Google Map をつかって、自分の現在と過去の居住地周辺の密集度についてどのくらい差があるのかを比較してみた。
ちょっと前まで住んでいた、Mountain View は、こんな感じである。
一方、今住んでいる地域は、こんな感じになる。
両者を横に並べて比較すると、密集度の差が歴然としてわかる。
Mountain View は、すかすかである。一方、新中野周辺は実に入り組んでいる。以下、気づいたことを列記してみる。
- Mountain View には駅が一つある。新中野周辺には、駅が三つある。
- Mountain View 側の地図の方が一ブロックが大きい。新中野の方のブロックは一ブロックが非常に小さい。
- Mountain View の道は広い。一番狭い道でも、新中野のバス通りと同じくらいある。
- Mountain View のこの地図の領域内に、コンビニは一つもない。新中野周辺の同面積内には、9つのコンビニがある。
- コンビニ以外にもたくさんの学校や病院、図書館、警察署、郵便局など公共機関が多数新中野周辺に存在する。Mountain View の同面積内においては、図書館も警察署も郵便局も公立学校もこの領域内にない。
新中野周辺に限らず、中野、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪と言った地域はだいたいこんな感じで狭い領域でいろいろなものが密集している。歩いていると、いろいろな店や公共機関に出くわし、便利なことは便利だが、圧迫感を感じる。一方、Mountain View の San Antonio 駅付近も、住宅地になっておりアメリカの方ではそれなりに密集しているとされる地域だが、それでも区画割りが大きくできているからか、道を歩いていて広々と感じられる。事実、青い空が広々と見えて、気分が良くなる。もちろん、車で走りやすいのは言うまでもない。
「日本は狭い」とよく言われるが、実はそうではなく、人々が人為的に狭い空間を作り出していると自分は考えているのだが、こうした地図を見比べてみると、その仮説がまんざら間違っていないという気がしてくる。






じょー。
6月 3rd, 2009 21:47
「日本が狭い」から、人々が必然的に狭い空間を作り出さざるをえないのだと自分は考えているのだが、、、。
駅が集中しているのも道路が狭いのも一ブロックが小さいのもコンビニが密集しているのも、人為的というより必然的でしょう。すべては狭い東京に人口が集中しすぎているから。
日本の面積はアメリカの面積に比べるとかなり狭いが、それに加えて人が住める面積の割合も少ない。
そういう点をまったく無視した仮説はまったく説得力がないよ。
Shuji
6月 3rd, 2009 22:53
> じょー。さん
少し説明不足でしたね。確かに限られた面積に人口が集中しているという事実はあります。でも、実際には人々が狭い空間を作り出しているという見方をしたいのです。すなわち、じょー。さんがまさにおっしゃる、「日本は狭い」という意識から、道路を狭くして一ブロックを小さくしてしまっている訳で、これは僕は人為的だと考えます。
また別途書きたいと思っていますが、こうした「狭い」地域でも土地をうまく使うことは可能なはずで、実際には「再開発」された地域では道路が広くなり、一ブロックも広くなってます。で、こうした地域はたいてい高層ビルを建てています。一方、今の中野区や杉並区は、低層住宅が所狭しと建ち並び、まさに人々の狭い意識が狭い空間を作り出していると感じざるを得ません。
じょー。
6月 4th, 2009 22:06
道路が狭かったりブロックが小さいのは、人々の移動手段が主に徒歩だった頃に開発されたからでしょう。モータリゼーションが進化してから開発されたシリコンバレーと単純比較はできないと思います。
区画整理をして道路を広げ、低層住宅をなくして高層アパートをたくさん作るというのはまさにうちの近所で行われていますが、これができるのも震災ですべて焼けてしまったからです。中野区や杉並区で低層住宅が所狭しと立ち並んでいるのは人々の意識の問題ではなく、単純に再開発が難しいからです。
あ、ちなみに日本でもこれだけ住宅が密集しているのはごく一部の都会だけですよ。問題は田舎にシリコンバレーのようなハイテク企業がなかなかなくて、そういう仕事を選ぼうとすると都会に住まなければならないという点でしょう。(探せばあるんだろうけど)
Shuji
6月 4th, 2009 23:11
> じょー。さん
昔ながらの街道でもやっぱり狭いのは、江戸時代、すなわち徒歩の時代からの名残なんでしょうね。関東大震災のときも、きれいに区画整理しようという議論が起きたみたいですが、いろいろと利害関係が絡んでうまくいかず、結局銀座のあたりだけがきれいになったと聞きます。
やっぱり人々の意識が土地を効率的に有効活用しようという方へはいかず、その場しのぎで「しかたがない」とすませている結果が現在の都市空間の姿になっているのだと思います。どうも「日本は狭いから」というのは、思考をスキップした言い訳のような気がしてならないです。この問題は、都会だけでなく、田舎でもやっぱり起きていて、国道といっても道が狭く、住宅は密集する傾向にあり、農地は狭く農業の効率が悪いので、土地の有効活用の問題というのは、日本人全体がかかえる問題といえるのかもしれないと思うのですよ。
たとえば、必ず歩道に車いすが通れるようにしなければならないということを法律で決めて、歩道の空間を確保することを優先する意識が高まれば、邪魔な看板や自転車の駐車も減っていくかもしれないですし、今まで二車線だった道路を一車線の片側通行にするようになるかもしれないです。あるいは、いっそのこと今まで細い道が入り組んでめぐらされて、細かいブロックができていた地域について、ブロックを大きくとって、太い道にするというようなこともあるかもしれないですね(こういうことは、実際に森ビルなどは数年がかりで地域住民を口説いて行っていると聞きました)。もっとも土地の問題は、人々の意識以外にも、利権や利害関係が絡んで、なかなか一筋縄ではいかないのでしょうが、一ついえるのは、土地の使い方にも国民性が現れているのではということです。
典型的なのが、農地の問題で、もっと広く農地を使えば、効率的に大規模な農業が行えるはずですが、自民党が票を減らしたくないので、今のように自民党がまだまだ強いうちはそうした農地が効率化されるのは難しいのだと思います。
このあたりの土地の使い方の議論について、もうちょっと考えがまとまったら別途エントリーとして書いてみます。
yuki
6月 9th, 2009 05:20
遅いレスだけど
まあ、もちろんアメリカはだだっぴろいけどさ、都心であるところのSFからみたら、かなりの郊外であるマウンテンビューと副都心に徒歩でいける新中野を比較して、土地の使い方の議論にいくのはあまりフェアではないと思うよ。さらに、サンフランは小さい都市だから、東京とも比較できない
ただ、日本、特に東京の場合、本当に、あまりにすべてのビジネスが東京に集中し過ぎだよね。マウンテンビューだとあれだけひろびろとして、自然もあって、野生動物もいるような住環境と、ビジネスの現場がほぼ一体化している訳で。
Shuji
6月 9th, 2009 07:16
> yuki さん
まあフェアでない議論かもしれないですが、あえて両者の地図を並べると、改めて都内のこの辺りの地域の密集度が浮き彫りになると思います。その上で、考えられる点として、歴史、国民性、場所柄、交通手段などの相違点が浮かび上がってくると思います。
結局日本でこういう都市が出来上がるのは、徒歩での移動手段が前提になっているのが最大の原因なのではと思います。またこの点については詳しく述べます。