iTunes Store(Japan)

  • Z ガンダム

      2 comments

    日本で買ってきたガンダムDVD-Boxを見終えたので、Zガンダムをレンタルビデオ屋で借りてみていた。先日全シリーズを見終えたが、忘れないうちにその感想を書き留めておきたい。

     

    全体を通して言えるのは、「まさに80年代」ということである。登場人物の服装や髪型はまさにこれといわんばかりに典型的な80年代のもので、たとえばフォウなどは服も髪型も代表的な80年代のスタイルである。主題歌も典型的な80年代のもので、当時は森口博子が歌うということで話題になっていた覚えがあるが、今聴くと「そういえばあのバラドル(死語?)にもこういう時代があったのか」と新鮮な驚きを覚えた。

     

    ストーリーの内容的にも85年の男女雇用機会均等法が定められたことが背景にあるのか、女性キャラクターの活躍が目立つ。ガンダムのときには目立った女性パイロットといえばセイラやララアだけであったが、Zガンダムでは主に活躍したパイロットは女性の方が多かったような気がする。

     

    その一方で、男性キャラクターは弱々しくなっている。ガンダムの時はアムロのニュータイプとしての覚醒に至る展開が非常に面白かったが、Zガンダムではかなり弱々しくなった。ストーリの展開中に幾分か持ち直したが、それでも全盛期の活躍ぶりに比べると物足りない。アムロと同様シャアも落ちぶれてしまった。ガンダムの時は新開発のモビルスーツを真っ先に駆使して物怖じせずに戦場に出ていた彼が、今回は「百式」というなんだか旧日本軍の兵器みたいな名前のモビルスーツに最後まで乗っていた。物語の最後の方では百式はもはや旧タイプであり、彼が新型モビルスーツを駆使するほかのキャラと悪戦苦闘する最後のシーンは見ていて痛々しかった。

     

    弱々しいのはこうした旧来のキャラクターだけではない。カミーユ自身が非常に不安定な性格で、みている方がハラハラしてしまう。ガンダム時代のアムロも最初はそうだったが、徐々に成長していくのが見えてそれはそれで面白かったのが、カミーユは幾分の成長がみられたものの、主人公としてのリーダーシップのようなものは結局最後まで見いだされなかった。また、彼のニュータイプへの目覚めも中途半端に終わった気がする。

     

    全展開を見終わってから妻が興味深いことを述べた。すなわちシャアと光源氏が似ているのだそうだ。高貴な血を引き、マザコンで、見た目がよく、でも結局は天下が取れないところが似ているらしい。源氏物語は高校時代の古典でちょっとかじっただけなのでよくわからないのだが、でもそういう古典の主人公とかぶるキャラクターは、シャアの根強い人気の基盤となっているのかもしれない。

     

    思えば85年当時、中学生だった自分はZガンダムの放映開始にわくわくしていた。土曜日に部活が終わってさっさと家に帰り、期待に胸を熱くして各放送を見ていたのだが、5、6話くらいで見るのをやめてしまった。ストーリー展開が面白くないし、カミーユはだらしないし、主題歌はかっこわるいし、モビルスーツがごちゃごちゃしてわかりづらいということで、途中から寝てしまうようになっていた。だが、今日大人になって改めてみてみると、ドラマとして結構面白い。いま思い返せば、確かにはじめの6、7話くらいまでは展開が単調に感じられた。中学1年の当時はまだまだガンダム時代の単にモビルスーツや登場キャラクターを追っかけるだけの見方から成長していなかったわけで、その当時に物語の展開を把握するにはちょっときつい内容だったと思う。ただ、旧ガンダムに出てきたキャラクターが登場してからようやく楽しいと感じられるようになったが、これもおそらく当時根気よく続けてみていたら同じように感じたかもしれない。

    Write a comment