわち、ウェブ上で 3D をいじるか、デスクトップ上で 3D をいじるかですね。O3D は、ウェブ上での 3D の表現・操作に特化してつくられているので、かつて一時的に盛り上がった VRML によるギザギザしたポリゴンでの 3D 表現がかなり進化したものとみるとよいと思います。一方今のところ業務で本格的に 3D を使う場面としては、デスクトップ上が圧倒的に多く、解析や Office 文書に貼付けるといった使用法が欠かせません。Google の今の会社の形態ですとデスクトップでの 3D にまで出てくるとは思えず、そういう点では当分の間は何も影響はないでしょう。